名探偵子ちゃんはブラウン管テレビ密室殺人事件の謎を華麗に解かない
この作品は「なろうラジオ大賞2」の参加作品です。
千文字と超短いのはルールなのですごめんなさい(><)ノ
(注)超ライトな推理風の会話劇です。本格的な推理モノはお届けできませんので、そのつもりでお願いいたします。m(__)m
・用語解説(前知識)
ドット欠け(抜け、落ち)……液晶テレビの一つの点が不具合により、表示されない事。まるでドット(点)が欠けている様に見えることから、こう呼ばれる。時に、購入したばかりなのに症状が出る場合があり、本体代金10パーセント程度の交換保証を付けることができる。
・登場人物
(名探偵役)名探 偵子ちゃん
(助手役) 助 手美ちゃん
「どうして、ブラウン管は『ブラウン』なんだろう」と偵子ちゃん。
「はぁ?」と手美ちゃん。
「最初のブラウン管テレビは茶色1色しか出なかったとか?」
「いやー、最初は白黒だったと思うよ」
「うーん、じゃあ、開発者の名前かな?」←
「あんちょくー(笑)」
「分かった! ブラはブラジャー、ウンはウ
「ストーップ!」
コ」
「まったく、偵子ちゃんはお下品なんだから」
「んちゃ☆」
「でも、めっきりとブラウン管テレビを目にしなくなりましたね、偵子ちゃん」
「そうね、みんな薄型液晶テレビになっちゃって。これじゃあ、画面から出てくる人たちも大変ね」
「えっ、画面から出てくる人?」
「ほら、マジックの人とか、幽霊の人とか」
「あ、ああ。なんとなくだけど、ああ、とだけ頷いておくね」
「画面にドット欠けとかあったら、そこだけ黒くなっちゃうし」
「……えっ? スペースの問題ではなく、そこ? ドット欠け?」
「10%くらいの保証料を払っておけば、不良品を交換してくれるらしいわ」
「さて、このブラウン管テレビの横に人が倒れています」
「やっと謎解きですか」
「頭からは血を流して倒れている」
「ふむふむ」
「そして、この部屋は密室でした」
「ほおほお」
「凶器らしき凶器が見つからないし、この部屋には窓などもありません」
「へぇへぇ」
「ずばり、犯人は誰だと思いますか、手美ちゃん?」
「えっ、アタシに聞くの? 偵子ちゃんが探偵じゃないの?」
「真打ちは後で登場するものよ、手美ちゃん」
「しょうがないなぁ。たぶんこの人、勝手にひとりで転んで、テレビに頭ぶつけて死んだんだと思う」
「ぶっぶー。違います」
「くっそー、そんな単純じゃないかー」
「じゃあ、正解は?」
「犯人は、ブラウン管テレビから出てきたのです」
「……ちょっと。真面目に答えてよね。犯人がブラウン管テレビから出てくるわけないでしょ」
「さっきも話した通り、マジックの人とか、幽霊の人とかならブラウン管から出てこれますからね」
「……俄然、アタシのさっきの説が有力になってきた」
「ああっ!?」
「びっくりした、偵子ちゃん。突然、大きな声出して、どうしたの?」
「被害者の顔にドット欠けが! 新事実! 被害者は液晶テレビから出てきたに違いない」
「それはホクロでしょ。もう、いいかげんにして」
「殺人事件だけにまだ続けたい」
「助手の手刀カッター!」
「「どうもありがとうございました」」
最後までお読みくださりありがとうございます。
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・用語解説(補足)
んちゃ……Dr.スランプ アラレちゃん風挨拶。アラレちゃんはウ○チが大好き。
ブラウン管……ドイツのカール・フェルディナント・ブラウンさんが生みの親だよ。
・作者の反省、お笑い芸人の皆さまへの要望
お笑い芸人さんたちが、ウ○コネタをする度に、「そんな下等な笑い取ろうとするな」と思っておりましたが、いざ自分で書いてみたら、ウ○コネタを書いておりました。お笑い芸人の皆さま、今まで申し訳ありませんでした。しかし、あまり過度なモノは食欲を失くしますので、出来ればウ○コは無しの方向でお願いしたいです。