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魔女の弟子の日常  作者: 神影
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逃げた先で

まだ全然ほかの小説が完結していない中で新たに手を付けた愚か者の莫迦とは私の事です。

神影です。

正直スランプです。

書ける気がしません。

忙しいです。

でも書きました。

宜しくお願い致します。

 この世は凡て選択肢で成り立っていると思う。

 最初の選択肢は自分が生まれる家族。

 僕は初っ端から選択肢を間違えたらしく、僕に家族なんてものはいなかった。

 正確にはセイブツガクジョウの奴はいたが、あんなものを家族だなんて言いたくなかった。

 今思えばこの家が狂ったのは僕に原因があった。

 茶色い髪の茶色い眼をした親二人に似ても似つかない髪の色に瞳の色。

 それに顔立ち。

 父は母の不貞を疑い、母はそれに反発した。

 自分はそんなことしていないと。

 僕が成長していくにつれて、既におかしくなり始めていた家は更におかしくなっていった。

 物心ついた時には既に聞こえていた僕の親と呼ばれるものの罵声に怒号。

 そして、物が壊れる音だった。

 昼間は殴られながら家の事をこなし、夜は唯々震えて薄い毛布を被って過ごし、酷い日は家畜小屋の藁の上で勝手に住み着いていた野良猫と一緒に眠った。

 野良猫は直ぐに死んだけど。

 僕が暮らしていた場所は貧しくて、子供一人助けることすらできない場所だった。そんなこと言われなくても分かったし、助けを求めたところで誰も助けてくれない。

 文字の読み書きや年寄りの知恵なんかを色々と教えてくれて、「神様に祈れば、何時かは助けて下さるんだよ」というのが口癖だった(はす)向かいの爺さんは2年前に流行病(はやりやまい)で死んだ。

 呆気ない最期だった。

 僕はこの時はっきりと知った。

 この世に神なんてものは存在しないし、信仰心なんて意味がないと。

 でなきゃ、信心深かった爺さんが流行病にかかることなんてなかったし、もっと裕福だった筈だ。

 だけど・・・・・。




 「流石にッ、この仕打ちはないと、ハアハア、思うッ!」




 僕は今、森の中を走っている。

 理由なんて簡単。

 今日、親に売られたからだ。

 あの毒親どもは知らない間に奴隷商人に僕を売ったらしい。

 家の裏で作業していた僕は何時もより早く作業をし終え、家に入ろうと表へと向かっている時だった。

 家の入り口付近から大人の話し声が聞こえてきた。

 内容は要約すると、僕の売買に関すること。




 「おい!この近くにいるはずだ。探せ!」




 もう気付かれてしまったようで、2,3人の男達が僕を探しているようで、捕まってしまえばお終いだ。

 捕まれば絶対に、逃げたことを理由に暴力の嵐を受けるのだろう。

 それにあのガタイの良さを見ると、親二人にされていたようなことよりもさらに痛い思いをしなければならなくなる。

 あと、養ってやった恩だのなんだのと聞いたが、あいつらに養ってもらった覚えなんぞないし、逆に養ってやっていた側だ。

 巫山戯るなと言ってやりたいが、そんなことしている暇などない。

 栄養不足のこの身体は平均よりも小さいらしく、爺さんが嘆いていたが、隠れて逃げるのに適しているらしく、今はこの身体に感謝したい。

 体力こそないものの何とか逃げていたが、神というものは試練をお与えになるのが好きらしく、見つかってしまった。




 「待てーーーーーー!!!」




 待てと言われて待つ莫迦などいやしない。

 僕は足場の悪い森の中を行く当てもなく、唯々逃げ回った。

 背の低い木々を掻い潜り、草を掻き分け、小川を越え、立ち尽くす木々を追い越しながら。

 最初は行く当てもなく走っていたが、何故か僕にはしっかりとした道が見えていた。

 男達は慣れないのか森の中を苦戦しながら走っている。

 しかし、段々と距離を詰めてくる男達。

 後ろを向かずともその足音で分かる。

 僕はなりふり構わず、進むべき森の道を逃げて逃げて逃げまくった。

 逃げるしか方法はなかった。

 必死に感覚がなくなった足を動かし、腕を振り、歯を食いしばって走った。

 手負いの獣は手強いというが、僕は何の力も持たないただの人間だ。

 もっと僕に力があればあんな奴らを蹴散らしてやることが出来たのだろうか。

 いや、できはしないだろう。

 世の中は理不尽で不平等だ。

 今僕にできることはただ一つ。

 死ぬ気で足を動かす事しかない。

 もう足音だけじゃなく気配でも、直ぐ其処に来ているということが手に取るように分かってしまう。

 絶対に捕まりたくなんてない。




 「僕の人生はッ・・・・僕だけのものだ!!」




 突然、何か膜の様なものにぶつかり、膜の内側へ入るような感覚がした。




 「うわッ!・・・ッたぁ」




 激しく転んだ僕の前に影が重なる。




 「おやおや、外が騒がしいと思ったら、子ウサギが迷い込んだか。いや、迷い込んだのはアリスか」




 そう言って現れたのは濃い緑の服を着た冷たい目をした女だった。

 女は膝をついている僕の目線に合わせる王にしゃがみ、僕の目を射抜く。

 まるで逃げることは許さないといわれているかのような感覚だった。




 「アリス、君は生きたいか?」


 「ぇ・・・・」


 「このまま私はお前様を、お前様のことを追っている奴らに引き渡すこともできる。お前様を放っておいて野垂れ死なせることも、存在そのものを消すことすら可能だ。だが、私は今とても気分がいい。お前様に手を差し伸べてやろうと思うほどにな。さぁ、如何する?」




 延ばされた手は白く、生気が宿っていないようで、まるで死神に手を伸ばされているかのよう思った。

 此処で手を取ったら僕は如何なってしまうのだろうか。

 悪魔が僕に囁く。

 此処で手を取れと。

 どっちにしろ僕には後がないことは明白だった。

 だったら、蛇の道にだって進んでやる。

 僕は唯、生きたかった。




 「では、行こうか。私のアリス」




 僕は、その手を取った。

 真っ白な手は、以外にも温かく、目の前の女の人が生きていると初めて実感した。




 「おおそうだ。アリス、お前様は私に生かされた以上、私のもの。よく覚えておいで。お前様は今日から『アリス』。私の後継者になるために、私の弟子になりなさい」


 「でし・・・・・」


 「そうさ。このモーリュの、この世のあらゆる植物を操る森の魔女、『緑の女王』の弟子さ」




 ・・・・・・・やっぱり選択肢を間違えたかもしれない。

此処までお読みいただき、有り難う御座いました。

正直ヤバいです。

書くのは楽しいけど、やる気が起きないです。

亀更新となりますが、宜しくお願い致します。

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