tale『ARC機構新人職員に向けたオリエンテーション voⅼ.32 記述例』
(前略)実際のオブジェクト記事の中でも、特殊なオブジェクトクラスの使用例やインシデント記録など、比較的参考になるであろう例を一つ上げます。
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アイテム番号:ARC-001-jp-EX
オブジェクトクラス:explained,taiconderoga
有効取扱手順:ARC-001-jp-EXを収容する必要はありません。
担当職員は、日本国内におけるARC-001-jp-EXが原因と思われるインシデントを記録する事、理事会の要請に応じてインシデント鎮圧の指揮を行う事(機動部隊加―漆『現実主義者』が制圧を担当します)のみが役割です。
警視庁特事課、宮内省(の下部組織である蒐集院)、WPhO(世界超保健機関)等との共同作戦も想定されています。
詳細は特別プロトコル総覧の37番『プロトコル・マジシャンズセレクト』を参照してください。
説明:ARC-001-jp-EXは、ホモ・サピエンス種の一部の個体が扱う事の出来る、旧来のニュートン力学では説明の不可能な現象です。
ARC-001-jp-EXは多種多様な現象に細分できますが、それらは全て温度制御、運動制御、原子運動制御(すべての現象がこれに該当するとも考えられますが、定義上はこれには非常に微細な物のみが該当します)、電気制御、化学反応制御の五通りに分けられます。
ARC-001-jp-EX-Aは、上記の現象を操る事の出来る存在です。
ARC-001-jp-EX-Aは、外見や遺伝的特徴は平均的なホモ・サピエンス種との相違は存在しません。 ARC-001-jp-EX-Aは、地球上のホモ・サピエンス種個体の平均30.8%を占めます。
この割合には国家、地域ごとに少なからぬ差異が存在し、割合が大きい地域にイギリス王国エディンバラ(93.2%),日本国長崎(85.5%),ブラジル連邦共和国マナウス(82.4%)、小さい地域にアメリカ合衆国ニューヨーク州,インドネシア合衆国ポートモレスビー等(0.0%)が存在します。
インシデント記録:(以下略)
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賢明なる新人職員の皆さんなら、このオブジェクトが貴方たちの使っている魔法である事が瞬時に理解できたことだろうと思います。
貴方たちがタバコの火を着けたり、相手の心に直接語り掛けたり、空を飛んで通勤したりするのに使うあれです。
これにARC-001-jp-EXのナンバーが付与されている事は、恋昏﨑出版の『呪術基礎Ⅰ』を使っていた方なら、或は少しでも魔法やその系統の事物に興味を持ったことのある方なら、ご存じだろうと思います。
『ARC-001-jp-EXは、俗に魔法と呼ばれる異常現象と、1940年代に発生したその現象の急速な衰退です』。
このような文章をこれからあなたたちは何度も目にすることとなるでしょう。
それを頭の中ですんなり映像にする事が出来て、貴方たちは初めて一人前の機構職員です。
さて、オブジェクトクラスの説明に移りましょうか。
基本的なクラスはStable,Euclides,Kether,Mulchutの四つ。
これは基本的にすべてのオブジェクトに付与されます。
安定している、を意味するStable。 これは基本的に完全な収容、もしくは活用が可能になっているオブジェクトに付与されます。
誤解されることが多いのですが、これは安全であると言う意味ではありません。
Euclides。
収容、活用自体は出来ているが、意思の存在などの不確定要素が存在するオブジェクトに付与されます。
自我のあるオブジェクトは基本的にこれに該当します。
Kether。
かなりの収容難度のオブジェクトに付与されます。
後述のMulchutと似ていますが、これは攻撃性や危険性の高さによる収容難度を意味します。
Mulchut。
最高クラスの収容難度を意味します。
Ketherとは対照的に、範囲の広大さや発生予測の難易度など、危険性とはまた別のベクトルの難度を持つものに付与されます。
現象系オブジェクトに多いです。
これ以外にも複数の特殊クラスがありますが、基本的にはこの基本クラスが先に表示され、基本的にはそのクラスのオブジェクトとして扱われます。
Explained,Abadon,Decomissionedは例外になりますが。
(以下略)




