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2話 The morning of the beginning that is repeated
何気ない一日が災厄の日になるのは彼女しか知らない。
〜6月10日〜
これで47回目のコンテニューだ。
この日はデスゲーム初日だった。目が覚めた私は机に置いてあるハンドガンを手に取った、これはデスゲームの主催者からのプレゼントらしい………ほんとに趣味が悪い。
いつも通り身支度を整えた。
「行ってきます」
私の声は誰もいない家の中に響いた。
登校中、1人で住宅街を歩いてると一人の女の子が走ってきた。
「玲香ちゃん、おはよっ!今日はいつもより早いね?どしたの?」
彼女は夏川乙音という私の数少ない友達だ。
そして、私の守るべき大切な人だ。
「おはよ、ちょっと用事があってね」
乙音は首を傾げている。
「私、部活の練習あるからまた教室で!!」
彼女は陸上部で毎朝練習があるらしい。
さて………。
これは私のちからで時が繰り返されている。
まず、今日起こることは、学校が爆発する、そして、乙音が殺される。