読まないとイケないのは「空気」じゃなくて「地勢」っす。
オレの考えてること、言っちゃいますね。
さっき、
「戦場の地形って、六種類ぐらいに分類できちゃうじゃない?」
ってお話しちゃいましたよね?
なんで今度は、
「戦場になる場所の地理的&地勢的なものも、パターン分類できちゃうんじゃない?」
お話をしちゃおっかな、って思ってるんですけど、どうっすか?
これ、パターン化すると、さっきの地形の分類よりも三割増しの九種類になります。
ばーっと言っちゃいますか。
行きますよー。
「散地」
「軽地」
「争地」
「交地」
「衢地」
「重地」
「圮地」
「囲地」
「死地」
……コレ早口言葉っぽいっすねー。口がこんがらかっちゃいそう。
さて。
まずは「散地」ですけど……削られると発狂するパラメータじゃないっすからね。念のため言っときますけど。
あ、もし意味わかんないんだったら、特に深く追求しないで下さい。ギャグは説明するのが大変だから。てへ。
改めて、「散地」ってのは、自分の国の領地で戦場になっちゃってるところ。
なんで「散」って言うかってーと。
自分の国の中で戦っちゃってるってことは、兵隊さんたちにとっては「自分の故郷が近い」ってことになっちゃうでしょ? 近いってコトは、すぐに帰れちゃうってことです。
そういうとこで命のやりとりしちゃうと、兵隊さんたちが故郷に帰りたくなって、散り散りに逃げ出したりするんですよね。だから「散」ってんです。
んで、「軽地」は、他の国の領地に攻め込んで戦場にしちゃってるけど、敵さんの領地としてはまだ入り口っていうか、それ程奥の方まで行かない感じの所。
なんで「軽」なのかって言うと。
敵さんの領地だけど端っこの方だから、周りにはまだそれほど敵さんの臣民がいないわけじゃないでか。だから兵隊さんに緊張感が湧いてこない。心がなんとなーく軽ーく浮ついちゃう。だから「軽」。
それから「争地」ってのは、自分がゲットしちゃえばお得なんだけど、逆に、敵さんチームがゲットしちゃったらそっちもお得な場所。
これが「争」なのは……解りますよねー。
そう、お得だから奪い合いになるって事です。
戦争の本来の目的とは別な、お得な場所奪い合い戦争が起きちゃう。
これ、ちょいと厄介。
そいで「交地」は、自分達チームが簡単に行ける距離にあるんだけど、敵さんチームも簡単にこっちに来られちゃう場所。
敵も味方も行き交える場所だから「交」っていうんですよ。
次の「衢地」ですけど。
三コぐらいの国の間にある場所……あ、コレ比喩表現ですね。字面どおりのきっかり「三カ国」ってことじゃ無くて、ざっくり「複数の国」って意味で。……つまり、いくつかの国の間にある場所。
そこんとこを押さえれば、どこにでも行けちゃう、でっかい四つ角っていうか交差点? みたいな? そんな「衢」みたいなとこってことですね。
だから、もしそこンところをゲットできちゃえば、ちょっと優位なポジションに立てちゃう。ご近所の王様達からバリバリにリスペクトされちゃうカンジの、ナイスな土地ですね。
で、「重地」ってのは、さっき言った「軽地」の反対で、他の国の凄く奥の方まで入っていった場所になります。
それも、相手の国のでっかい都市を後ろに背負って戦う形になっちゃうようなトコロのことです。挟み撃ちにされちゃう危険性アリアリのヤバイ場所。
こういうところだと、兵隊さんは緊張するでしょ?
緊張し過ぎて気分がズーンと重く落ち込んじゃうんで、「重」って呼ぶわけです。
字面からしてあんまし気持ちよくない「圮地」ですけど、真っ当な道のない山や林の中とか、凸凹ゴツゴツでアップダウン激しかったり、ジメジメべちゃべちゃゆるゆるだったりする、つまりめっちゃ歩きづらい場所ですね。
行軍したら色々ひっくり返っちゃったり、破れちゃったり、壊れちゃったりする様な場所だから「圮」っていいます。
その次の「囲地」はですね……。入り口キツキツで、出るにはぐるぐる回り道しないといけない感じの場所です。
もし敵さんチームがこっちチームより先にそこンとこ押さえちゃってたら、ほんのちょびっとの兵隊さんたちだけで、充分こっちチームの大軍をボッコボコにフルボッコできちゃうような場所です。
ぶっちゃけ周りを「囲」まれちゃった狭い場所って事ですね。
最期の「死地」ですけどねー。もう、字ぃ見ただけでダメっぽいでしょ? 実際ダメなんで「死」なんですけども。
めっちゃスピーディーにめっちゃ頑張って戦えば何とか生き延びられるかも知れないけど、チョットでも気ぃ抜いてのんびりしちゃうとあっという間にゲームオーバになっちゃう場所です。
ってことで、ざっくり言っちゃいましょうか。
ともかく「散地」で戦っちゃダメ。
あと「軽地」には長いことステイしちゃダメ。
もし「争地」で敵さんチームに先超されちゃってたら、攻め込んじゃダメ。
それで「交地」では、味方同士の連絡を頻繁にすること。既読スルーなんて絶対しちゃダメ。
これが「衢地」だったら、連絡取り合うのは周りの王様達になりますね。思い切ってがっちり同盟なんかしちゃってください。
それから「重地」に入ったら、兵隊さんのご飯をしっかり確保してください。おいしい物食べると、気分もアガりますからね。
どうやってご飯を確保するかってーハナシですが……。周りは敵さんの街ばっかりな訳でしょ? だからその辺からちょろっと頂戴しちゃえって事で。
そしたら、こっちはおなかが膨れてイケイケモード、向こうは腹ぺこのゲロゲロモード。これ、一石二鳥でしょ? いやぁオレも、悪いこと考えちゃうなぁ。テヘペロ。
歩きづらい「|圮地」は、立ち止まらずにさっさと通り抜けちゃいましょう。
危ない「囲地」では力攻めしないで、策略を巡らしちゃう。
どんな策略? って、今訊かれても、ねぇ……。
そりゃ実際そこに行ってみなきゃワカンナイですよ。
このオレでも、土地からお天気から敵さんの状態から味方の状態まで、全部の状況を鑑みないと、そこでの最善策は打てないっすよ。いやマジで。
んでもって「死地」は、これ行かないのが最高なんですけど、どうしてもそこで戦闘開始になっちゃうことだってあるワケで。
もしこんな場所で戦っちゃわないとイケないって状況になったらですね、もう仕方が無い。思い切り全力で戦いましょう。
そうそう。「交地」や「衢地」は連絡大事、って話で思い出したんですけどね。
よくゆートコロの「|古の善く兵を持ちうる者」ってー人は、戦争やる時に敵さんチームの連絡網をスパーッとぶった切っちゃったんですね。
そうすると、前衛と後衛の連絡なんかとれないようになっちゃうし、おっきい部隊とちっちゃい部隊がお互いを当てに出来なくなるし、偉い人と一般人がお互いヘルプできなくなるし、上司と部下が協力し合えなくなっちゃうし、兵隊さんはばらけちゃって集合しなくなるし、集まったとしてもちゃんと整列することすら出来なくなっちゃうワケで。
結局、戦争にしろなんにしろ、自分達にお得なことがあると思えばこそ、人は行動を起こします。
逆に、美味しいことが一個もないと思ったら、止めちゃうもんですよ。
人間ってのは、基本思想からして現金なもんなんですよ。




