俺が第二王女でチートだった件
「落ち着いた?」
レイがそう聞いてきた。
「あ……あぁ。」
「よかった」
一言返された。少し開けた後口を開いた。
「……それでなんだけど」
「んあ?」
阿斗が間抜けな声を出した。お前に言ってねぇよ。
「レイ、俺は……ノアはどんなやつなんだ?」
「おっなになにー?チヒロちゃんノアに興味あるの?」
阿斗が興味津々と言った様子で聞いてきた。
「くそ神/阿斗は黙ってろ」
まさかレイとハモるとは思わなかった。阿斗も驚いた顔をしている。レイが一呼吸置いてから語り始めた。
「ノアはね、ボクのパーティ。16歳人間族の女の子。」
パーティ……聞き慣れない単語だな。16歳なのか。俺の前世(?)よりも歳下だなぁ。レイは続ける。
「そして最年少で冒険ギルドに入ってる。」
ギルド?ますます異世界感出てきたな。
「俺は何歳からそのギルドに入ってんだ?」
疑問を口に出した。
「6歳くらいかなぁ。ボクと契約したのが4歳だったから」
「え??」
俺 は 6 歳 か ら ギ ル ド に 入 っ て い た だ と ?
「うん。今のギルドランクはプラチナSS。本当なら50歳くらいでたどり着けるかどうかレベルの最高ランク。」
それを聞いて少し固まる。その後
「ただのチートじゃねぇか!!」
と叫んだ。
「まぁ、ギルドに入ることを嫌っていた人もいたけどね。」
「は?」
「だって、ノアはそもそも王族だよ?」
「え?」
やべぇ本格的になんだか分からねぇ。俺が王族?冗談じゃない。
「ノアはこの国の第二王女なんだよ。まぁ、ノア自身もせまっくるしい城に閉じこもるのが嫌いでよく街にでてたけど。」
あっそこはやっぱり俺っぽい。
「そうなると、今俺がいるここは?」
「城の敷地内。ノアがいつもいる場所だよ」
「ノア様ー!!」
誰かの声がする。マジで誰だよ。がさがさと木々を通る音がして出てきたのはおそらく70歳くらいの燕尾服を着た男性だった。
「あっ執事のじじいだ」
「やはりここにおられましたかノア様!さ、部屋に戻りますよ!」
そう言った爺さんに腕を引っ張られた。無言で立ち上がると、爺さんはギョッとした顔をした。
「ノア様!なんですその格好は!」
「格好?」
改めて自分の格好を見る。長袖のTシャツに半ズボンという、極めてスポーティな服装だ。おかしな所なんてない。
「なんてはしたない格好しているんですか!!」
なんか怒られた。




