8章 学校と料理
普段女の子用の服を着るように言われトラウマになったイリスは・・・・
季節は過ぎ春になった。だが、身長だけは一向に伸びる気配がないのが気がかりだがな。
それから話は進み今この王都を出る事になった。ちなみに行くのは隣の帝国らしい。隣と言っても1週間ぐらいかかるが、歩きではないので馬車で行くので地面で寝る事はなさそうなので良かった。この季節でも朝早くに外に顔を出すと顔が寒い。なので馬車で行く事で多少でも緩和出来る事が唯一の助かることだ。年齢は外見的に見ても7、8歳だと言われる。やはり、前いた世界では初等教育を受けているぐらいの年齢でしか見られないというのもあまりうれしくないが、エルフなので時間の経過がゆっくり進むのかもしれない。しかし、背丈が伸びにくいというのも案外いいかも知れない。なぜなら、みんなが優しくしてくれるからだ。まぁ、入る学院は男子用の学院に決まっているだろうと…思う。そして、現在準備が整え終わり、向かう事になった。一様保護者としてクルスが付いてくることになっているが、僕からすると来てくれても来なくてもどちらでもいいだが、冒険者のクラスなどが書かれた許可証を破棄されたのはちょっとショックだった。こればっかりは、紛失ではないのでお金を払っても再発行ができないので1から作らないといけないなと思っていた。かなり憂鬱だった。クルスによるとその学校は初等教育から高等教育に行き最終的には士官学校にいけるらしい。果たしてそこまで進むのかは分からないが、新しい知識を得るために必要な事なので行けるところまで行こうと思った。
時は進み出発当日。
メイド長が一人とクルス御者と僕で行くことになった。それから、魔術の基本ができているので魔獣に襲われても狼クラスならすぐに倒せると思う。なぜ思うという言い回しをするかと言うと、教育係がしてはいけないと声を荒げて言うので実践経験が無かったのだ。
それから、王都で出てから1日目の夜
「こんな事出来るのは限られているこの経験はあまり出来る物でもないね。」
と、クルスと言い合っていた。だが、この馬車とて並大抵の攻撃では、びくともしないだろう何しろサイクロプスの1撃すら防いでしまうらしい実際に実験した事は無いにしても外観を見ていても頑丈そうな物だと分かる。だが、いくら堅そうだと思っていても破られるときはあるのだから、慢心はいけないと思っていた。しかし、今草原地帯の馬車の中で夜を明かしているのだが、おそらく冒険者だろう人の声は聞こえる事はがある。だが、入ってこないというか入ってこれないのは王族用の馬車だからだ。多分盗賊となってもやはり王族を人質を取って大きな大金を得たいと思う人もいるかもしれませんが、王族に手を出す事は自滅に他ならないという事を知っているからこそ、自分の組織を自分から壊滅させる方向へはもっていきたくはないのだろう。だから下手に王族には手が出せないのだろう。
1日目の夜は野宿する事になったのだが何事もなく終わった。ちょうど外に川があったので顔を洗っているといつの間にかメイド長がタオルを持ってきてくれていた。少し驚きつつもそれを受け取ってありがとうと言って濡れたタオルを渡すとどこかへ行ってしまった。少しすると、クルスが起きてきた。まだ眠いのか目をこすっている。近くで見ているとぱっと目を見開いて急いでこっちに来た。
「おはよう!」
といつもよりも元気な声で言ってきた。こんな朝早くから元気だなと思いながら僕にも言うように目で促してきたので一様
「おはよう」
と返しておいた。僕は先に戻っているよと言って馬車に帰った。するとメイド長がお茶を入れてくれていた。ありがとうと言ってもらうとクルスがかえって来た。あ、お湯は水を魔法で生成して炎の魔法で加熱したものだ。仕組みはわかっていてもできない精密な調整が必要となるためだ僕にはそこまでの技量が無い。なので1回試しにやって見たら超高温のお湯に名で温度が跳ね上がってしまったので使用は控えるべきだと自分で感じた。
2日目やっと普通の町に出た。正午あたりについたのだが、明日山越えするらしいのでここで一泊するらしい。馬車から降りると屈強そうな冒険者だろう人が一気にこっちを見てきた。こんな容姿に興奮を覚えるのは一部の方だけだと思うので、一緒に入ってきたクルスやメイド長だろう視線が集まるのは。言い忘れていたがローブをかぶっているのだがやはり隠せない魅力のような物がやはりあるのだろう王族とも知らずに。
しかし、どの世界にもショタコンやロリコンという物好きもいたものだなと思いつつ近くに寄ってきたお姉さん達をうまくいなしていたら、後ろから黒いオーラが立ち込めているのに気付いた。周りにいた冒険者の人達もさっきの位置から一歩下がっていた。怖さが勝ったのかそれとも、そういう趣旨があった事に驚いているのかこれじゃあ分からない。
いや、みんなに好かれているのも悪くないが、ここまで行くと僕がいなくなったときが思いやられる。いなしている冒険者の一人の目線がぎらぎらしていて怖かった。
しかし、みんながみんな同じくパーティーがバランスよくそろっている訳では無く、軽装備の戦士ばっかりだったり、前衛の人をありったけ詰め込みましたって感じのパーティーが多い。後は男がいないパーティーがあったりして今後させてもらえればだけど参考になる。だが、懸念事項はある。それは、回復役の圧倒的なまでの少なさだ。これは学院で魔法を学ぶときのカテゴリーに入っているらしく、この科目は適正があった物だけが必修科目になるらしい。なので僕もその学園に入学するとき適正検査が行われるのだと言うのだが、龍の力が適正検査の時に邪魔をしてしまうかもしれないとそれが心配なのだ。当然の事だが、やはり町で行う適正検査よりも精密な検査を行うらしい適正値が大変な事になってしまうのではないか心配だ。しかし、そのことをクルスに伝えると
「みんなを驚かせちゃいなさいね」
と、嬉しそうに不敵な笑みを浮かべていた。
3日目少し大きめの町に着いた。此処にもギルドの支店があるみたいだが、絶対と言ってもいいほどクルスが目をいつも以上に光らせている。背筋にぞくっと来るタイプの視線だったなので無性に恐怖心を掻き立てられる10メートル程離れていても分かるほどにだ。実際メイド長も怖いのだろう、視線がこっちを向くと、ビクッ!と背筋が跳ねている事が分かる。この異質な空間から出るために酒場が近くにあったので、メイド長を借りて酒場に行く事にした。近くと言ってもほとんど離れていない。
メイド長と僕は酒場に行くとギルドがこの町にもある事が原因だろうが、戦士職の人がたくさんいた。すると、座っている男がメイド長に悪戯を働こうと腕を伸ばしていた男が急に宙に浮いていた。その男は何が起こったのか理解できていない様子だった。しかし、僕はちゃんと見ていた。男の腕を掴んでその瞬間に、背負い投げの要領で投げ飛ばしていたのを。
案の定言いがかりをつけられてた。大事にはなるべくしたくなかったのだが、仕方ないと思い懐にしまっていた王家の紋章を見せようとしていたのだが、突如僕の前に昨日の町で出会ったと思われるお姉さんが出てきて、
「ちょっと!何勝手に私の目を付けた少年に手を出そうとしてるのよ!可愛い子は、視線でだけで愛でるものよ。それなのに、手を出そうなんて良い度胸じゃない。」
と、激怒していた。昨日はあんなに穏やかな笑顔をこっちに向けてくれたのに。ここまで顔の形を変えてまさに鬼も裸足で逃げ出すような形相で激怒していた。こっちにいる僕まで涙目だ。そんな僕の顔をしていたのをお姉さんが見てしまった。ここから地獄が始まった。あたりの空気までがピリピリしてきた。背景を入れるとしたらまさに「ゴゴゴ」が似合う印象を受けた。怒られている男は完璧に怯えていた。目の前の圧倒的な恐怖に心を掌握されていたからだ。これが約1時間続いた。やっと、男が謝罪を口にした。お姉さんは納得したのか元から座っていたイスに戻っていった。
宿にメイド長と一緒に帰るとクルスが飛びついてきた。なぜならまだ涙が止まらないからだ。あまりの恐怖が僕にも猛威を奮ったからだ。メイド長が抱っこしながら帰ってきてくれた。だから抱き着いてきたというのには語弊がある正しくは抱っこされている僕にクルスが飛びついたという感じだ。僕の心にはあのお姉さんは味方につけたらほかに居なくても喧嘩にも勝てると刻み込んだ。僕が泣いている原因を知ったクルスは、
「そんな事があったんですか!ではその同志をお金で雇いましょう。」
と言ってきた。一様反対したが、効果はなかったようだ。今度はクルスとメイド長だけで行くことになった。そしてしばらくたった頃帰ってきた。特にする事もなかったので、寝ていたのだが、ドアの開く音で起きた小さいころの夢を見ていた。僕は寝ぼけていたのだろうが、おかえりと言おうとすると、頭が回らなくて「抱っこ!」と言ってしまった。最悪なのは、その相手だクルスやメイド長だったらよかったのだが、今日酒場で怒っていたあのお姉さんだ。お姉さんは突然の要求に頭上に?を浮かべえっえって顔をしているが、そこに追い打ちをかけるように「早く」と要求してしまった。抱っこされているうちに意識がはっきりしてきて、現状を知ったとき驚いた。あんなに怖かったお姉さんが今は後ろから後光が見えてきそうなほど笑顔になっていたからだ。そういえばと酒場で言っていた事に対して抱っこされたままで質問をしてみると、お姉さん曰く、会員から許可を取っているらしいそれに求めてきた場合の対処は各自で決めるらしい。会員?なんの事か分からないが、そんな集団ができているのかと思い聞いていた。すると今度はお姉さんから質問が来た。内容は「なぜ女の子用の服を着ているかという質問だった。回答は、恐怖心だ。だってトラウマになっているんですもん。それを聞くと男の子だと思っていて良かった女の子だったらどう訂正しようかと言う返答が帰ってきた。なので
「確信をもっていったんじゃないんですか?」と聞くと、
「自分の思った事なのに半信半疑でどっちかわからなかったんですよ?」
「そう、なんですか?」
「だって、可愛いんですもん!そのゴスロリチックなドレス」
そうこれはドレスなのだ。しかも最高級のシルク製で綺麗な刺繍まで入っていのだ。こんなものを遊びで買おうと思う馬鹿は普通いないだろうと思ったのだろうが、このお姉さんの場合やはりメイド長のような付き人がいるような人なのだから、遊びでも使っているんじゃないと考えたのだろう。素晴らしい思考力の持ち主だとすごく関心した。だが、流石に僕がエルフだという事にはきずいていなかったらしい。
こんな話が終わって夕食の時間になった。宿で食べるのかと思いきや、クルスが出かける用意をしていたので、今日は外食だと悟った。今夜は月が出ているので、月の天頂の具合から時間を逆算して約7時だった。外食するにもお腹がすくにもいい時間だった。それから、僕にも着替えがおかれた。仕方なく着替えたが、今度もドレスだった。今度は黒色のドレスを着ている。
しばらくしてメイド長が手配していた馬車に乗り込みレストランへ向かった。それから、しばらく馬車に揺られて止まると御者の人がドアを開けてくれた。そして、眼前に現れたのは、この町で一番料金が高いお店だった。お店に入るとさすがだ。上流階級の人ばかりだ。マナーを教育係が必死に教えてくれていてよかったと思った。隣にいるお姉さんはお店に入るなり目を輝かせていた。なぜなら一階の冒険者が食べれるような価格帯の商品ばかりおいているのだから。見栄を張ってもこの店は来ないような店だ。実際上流階級の人間でも一握りの人しか来ないと言われている。そんなレストランに入っていくのだから目を疑うのも不思議ではない。クルス達と中に入ると、沢山の調度品に飾られている部屋に通れた。まあいいかと思いとりあえずメニューを見てみたするとすべての料理がフルコースだった。正直、食べきれる自信がない。しかし、残すのも気が引けるしどうしようか考えていたらクルスが食べてくれるらしい。この時ばかりは女神のように見えた。
今回は比較的早くできました。
出来次第投稿できればいいなと考えております。
これからもお付き合いの程よろしくお願い致します。