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44章 帰還そして出発

刀をもらって来たイリスは…

 お風呂に入ってからしばらく経ち、私は紅茶を飲みながら本を読み、就寝した。朝になり、私は朝食を取りながらクルスと話していた。


「次の目的地はエルフ族が集団で住んでいるという聖樹の国へ行こうと思うんだ」


「私は行った事無いけど噂ではとてもきれいな場所らしいわよ。私は行ったことないんだけど」


「そうなの?私も昔文献というか本を読み漁っていたので概要は知っています」


 実際に行った事はないので、想像の範疇に過ぎないが。しかし、これ程までに絶賛されるという事は行ってみる価値がより一層高まったという事より他はない。


「だからまた旅に出るわ。今回は偶々早く帰ってこられたけど、今回はどうなるか分からないわ」


「そうね、気長にとは言わないけど程々に帰ってきて欲しいわ」


「それは状況にもよるかな。だからはっきりとは言えないけど、偶に顔を出すぐらいはする事にするよ」


「それでもいいわ。でも、万が一という事もあり得るからミーシャを連れて行きなさい」


「でも、前は無条件だったじゃない」


「そうね、でもまた怪我とかしたらどうするの?」


「この辺りで私に傷をつけられるやつを探す方が苦労すると思うけど、まぁ、いいわ。わかった、ミーシャを連れていく事にするよ」


「それから、発つのはいつになるの?ちゃんと決めてるの?」


「そうね、大体2日後位かな」


「そうなの。準備はしっかりしておくのよ」


「うん。わかってるよ」


 準備の大事さは冒険者という稼業ではいやというほどわかっているので、言われなくても分かっているつもりだ。なので、今日は早く寝て明日に備える事にした。


 翌朝、いつもより早く起きて準備をして朝市に行く事にした。城から出ると街はいつものような活気があって嬉しい。そういえば城を出るところで思ったのだが、自分の姿を変えて声もついでに変えておく事にしておいた。なので、ばれる事はないだろうと思う。なので、魔術で変形を姿を変え、声を変え街に繰り出した。


 ちゃんとボイスチェックもしたので大丈夫だ。なので、私は街に出ると前贔屓にしていた紅茶屋さんに言った。


「いらっしゃいませ」


「お勧めは何かありますか?」


「でしたら、キャンディーなどはどうでしょうか?」


「では、キャンディーを少しとディンブラとヌワラエリアとオリジナルブレンドを」


「分かりました。少しお待ちください」


 数分経ち定員さんが袋と共にティーポッドとカップを持ってきてくれた。


「これが商品になります。このティーポッドには新しく入荷したキームンという紅茶になります。試飲をと持ってきました。いかがですか?」


「勿論いただきますよ」


 そう聞くと定員さんがカップに紅茶を注ぎ淹れてくれた。


「この紅茶のおすすめの飲み方なのですが、ストレートで何も入れずに飲む方がおいしいと思います」


「分かりました。では、ブラックティーでください」


 私の前に置かれた紅茶を楽しみ、少しもらう事にした。それから、お代を払い街に出て次は目的がないのでぶらぶらしていると新しいお店が出来たのか見たことのない店が出来ていた。中に入ってみると甘いお菓子のような香りがしてきた。


「いらっしゃいませ」


「此処はどのような店なのですか?」


「お菓子やお菓子の材料などの販売をしています。何かお探しですか?」


「物珍しさにつられて入ったのですが、せっかくなのでクッキーの材料を一式ください。後は、ここで売られているスコーンをもらえますか?」


「ありがとうございます。では、袋に入れますので、しばしお待ちください」


 少し待っていると、定員さんが手提げ袋を持ってきてくれた。


「お代はいくらですか?」


「銀貨4枚と銅貨5枚です」


「では、これで」


「ちょうど頂きました。ありがとうございました」


 私は店を出て、今度は本屋に向かった。本屋に着くと少しかび臭いが古本や新しい本が沢山おかれている。古い本が私は好きなので取り敢えず古い本を見たが、禁書庫の本の方が沢山の知識を得られたし、此処に置かれている本はほとんど読み終えてしまっているので、新しい本には目もくれず店を後にした。もう用はないので私は城に入る直前で自身に掛けた魔術を解いて入った。


「おかえりなさいませ」


 マルグレットが出迎えてくれた。


「ただいま。クルスは何してるのか知ってる?」


「今は執務中です。手伝われるのですか?」


「いや、そんな事はしないよ。向こうから頼まれない限りわね。私は、自室の方に戻っているから後で呼んで欲しいの」


「分かりました。では、昼食の準備が出来ましたらお呼びしますね」


「お願いね」


 私は自室に戻ると伝書鳩が来ている事に気付いた。差出人はソフィーだった。手紙の内容は、“冒険者の仕事の方はどんな感じだ”と書いてあった。冒険者になっているのを知っているのだから送って来ずに直接来たらいいのにと感じたのでそのまま手紙の今の現状を着た方が良いのでは?と送っておいた。


 そのまま本を読みながらイスにかけていると、ドアのノックされる音が聞こえた。気付かなかったが、いつの間にか寝ていたようだ。


「イリス様、昼食の準備が出来ました」


「分かったよ。ありがとう」


 私は、テーブルについて料理が運ばれてきてそれを食べ、再び自室へ戻ろうとしていたがクッキーの材料を買っている事を思い出したので、久しぶりにキッチンに入った。キッチンに入ると数人のメイドさんが手を止め、私の事を確認するとあの三バカ以外は再び作業を始めた。


「イリス様何か作られるのですか?」


「えぇ、クッキーの材料が城下町に売っていたから作ってみようと思うのだけど少し借りてもいい?」


「大丈夫だと思いますよ。料理はもう作られましたし、もう使う事は夕食の仕込み位でしょうから」


「じゃあ、遠慮なく使うね」


「どうぞお使いください。条件とは大変おこがましいとは思いますが…」


「何言ってみて?」


「では、クッキーを作るのでしょう。ではそのクッキーを大量生産とはいかなくとも私達に配っていただけるようにしていただければと思っていたりしていたんですが」


「いいよ、それぐらいなら出来ると思うけど味は1つだけになるかもしれないよ」


「それでもいいです。いえ、もらえるだけありがたいです」


「そ、そうなんだ。じゃあ、作るから待っててね」


「はい!」


 こんな漫才じみた事をしながら私は、クッキーを作り始めた。作り始めて2時間くらいが経ちクッキーは完成した。取り敢えずできたクッキーをキッチンに居た3バカメイドに渡し、次に時刻の確認をしてティータイムだったので紅茶をミーシャに任せて私は、クッキーを運んでクルスの執務室まで持って行った。


「どうしたのこれ?」


「街に出たら新しい店が出来ていたみたいだから少し寄って買ってきたの」


「で、焼いてくれたんだ」


「うん、おいしいから食べてみて」


「分かったわ。ちょうど、紅茶も入ったみたいだし頂くわ」


「どうぞ」


「おいしいわ。ありがとう」


「喜んでもらえてよかった」


 私はメイドさんたちに配ったクッキーには少しマーマレードを仕込んでおいた。因みに私の買ったスコーンにもマーマレードが入っている。なので、此処で紅茶を飲みながら齧っていると、クルスが何やらこちらをじっと見てきていた。


「何?」


「それおいしそうね」


「うん、おいしいよ」


「少し分けてくれない?」


「別に構わないけど、こっちの味もマーマレードだから味が混じるよ?」


「別に気にしないわ」


「じゃあ、はい」


「ありがとう」


 そういって半ば奪いとるように持って行き、私の齧ったところをわざわざ食べていた。


「おいしいわ」


「でしょ!」


「イリスの食べたところだから余計ね」


「そういう事言うからダメなんだよ」


 と言い、スコーンを奪い取り食べた。最期の方は急いで食べたため、あまり最後まで味わう事が出来なった。これは、“クルスのせいだ”と少し怒りながら部屋から出た。


「明日の準備でもする事にしよう」


 私は自室に戻り、明日のに備えての準備を始めた。準備をして終わるったのは数十分後だった。準備が終わるとする事がなくなったので行く場所の一番近くに一度転移して様子を見ると、うっそうとした森の入り口に立っていた。その森から離れてみると一際大きな樹が見えた。でも根本がとても遠くにあるため強化魔術をかけまくって脳筋のように走っていく事になる気がする。と思いながら、私は再び転移魔術を使って帰った。


 私の部屋の転移した。帰ってきてから暫くして、ミーシャが呼びに来てくれた。私は席に着くと、行って来た事を話した。


「聖樹の国へ行くには、そんなところを通って行かないといけないのね」


「みたい、うっそうとした森が永遠に続いている感じがする場所だったから筋力を底上げして森を走って行こうと思って」


「そうなの、ほんと規格外よね」


「褒め言葉と受け取っておくことにするよ」


 明日は早いのでミーシャが“夜の間に先行しておきたい”と言ったので、私は転移で近くまで送ってあげて私は明日に備えて寝る事にした。


 出立当日になり、私は街の中のパン屋さんでパンを買い込んでお肉屋さんでハムなどを買い込んで、野菜屋さんでレタスに似た物を買い、ミーシャを送ったところまで転移で行くために路地に入り周りの人の目がない事を確認し、転移した。転移すると、ミーシャが痕跡を残していったようで、布切れが置いてあった。なので私はその方向を向いて強化魔術を自身にかけて思いっ切り突っ切って行った。景色は同じようだが全然違う事が意識出来るぐらいの速さで走っている。ミーシャには申し訳ないが、この速さになっていると布が見えないので、樹を目印に駆けた。やがて何かの香が漂ってきたので、ミーシャが居ないか周囲に確認をすると、ミーシャがご飯を食べていた。


「おはよう」


「おはようございます」


「まさか昨日はあんなに歩いたのにすぐに追いつかれてしまうなんてやはり凄いですね」


「ミーシャも凄いよ。夜目が効かないのにこんな暗い森に送ってしまって」


「いえいえ。それでは、これからの行動の確認をしたいのですが?」


「分かったよ。ミーシャの朝食が取り終えれば、私はさっきみたいに強化魔術をかけまくるだけだけど、それだとミーシャが付いてこれないだろうから、私が作った空間の中に入っておいてもらおうと思うの」


「仕方ないですね。逆に私の力では追いつく事が出来ないでしょうから」


「私は強化魔術を掛けてあげてもいいけどその場合手加減が難しいし、次の日が地獄だから」


「空間で待機しています。入国前にはちゃんとだしてくださいね」


「大丈夫だよ」


 ミーシャがすぐに発てると言ってくれたので、私がミーミルから目で盗んだ魔術を使い、100メートル四方の空間を作った。その中にミーシャを入れて私はひたすら走った。しばらくすると大きな門が見えた。

 今回も読んでいただきありがとうございます。

読んでいただいている、皆様へお知らせの活動報告と更新の報告を上げさせていただきます。

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