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異世界で、現代の知識を使って国を建てる英雄が僕な件?!  作者: 十六夜 瑞樹
イリスの学園生活
38/44

38章 初めてデート

 数日の休暇をもらったイリスはドラゴシア王国に帰るが…

 ミスコンが終わりクルスが帰った後に数日経ったとき私は休みの日を数日もらう事になった。なので、私はせっかくの機会なのだから“帰ってこい”と言われていたので帰る事にした。用意に1日かかってしまったが、今回は馬車で帰る事にした。数日かかって費用も掛かるが、こういうのは雰囲気が大事ということを聞いた事があるのでという考えからの行動だ。数日かかるのは分かっていてもあまりうれしくないので、風除けと後ろ風を魔術で付加して速度を上げたり、馬に定期的に魔術のサポートで強化したりした。するととても早くなったので3日で着いた。帰ってくると凱旋パレードのようになっていたので少しばかり驚いた。パレードの前にクルスが急に来て“こっちの馬車に乗って”と言った意味がようやくわかった。王国の紋章が付いた馬車で私達は街の中へ入って行った。入ると沢山の人達に出迎えられた。こんなに来てくれてもすぐにまた学院の方へ戻ると思うと心が痛む。馬車の窓を開けて笑顔で手を振ってあげるとすごく喜んでくれて嬉しい。

 パレードが終わった後私はミーシャに連れられて執務室に行った。そこには私関連の書類の山が出来ていた。


「これは一体?」


「これはほぼ全てイリス向けのデートの依頼だよ。すごいよここまで行くと」


「私は何もしていないんだけどね」


「そうね、知っているわ。しかし、帝国の方からの物が多いのよね」


「そ、そうなんだ」


「一度誰かの誘いを受けてみてよ」


「自分の事じゃないからって面白がってない?」


「勿論面白がってないよ」


「そう?それだったらいいんだけど」


「誰に会ってみる?」


「はぁ、じゃあこの人で良いんじゃない?」


「いいんじゃない」


「じゃあ、明後日に約束をこの街以外で取り付けてくれたらいいよ」


「鳩で飛ばすから明日ぐらいには届くでしょう」


「大丈夫今日届かせるから」


「加護を鳩にかけるの?」


「うん、当然!その方が早く着くでしょ?」


「そうね。でもなんでそんなに急いでいるの?」


「勉学に差し支えると嫌だから」


「でも、ソフィーから聞いたけどもう学習過程は終了しているんじゃないの?」


「それはそうなんだけど、でも学院のための事で関わりたいし特待生としても上の学校に行きたくもあるし、これはまだ考えていたい問題だよね」


「そうね、別にどこの学校に行っても保護者の私としては元気でやって行って何も問題が無ければ良いんじゃないかなと思っているけど」


「そうね、そういってもらえると私も楽だわ」


「それはそうと会話しながら手紙を書いて鳩を飛ばすなんて器用な事が良くできるわね」


「そう?慣れれば誰でも出来るようになると思うわよ」


「そうかしら」


 手紙を持った鳩は私の元を飛び立つとすさまじい勢いで飛んで行った。飛んで行った鳩はいい感じに気流に乗れた。とても早いスピードで着いた。その次の日になって私のところへ帰ってきた。


「そういえば場所はどうしたの?」


「ん?あぁ、場所はここから少し行ったところにある“貿易都市リグルス”と手紙に書いたよ」


「デートのお金はどうするの?」


「クリスがくれるんじゃないの?」


「そういうと思って大量に準備しておいたわよ」


「そんな散財をする事はないと思うから自分で使う分だけ抜き取っておくから」


「じゃあ、それでいいわよ」


 そして当日になった。私たちは前日の夜に馬車で出発し、日が昇るのと同じぐらいに街に着いた。待ち合わせの噴水前の広場に行く前に着替えを済ませておいた。噴水の前には10代後半~20代前半のような青年が立っていたが私の姿を見ると飛んできた。


「いやはや、普段のお姿もとても美しいですね」


「お上手ですね」


「いえいえ、ともあれ朝食にいたしましょうか?」


「そうですね、その時にでも自分たちの紹介を兼ねて食べましょう」


「場所はどうされますか?」


「私はこの街に来たのは初めてなので、お任せします」


「分かりました。任せてください」


「期待しています」


 私たちは広場から歩いて少ししたところにあった感じのいいテラス席のあるところへ入った。メニューを見てみるとカフェのような感じの店だ。そこで私達は自己紹介を始めた。


「ではまず私から。私の事がもうご存知でしょうが、ドラゴシア・イリスです」


「では次は私ですね。私はレイ・リチャードです」


 こんな感じで軽く挨拶を交わし食事をとり始めた。サンドイッチの種類がとても多くてびっくりした。さらにおいしい。おいしそうにレイさんも食べていてよかった。


「ここのサンドイッチはおいしいですね」


「前もって事前に行く場所を決めていたのが正解でした。実はあまりここの都市には来ない為ここに住んでいる友達におすすめの食べ物やさんを教えてもらったので、喜んで頂けて嬉しいです」


「そうですね。いい店を知る事が出来て私も嬉しいです」


 私達は朝食を済ませた後、街の中央通りに行って店を回る事にした。中央通りは活気が良く荷馬車もよく通っているため、非常に物流も盛んである事がうかがえる。とてもいい街だ。流石は貿易都市だ。


「ここのアクセサリー店はとてもおすすめのお店なんです」


「そうなんですか?では一度入ってみてみませんか?」


「そうですね」


 私たちはその店に入っていくとお店の人が一人出て来てくれた。


「何をお探しでしょうか?」


「いえ、少し連れがおすすめのお店だと言ったので見るだけ見てみようと思いまして」


「そうですか、ではごゆっくりどうぞ」


「はい、どうも」


 定員さんとも会話して少し店内を見せてもらう事にした。私はあまり宝石には興味がないが細かい細工が施されてあるものは仕事が良くて来ているので見たくなるのだ。


「こういうのは興味あるのですか?」


「あいにくこういった類の物にはあまり関心が無くて良く分からないんです」


 レイさんに関してはこういった物には興味がないみたいだ。しかし、ここの銀細工はとても美しい。これは買って帰ってもいいと思った。私は、なので即決購入したいわゆる衝動買いってやつだ。


「私はこれを買いますから、すこし待っていてくれますか?」


「それは良いですけど、代金は私が持ちますよ?」


「大丈夫ですよ。自分で払える額はもってきているので」


「いえ、一国の王女に払わせてもいいものかと」


「そんな事を考えていたんですか?私はあくまで貴方の人柄や人相を確かめる目的であなたに接触しました。なので、代金を払ってもらうのは少し気が引けるのでいいですか?」


「分かりました。では、ここは引き下がります」


 レイさん此処はと言っていたのが引っかかるが、あまり気にしないでおこう。仕方ない、おやつを買ってもらうことにする。なので高額なものは買わせない。次は近くにあった本やに立ち寄った。そうこうしている間にお昼になった。


「お昼はどうしましょうか?」


「店のことは私に聞かれても分からないのですが」


「いえ、聞き方が悪かったですね。ジャンルはどんな物がいいか希望はありますか?」


「特にはないのでお任せします」


「では、シーフードのお店にします」


 そういえこの辺りで海産物が取れるのかは知らないが、冷却魔術で凍らせているのかもしれないので試しに食べてみる事にした。


「ここですね」


「ここなんですか?」


「はい、そうですよ」


 外観はワイルドというか単にボロいだけのような気がする。中に入ってみると普通にまともだったののびっくりした。中には冒険者が沢山いて大変賑わっていた。半ばギルドみたく賑わっていた。それぐらい冒険者の人が多かったのだ。笑顔で対応しているウェイターさんが気づいてこっちにお水とメニューを持ってきてくれた。


「ありがとうございます」


「ごゆっくり」


 少し時間が経ってメニューが決まった。なのでウェイターさんを呼んだ。少し待ってウェイターさんが来てメニューを取ってくれたペスカトーレとアサリのクリームパスタを注文した。楽しみだ。もう少し時間が経って、私達のところに料理が運ばれてきた。おいしそうな湯気と香りがして早く食べたい衝動に駆られる。


「さて、頂きましょうか」


「そうですね」


 私はまだ食べたことの無かったクリームパスタを食べたが、私の前で食べているペスカトーレも食べたくなった。しかし人の物をもらうのもいやなので、私は次に来た時に食べようと思った。


「おいしいですねこれ」


「私のもおいしいですよこのペスカトーレ」


 こんな感じであまり話さず食事を終えた。そしてまたこの近くの古本屋や本屋によって古書を手に入れたりして時間を有意義に過ごしていた。ここで私はおやつを買ってもらう事にした。


「少し甘いもの食べたくないですか?」


「私はあまりお腹空いていないので食べたいのなら言ってもらえれば払いますよ」


「では、このアイスクリームをお願いします」


 おじさんに注文をして2つになっていたので理由を聞くと私がきれいだからだそうだ。


「買ってくれてありがとうございます」


「いえいえ、これぐらい安いものです」


「それでも人に何かをしてもらった時は言わないといけないでしょ?」


「確かに、そうですね」


 アイスクリームを食べながら街を再び散策していると、別れる時間になった。


「今日はありがとうございました」


「こちらこそ」


「出来ればまたこのような感じで会ったりしたいのですが」


「それは…時間が合えばですが」


「そう…ですか」


 別れ際彼はとても寂しそうにしていた。しかし、私にはもうどうする事も出来ないので仕方ない。帰るとクルスがニヤニヤして待っていた。


「で、どうだったの?」


「まぁ、いい人だったよ」


「確かに上級貴族ながらに農民達にも優しくしているという変わり者だからとてもやさしいとは思っていたわ」


「それはあなたが言えるたちではないでしょう?」


「確かに私たちも異質であるでしょうね」


「そうでしょ」


 そう、農民や商人に好感を持って近づく王族や貴族は多くはないだろう。実際、晩餐会や舞踏会でも農民の事を良く言っている者は居ないに近い。それをその場で言ってしまうと他の貴族は良く思わない事は確かだ。

 今回も読んでいただきありがとうございます。そろそろ学園篇も終わらせに行きたいと思っています。

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