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異世界で、現代の知識を使って国を建てる英雄が僕な件?!  作者: 十六夜 瑞樹
イリスの学園生活
31/44

31章 帰ってきた私たち

 舞踏会のために行ったイリスたちだったが…

 部屋で会長と会話をしていてふと気がつくと夜が明けていたようだ。かなり話し込んでしまった。毛布が少し動いたので驚いてしまった。少し考えて、昨日、自分が呼んだ事を思い出した。それで納得したしばらくすると、ミーシャが起こしに来てくれたようだ。まだ私もパジャマのままなので、急いで会長を起こして着替えた。この時は私が起きるのが遅かったため、ミーシャが着替えの手伝いを申し出てきたので、私も偶には良いかと思い手伝ってもらう事にした。しかし、なかなかに恥ずかしい事をしていると自分でも思う。


「イリス様動かないでください」


「そんな事言ったって」


「絶対に似合っていますから」


「違うわ。このドレスのスカートの丈、大丈夫?見えないよね?」


「はい、見えませんね。大丈夫です」


「ほんとに?」


「はい、大丈夫です。絶妙な……」


「ん、何か言った?」


「いえ、何もありません」


「そうなの」


 しばらくすると、ドアがノックされた。どうやら朝食の用意が出来たようだ。部屋を出ると会長も着替えが出来て今私を迎えに来ようとしてくれたようだ。そういえばで思い出したのだが、ここの人間から婚姻のが見をもらったような気がするのだが、気のせいだろうか。うん、気のせいにしておこう。しかし、こんな身近にいあなんて知ら駆ったい綾実に知りたくもなかったというべきかな。まぁ、この事は忘れよう。


「早く行きましょうか、お腹が空きました」


「そうね」


 会長と談笑していると奥の方からクルスがやってきた。何事もなく眠れたようだ。普通に歩いてきて私を見るといきなり走ってきた。少しびっくりした。


「おはよう、クルス」


「おはようイリス。昨日はよく眠れた?」


「少し夜更かししたから少し眠いかな」


「寝ないと体い悪いわよ」


「そうね確かに体に悪いわね。それはそうと、到着したよ」


 部屋に入ると沢山のメイドさんと奥にラースさんとアルさんが先に席に座っていた。


「おはようございます」


「お待ちしておりましたよ。昨晩は良く眠れましたかな?」


「少し夜更かしをしてしまいまして、お待たせさせてしまいましたね」


「いえいえ、私どもはそのような事は気にしておりませんよ」


「それより、早く食事をいただきましょうか」


 座席に座るとラースさんが乾杯の音頭を取ってみんなで乾杯した。“朝から元気なんだな”と見ていた。すると、丁度伝書鳩が飛んできた。


「会長鳩が」


「あぁ、分かっている。イリス少し席を外すぞ」


「はい、皆さんは食事を楽しんでいてください」


 そう言い残して席を立って、手紙を開いてみると“早く帰ってきて欲しいとの”事が書かれていた。“伝書鳩を飛ばすときは緊急事態だと言っておいたのに”と会長が嘆いている。


「早く帰ってあげないとみんな苦しみますよ。ただでさえ私たちだけでほぼ全部処理しているんですから」


「え、いやよもう少しみんなには苦しんでもらわないと私の苦労を知ってもらえないでしょ?」


「ふ~ん、そうなんですか。わかりました。そんな事を言えるような仕事量はないはずですけど、かなり私が負担している量の方が結構多いはずなんですけどね」


「あーもう!分かったわよ。帰るわよ」


「了解しました」


 部屋に戻った。するとやはり理由を聞いてくるので、“少し用事がが出来たようなので”と言っておいた。クルスも立ち上がって来た。すると一緒に連れていけと言う意思表示なのだろうと考えて馬車を用意した。表にある馬車に乗り込んでいくと、二人が見送ってくれた。別れ際に“またいつでも来て欲しい”と言われた。しかし多分予定的にはもう来ないと思う。


 しばらくして風景は平野になった。窓を開けるととても心地良い風が頬を伝い髪をかき乱すこういうときに髪の毛のロングは良いと思えてくる。会長は御者をせかしている。そんなに仕事がしたいのだろうか?確かに私の仕事が減るのは良いことだ。この馬の調子なら今日の日没には半分以上は進めるはずだ。


「クルスこの調子なら明日あたりには着きそうだよ」


「そんな感じの走りよね」


「会長、心配しなくても大丈夫ですって」


「みんなの心配はしていない」


「じゃあ」


「あぁ、書類の量の心配をしているんだ。かなりの量があるんじゃないかってね」


「それは私にも正直分からないですが、ただ言える事は頑張りましょうという事ぐらいです」


 そんな会話をしているとお昼になったようだ。メイドの一人の人がサンドウィッチを作ってくれていたのでそれをいただくことにした。最初にミーシャが食べて“毒見”という名目で食べた。一人だけずるいと思ってみていると、ついに会長まで手を出した。私もクルスも食べていないのに目の前で食べている私は気をそらすようにするためにおもむろに外を見た。するとビックラビットが森の奥から出てきたようだ。御者のおじさんは驚いたようだが、すぐに平静に戻り手綱をしっかり握って馬をもっと早く走らせた。私は氷魔術でビックラビットを凍らせて一気に高火力の炎魔術で熱して丸焼きにしてやった。御者のおじさんは馬車を近くに止めて肉を切り取っている。それをミーシャと会長がもらいに行っている隙にサンドウィッチのバケットを取って食べていた。少しして二人が帰ってきた。


「沢山のお肉を貰いましたよって、え!何で食べているんですか!」


「だって、お腹空いたんだもん」


「だって、じゃあありません。毒見している途中ですよ」


「そうだよ。まだ安全かどうかなんて言ってないでしょ」


「そんな事言ったって、お腹が空いているのが分かっていて外に出たんでしょ?それにその反応なら大丈夫でしょ?」


「それは、そうなんですけど」


「会長も何かあります?」


「いや何もないです」


「分かればよろしい」


「じゃあ、イリスいただきましょうか」


「えぇ、いただきましょう」


 口に頬張るとピリッとしたマスタードの辛さが凄くいいアクセントになっていておいしいクルスは少しからそうな顔をしながら食べている。


「おいしいね」


「私からしてみれば少し辛いかしら。でも、この辛さが逆に良いアクセントで全体をまとめているからおいしいわ」


 ミーシャ達はお肉に喰らいついている。サンドウィッチを全部食べると丁度いいぐらいにお腹が膨れた。ちょうどみんな腹ごしらえを終えてから少し下あと馬車が再び動き出した。かなりの距離を走っていたのだが速度が全く落ちないのは凄いと思った。


「この馬本当に疲れ知らずね」


「そうですね。早馬とかだと速さを追及すると従って体力が少なくなる。でも、この馬は体力も多くて速度も全く落ちていないから私も凄いと思っていました」


「魔道具での補助なら十分に考えられるけど、見ていてもそんなものは付いていないように見えるしそれなら魔術での強化になるわね」


「そうだね、でもまだ結構飛ばすんじゃないかな。そうなると、術者が御者のおじさんで、強化魔術を思いっきり馬にかけている事になるけど、あのおじさんにはそこまで大きな魔力は見えなかった。だから、呪符か何かを用いているんだと思うよ」


 そんな話を馬車の中でしていると御者のおじさんが“呪符で簡略されているんだよ”と教えてくれた。途中から熱が入ってきた。私は聞いていたがみんなはもう聞いていなかった。一通り話終えると再び喋らなくなった。すると、みんなは生き返ったように再び話し出した。


「ねぇ、イリスは好きな人とかいるの?」


「昨日話したじゃないですか!」


「そうだけどさ、いいじゃん」


「はぁ、いないですよ。あとこの話は私が“良い”と言うまで話しちゃダメです」


 しっかりと言っておいた。会長は渋々と言った様子で頷いていた。これを平然と言われても後々問題にならないようにしている。国際問題にもなってしまうかもしれないからね。


「はぁ、分かってもらえたのならよかったです」


「そうだね。私も今度からは気を付けるよ」


 馬車に乗っていて、夕日が沈んでいくのが見える。お昼に捕らえたビックラビットのお肉が残っているので、それを消化していった。すると、寝る場所の問題が出てきた。寝る場所としては、馬車の中と外に野宿という手段があるが、ミーシャは外で野宿をするという風に言っているが、私が出るというとダメだと言われるしクルスも出る訳にはいかないので、結局は会長が外に出るという結末に至った。まぁ、分かっていたわけでもあるけど。


「「では、おやすみなさい」」


 馬車の中で寝ていると、時折“ガタガタ”と外から聞こえてくる。少し怖いかなと思いながら寝た。一応気配察知は常時気を張っているようにしている。だから安心ではある。確認はする必要がないと思うので、そのまま寝た。朝になって起きると、鳥のさえずりが聞こえてきた。朝の陽ざしも心地良い。御者のおじさんはもうすでに起きているようだ。“早いなぁ”と思っていると、会長も起きてきたようだ。


「おはようございます」


「あぁ、おはよう」


「クルスはまだみたいだね」


「そうだね。しかし、イリスは早いね」


「いえ、いつもこれぐらいに起きていますよ」


「そうなのか」


 と話しているとミーシャも起きたようだ。魔術で水を出し自分たちも顔を洗っていると、御者のおじさんが近くに川を見つけたようなので、そこで顔を洗っていた。それから少し時間が経ち、食事も済ませて馬を走らせた。近くにあった川を見ていると水面がキラキラと輝いていたので、凄く眩しかった。そのまま馬車の窓を見ていると商人たちが街道を歩いているのが見えた。馬車にも王家の刻印があるので分かるだろうが追ってこようとはしない、普通に通過した。よかったと思って走っている。


 しばらくして、馬車は街でしばし馬を休めるようだ。もうすでに2つ街を超えれば学院に着く。少しの間馬を休めるだけなので、近くにあった喫茶店に入った。喫茶店に入るとお客さんたちの視線が集まった。しかし、その視線はすぐに分散したようだ。すぐに店員さんが来てくれた。


「御注文はお決まりですか?」


「では、お勧めをいただけますか?」


「はい、わかりました」


 正直、自分的には面倒くさい内容の注文をしたつもりなのだが、あまり効果が無かったようだ。しばらく待っているとフレンチトーストが出てきた。以外だったのがフランスパンだったのが驚いた。フォークを入れると、すぐに切れる。1時間程度の漬け込みならこんな風にはならない。こんな風に切れるには1日程かかるそれを低価格で売っているのでまぁ、良く売れるだろう。


 皆舌鼓を打っていると、御者のおじさんが入って来て“準備出来ましたよ”と言われたので、少し切り上げてお勘定をした。それから、馬車に乗りこむと冒険者だろうか多分冒険者だと思うのだが、話しかけてきた。


 ミーシャが対応していてあまり良く聞こえないので、無視しておいた。すると、帰ってきて“大丈夫です”と言って馬車に帰ってきた。


「なんだったの?」


「いえ、大した事では」


「そうなの、じゃあいいわ」


 しばらく、また馬車で走っていると風景が流れている。私はそれを見ていた。それで時間が多く流れた。私はウトウトして寝てしまったようだ。起きると、もう学園に着いていた。太陽の位置を確認すると、西の方角に傾いていた。さて、やっと帰ってきた。


「ん、起きたのか」


「はい、会長。少し前に起きました」


「一応顔だけでも出しておかないと」


「ですね、行きますか。ミーシャ着いて来て」


「はい」


 ドアの前まで来て開いてみると皆頑張って書類を作っているようだペンの動いている音が聞こえてくる。ドアを思い切って開けてみると、皆がすがるような目でこちらを見ている。仕方ないので私たちが仕事を分担させていくことにした。しかし、ちょっとスごとを休んだらすぐに書類が増えてくる。理由を聞いてみると、少しさぼったようなのだ。私はその理由を聞いて脱力した。まぁ、仕方ないと自分に言い聞かせ、仕方なく仕事に取り掛かった。クルスも国に帰り、執務に追われるだろう。


「みんなも書類作りますよ」


「そうだぞ、私たちだけで作らせるのはおかしいだろ?」


「早く皆も作るほらほら」


 みんなからはブーイングが起きたがそんな事は関係ないですよね?まぁ、そのまま私は勧めていくんだけどね。といいところでミーシャが紅茶を持ってきてくれた。ナイスタイミングだ。お茶菓子が無いのが残念だが、まぁ、仕方ない。


「会長この用紙への記入ではないですよこれは羊皮紙に書いてください」


「もう一度書き直すのはもう嫌なんだ」


「ダメです。ちゃんと書き直してください」


「分かったわよ」

 今回も読んでいただいてありがとうございます!

もう何回も言っていると思うのですが、感想、ブックマークをよろしくお願いします。


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