23章 学院祭 街篇
学院祭が終わったが、学院の休みは街の方の祭りが始まる!
学院祭が終わり城に二人の来賓が来ている中、朝を迎えた。
朝になった後、朝食を一緒に取った。サジェスト伯らは朝型ではないらしく、反応が薄かったのだ。早起きができない人なのだと思った。
さて、今日は学院も休みだし、自分の部屋に籠っていても良いし誰かを連れ出して、買い物や祭りに参加しても良いし、予定が定まらない。
「クルスはいつ帰るの?」
「そうね、明日の出立になるかしら」
「ソフィーも誘ってお買い物に行かない?良い紅茶が手に入る店を見つけたのよ」
「いい提案ね。こっちの紅茶も香り高いし、おいしいからメイドたちに買って行っても喜ばれるわね」
「ソフィーはまだ自分の部屋にいるのですか?」
「はい、現在は自分の部屋にいらっしゃいますね。もうすぐいらっしゃると思うのですが、先程ご自分で服に着替えられていたので」
聞き終わると扉が開いた。まさに“噂をすればほら”という言葉があるように入ってきたので驚いた。この言葉を考えた人の実体験があったなんて。
「ちょうどいいところに来てくれたみたいですよ」
「そうね。ソフィー今日は休みでしょ。一緒にお買い物に行かない?」
「えぇ、良いわよ。仕事も一通りかたずけたから大丈夫よ。でも人が多いから、手をつないでいきましょうね」
「それが条件なら、仕方ない甘んじて受け入れるわ」
「いいわなら、いきましょうか」
「サジェスト伯らはどうされますか?」
「ありがたい話ではあるが、女性方でお買い物に行かれるのであれば、私たちが行くのは無粋と言えましょう?」
「そうですか」
まぁ、そんな事を言われてしまえば、無理に来てもらう訳にはいかないので私たちだけで、行く事にした。用意が以上に早く終わり、護衛のための人員が多く割かれた。なので動きは遅くなるが、安全性は非常に高いのだが、馬車2台で常に動き回っているため良く目立つ。やっとの思いで、紅茶の茶葉を売っているお店に着いた。
「ここまで来るのにもう疲れたわ」
「そうね、今日は特に人が多いから仕方ないわよね」
「いつもはあんまり見ないけど、大道芸とかもやっていて凄く活気があるね。今日は祭りだというからという理由で来ている人も多いとは思うけどね」
「ここが大都市という事だけを引き抜いても、これだけの人数が集まる事なんでそうそうないわよ」
「そうだね」
流石にこんなに沢山の人がいたら、いつも馬車でなんてこんなところは通れないだろう。しかし、向こうの世界のような武士制度があれば、大名行列みたいに出来るのにと思ったが、これは出来る場所とできない場所があるだろう。例えば、紛争状態の領土や、領主が恨まれている場所などがさっきの行列ができない場所に当たる。貴族がお金を沢山を使って私欲を満たしていなければ、そんな惨状になる事はまずない。なので、かなりの強欲の保持者で無い限りは大丈夫だ。
「私は紅茶を買いに来たけど、クルスたちが欲しいものは無いの?」
と、聞くと、2人は顔を見合わせて
「特にないわね。城の中で必要とするものはメイドたちが調達してくれるから生活に困る事はないし、あ、1つあったかもしれないわね。ね、クルス?」
「そうねあったわね」
「何々?」
「「貴女の服よ」」
こいつらアイコンタクトで会話してやがった。マジかよ!
「いらないと思うけど?既に自分で把握できないぐらいの服を持っているんだから」
「「それを決めるのは、私たちだよねぇ~」」
「「そうよねぇ~」」
少し“イラっ”っと来たがこらえた。怒らないように頑張った。しかし、“欲しいものは何かないの?”と聞いたのは自分だが、流石にね。いらないでしょ?
「服とかでなく大量の食糧が欲しがってほしかったな」
「なぜ?」
「貧困に苦しんでいるかわいそうな小さな子供たちのために教会に寄付してあげるかもしれないと思ったからね」
「その必要はないわね」
「なぜ?」
「教会が使う物なんかは、教会自体が食物なら教会自体が栽培したりしているからそんな心配する必要はないわ」
「そうなんだね」
でも、実際に畑や敬虔な信徒が貢いでくるという事もあるので、嘘ではないだろう。まぁ、納得しておこう。
「次は、私の服を買いに行くのかしら?」
「「そう」」
この言葉を聞いた瞬間“はぁ”とため息が出た。まぁでも、確かに服は多く持っていた方が良いかもしれないと考えるようにしておいた。なので自己暗示をかけて無理やり納得した。
馬車が動き出し少し走り止まった。
今までのオーダーメードの服を頼んでいたところよりも売られている価格帯が高額な店に来た。すると店の中には、貴族の人が沢山いた。すると、奥の方からここの店主らしき人物が出てきた。
「いらっしゃいませお客様。今日はどのようなものをお探しなのですか?」
「この子に合う服を探しに来たのだけど…とりあえず、この店にある最高額商品を持ってきてください。そこから私たちがこの子に合う服を選んでいくので」
「了解しました。しばしお待ちください」
私は近くにあったイスに座らせてもらい、店主が持ってきてくれるのを待った。しばらくしてから、奥の方から店主が服を何着か持ってきた。
「こちらになります」
「すこし見せてもらいますね」
「はい、どうぞ」
クルスやソフィー、果てにはメイドさんたちまでもが、服を見だしたので、収集が付かなくなった。しかしその様子を見ている私たちは、その異様な様子に違和感を感じえなかったのである。なぜかというと、鬼気迫る様子で必死に私に合う服をメイドの意見やクルスの意見を聞きながら選んでいたのだ。
「決まったわ」
と、クルスが、言った。ので、着る事になった。着る部屋が無いので、店の奥へ行ってその場所に簡単な結界を張って着替えた。不可視の結界を張ったので、さっと着替えた。
「さぁ、行くかしらね」
私は、立ち上がり皆の前に行くために立ち上がり行くことにした。ドレスを着ている私が行くのだ。それはみんな驚くだろうね。
「来てみたわよ。どうかしら?」
「凄く似合っているわね。自分の才能が恐ろしいわ」
私は店主の方を見た参考意見に何か聞かせてもらえるかもしれないからだ。
「確かにお似合いですね。しかし、もっと可愛らしくする事も出来ますね」
「ほぅ~、どうやればいいんだ?」
「それはですね……」
当人である私を置いて行って話が進んでいるんだが、私は反応に困る。なので切り返して、自分から話しを振ってみた。
「私に似合うのでいいのですが、しかし、これ以上私たちト話していても悪戯に時間を浪費するのは明白でしょう。他のお客様の場所に行ってはどうでしょうか?」
「いえ、幸いなことに私の息子が今応対をしておりますので大丈夫かと」
「そうなのですか」
「えぇ、なので心配には及びませんよ」
いらぬ心配だったか。しかし、状況は動いてくれたので良かったといえばよかったのかも知れない。しかし、この店主も策士だ。もっと可愛くできると言いものを買わせる神経の太さが尊敬に値する。しかし、お客の心をうまくつかんでいるのでその部分も評価の対象になるしたがって、なかなか難しい採点になったが、先程のようになった。
「このドレスはどうしたらいいのかしら?」
とにかく返事が来るまでは着ておこう。
「そのドレスはですね。購入なさるのであればそのまま着ていかれてもこちらとしては一向に結構なのですがどうされますか?」
「じゃあ、買うわ」
「分かりました。それでは、こちらの袋を」
店主が差し出してきたのは、袋である。その袋の中には私の着替えが入っているのだろう。だが、他人に触られるのは何かいやな感じがするが、そういう店だ。
「ありがとう」
私は紙袋を貰って、店の外に出た。しかしクルスたちがお金を払っていたので、遅くなった。みたいだ。まぁそれは仕方のない事だからね。
「お待たせ」
「そこまで待ってないわよ」
私は先に乗っていた馬車の中から声を掛けた。クルスたちが馬車の中に乗り次に行く場所を考え始めたようだ。かなり考えているようだ。とにかくもうお昼時なので、何か食べる者が欲しい。
「私お腹減ったから次行く場所はお料理屋さんが良いな」
「そういえばもうそんな時間ね」
「この辺りには何があるの?」
「そうねぇ、冒険者用の大衆食堂があるのと、高級レストランがあるわね」
「しかしね。高級レストランにするには収容人数が足りないでしょう?」
と、クルスが言った確かにその通りだ。祭りの時に出たのだから、護衛の人数を勘定に入れていなかった。という事は大衆食堂か?昼時に変な輩に絡まれるのもごはんがおいしくなくなるではないか。
「ほかには無いの?」
「あるにはあるけどね」
「何処なの?」
「露店よ」
そういえばそんな選択肢があったのだった。立ち寄って行けば、確かに人数的な問題でもなんとかなるだろうし、露店ならいろんなものが売っているだろうから、それはそれで問題無いならば確認あるのみ。
「クルスたちは露店行かない?」
「別にどこでもよかったから露店でもいいわよ」
と、二人ともが言ってくれたので、中心街に向かった。途中のところで、馬車の管理をしている場所に置いて行き、中心街へと歩みを進めた。しばらく歩くと、道に沿って沢山の店が軒をつられていた。いつもお店を出している。沢山の店の数に圧倒される。
「お店沢山あるわね」
「そうねぇ、どこから行く?」
「先に近くのところから行こうか?」
「「賛成!」」
2人の感想が一致するなんて珍しい事が起きるなんて。“食は人間を変える”という言葉があるかもしれないと思った瞬間である。
「あのお店行こうかしら」
「あれは何?」
「ここの名物のベルデン帝国名物のじゃがバターよ」
そんな、ここにもじゃがバターが存在するだと是非味をみなくてはいけないなという感情に囃し立てられて私はじゃがバターの露店へ向かう途中で気づいたのか、クルスたちも急いでついてきた。
「早く行きすぎよ」
「何言ってるの!味を確かめなきゃいけないでしょ?」
「初めて食べるのでもそこまでがっつかなくても逃げないわよ」
「まぁ、それもそうね」
しかしそこ名で距離が無かったのもあってか、すっと行けた。だが、かなりの列になっていたが、人がなぜかどいてくれるので、“ありがとうございます”といっておいた。
「おおいらっしゃい!」
「じゃがバターを取り敢えず3つください」
「あいよ!」
対応してくれたのは30代後半になったぐらいの元気はおじさんだった。当初ガサツそうに見えたが、手つきが職人の手つきだった事に驚いた。私たちは、一回座って食べ、また歩き出した。その繰り返しを何度か行いお腹がいっぱいになった。
「思ったより沢山買ってしまいました」
「そうね、おいしいものには魔力があるよわね」
しかし、じゃがバターは特に美味しかった。懐かしの味というやつだ。塩を置いておくという対応も素晴らしかった。味を変えてアレンジしてみるという事を実際にさせてもらえるというのはなかなかないので、正直驚いた。とまぁ、このように一行は言っていた訳だが、行く場所が特になく、馬車を取ってきて帰ってきた。
まぁ、帰ってきてもする事は何も変わらないのだがね。だが、楽しかったという思いでが出来た。帰るころにはサジェスト伯らも帰っていたみたいだ。さて、本でも読みに行くか。私は自室に籠り本を読みだした。いつもよりも楽しい日常だった。
だが、じゃがバター自体はもともとあったのか?とふと疑問になったので調べてみると、もともとは遥か北の異民族が栽培していたものがこっちの方に流れてきたようだ。北の異民族から伝わったのは、蒸かすだけだったため試行錯誤の結果この方法が考案されたらしい。それを作るやつもだが、こんな本を作るやつもたいがい暇人じゃないか!と思ったが、しかし、じゃがバターはおいしいから偉大な功績とでもしておくか。
読んでいただきありがとうございます。今回は少し短くなってしまいすいませんでした。何とか次の方を長くしたいと思います。
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