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行商人から王国騎士まで  作者: 割月
1章〜王都までの長い道のり〜
1/6

1話-行商人の憂鬱-

本文に書いてしまいましたが1000字以上2500字以下を目安とした小説です


※あまりグロくしない予定、ではあります


1000字以上から2500字以内を目安にした小説です

休憩などに気軽にどうぞ!


10月15日追記.すこし修正しました!


--------------------


夕暮れ時の街道を、1頭の馬が蹄鉄を鳴らし馬車を引いていた。


「今日も全然売れなかったな」

そう嘆息し、馬車に乗った白い髪が特徴的な少年は行商人のアルバートだ。


「これじゃ行商人とは言えないな…」


アルバートは行商人になりたい訳では無かったが、自身の両親が行商人だった事もあり、成り行きで行商人になった。

両親は自分と違い、商売上手で何を売っても売れた。

そんなに両親と自分を比べては、

「騎士にでもなれたら、将来安泰なんだろうけどなぁ…」

とこぼした。


騎士になると、規則に縛られこそするもの、今とは段違いのお金が入る。

それ故に戦いに出ることにはなるが、最近の世の中そんな物騒ではない。どうせ毎日非番だ。


---王国騎士になれたら


いつもそう考えるが、なるための試験がなかなかエグい。

四方向から同時に飛んでくる矢を落とせだの、石ころ一つで魔獣を倒せとか、無理難題を突きつけてくる

しかも最後の試験は当日までわからないという。

どうせヤバイやつに決まっている。



「どうせ無理なんだよなぁ」

そうだ、「どうせ」、無理に決まっている。

俺みたいなやつは食いっぱぐれない程度に稼げばいいのだ。


「…明日はもっと売らないと」

そう言うとアルバートは、今日何回目か分からないため息をついた。


--------------------


村に着くと、村の中央に生える大木になにやら張り紙があり、人だかりが出来ていた。

「この村に入れる奴いるか?」

「無理無理、そんな奴この村にはいねえよ」


…なんだか腹立たしいがとりあえず何の張り紙か気になったので、馬車を降りて人ごみをかき分けていった。

「はいはい、通りますよーっと…ってこれ…」


王国からの騎士候補生募集の張り紙だった。



--------------------


「騎士募集の張り紙か」

「騎士募集の張り紙だな」

「いやいやいや待て待て、タイミング良すぎでしょ。誰だよこれ貼ったの」

「タイミング…?何言ってるのか知らんが王都から来た騎士の…なんだっけな。まああれだ、騎士様が貼ってったんだよ」

「マジか……」


この村には滅多に騎士募集など来ない。それは村人が無能という意味ではなく、王都から遠すぎるのだ。

どんなに急いでも3日はかかる。馬を休ませることを考えると5日は必要なくらいだ。

そのため募集の張り紙だけを貼りに来るなどよほどの暇人くらいだ。

つまり暇人が来たということか。



「王国騎士か…試験、受けてみようかな」

と、口からこぼすと

「は?」

「アルバートが?」

「いや無理じゃね?」

「俺の評価ひどいな!」

みんなして辛辣だった。辛い。

「まあアルバートだしな」


するとみんなして大笑いし始めた。



こいつら……マジで覚えてろよ…

「えーっと、試験開始日はと……は?1週間後?」



「今回は急遽人数が欲しいらしくてな。だから今回は合格基準が緩くて、何でも最後の試験が楽なんだとか。良かったな、アルバート!」

「最後の試験の前の時点で内容がやばいんですが」

試験内容は例によって矢落としと魔獣で石ころの部分は変わらずだ。だが最後の試験が簡単なんてどこにも書いていない。これ信じていいのか……

「ま、そう言わず頑張れよ、騎士候補さん」

そう言うと去り際にアルバートの肩をたたいて行った。


「言われなくてもやってやるさ」

と呟いた頃にはあれほどいた人も、既に自分だけとなっていた。


「試験は王都でやるんだったよな、1週間もあるなら試験開始前には着くだろ」

馬を連れて家の横に馬車を止めると、早歩きで家へと歩いていった。

愛しの我が家へと着くなり速攻で寝室へ。

寝室に着き、服を着替えると

--挑むからには本気でやってやる。

そう意気込み

「とりあえず寝よ」

アルバートは何も考えずにベッドへ入った。


入ってからは眠りにつくのは早かった。


---その日アルバートは夢を見た


白いドラゴンが目の前にいる。デカい。

ドラゴンはしばらくこちらを見据えていたが、とつぜん大木のような腕を上げ、そのまま爪先をアルバートの額に当てると

「……汝に…の………を……る」

なんか言っているのはわかるが、 何を言ってるのかさっぱりわからない。

次の瞬間、目の前が眩い光に覆われ、真っ白な世界に包まれた。


しばらくして見慣れた自宅の天井が現れた。


「もう、朝か」

体を起こすと、家の中がなにやら騒がしい。俺以外誰もいないはずなのだが……

すると扉が突如開き、1人の少女が魔法を放った


「は?」


「アルバート起き……ってあれ?もう起きて…」


その言葉を言い終わる前に少女が放った魔法は、半身を起こしていたアルバートの顔に直撃した。

「何なんだ……」

そう言うと、アルバートは意識を手放した。

プロフィール見てくれた方はわかるかと思いますが

感想書いていただけると喜びます!

アドバイスもその他も歓迎です

どうぞよろしくお願いします〜

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