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追憶
初投稿です。
稚拙な文章失礼いたします。
自分の経験を踏まえ、少しだけフィクションを織り交ぜて書こうと思います。
皆様に少しでも状況、心情が伝われば幸いです。
(あ。)
私は思わず振り向いた。
街の喧騒の中、その匂いの持ち主は誰だったのかなんてもうわからない。
(やっぱり違う、な)
あなたの匂いを鮮明に思い出して、また泣きそうになった。
何度も何度も聞いたあの声が
擦り切れてなお頭の中でリピートされる。
(「せんせい、」)
あぁ、またあのときの記憶。
忌まわしいのに。消し去りたいのに。
(「先生、私のこと好きなの?」)
(「んー?」)
あなたはいつもこう答えた。
皮肉に笑って
(「さあね)