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転生女神の華麗なる日常とその帰結  作者: ぴん@小説
第1章:グラスワールド
3/5

3.王様

「王様!失礼します!!たった今、勇者様の召喚に成功しました!」

宮廷魔術師が息を切らせながら報告する。


ワシが王となって25年、大きな問題もなく平穏な世を作ってきたつもりであった。

それが、ほんの1月前の事、突如として魔王が復活したのじゃ。

星が乱れる時、魔王が生まれる。この世界の定めに従い生まれた魔王は歴代の魔王と比べ物にならないくらい強大であり、王家に伝わる秘法「勇者召喚」を決断させるには十分な力の波動を感じたものじゃ。


そして早速、召喚された勇者と対面する。

礼儀作法はなっちゃいないが、それでもこちらに敬意を払おうとする姿勢は好意が持てる。

見た目は地味だが、頭の回転は悪くない様で、魔術師タイプなのだろう。


勇者、名前をソータと言ったか。どうやら女神より生産系のスキルを賜っているらしく、魔王を倒す準備の為にまずは防具を作るというのだ。


素直に魔王を倒す事を了承しただけでなく、その倒す手段についても既に考えてあるという何とも頼もしい言葉にうなずき、城内や城下町にある高級素材を集める事となった。

武器はいらないと言うので用意していないが、武器より防具の方が素材としても安上がりで済むのでこちらとしても助かるというものだ。


まぁ報酬について話した際に魔王討伐に成功したらこの世界の1%程を分けてほしいという、ずいぶん謙虚な申し出があった事からも人柄が分かるというもんじゃ。


勇者ソータが防具を作り始めてから1週間。ようやく防具が完成したらしい。

フルプレートアーマーの様な全身を覆う形だが、全体的なフォルムとしては丸みを帯びていて…全身を覆う形をしており、更に隙間が見当たらず、防御力が高そうではあるのだが、本当にこの装備で大丈夫なのだろうか……


不安に思いながらも様子をうかがっていると、勇者ソータがとんでもない事を言いはなった。


「それでは魔王を倒しましょうか。1時間ほどで終わりますが、その前に準備として国民全員にこれを配って装備して貰えませんか?」


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