夢 -|画策《たくらむ》ー
夢シリーズ、久々に更新できました。
ぜひ、ご一読ください。
今後も、こういったダークな詩を作れればと思います。
夜も更けた 星も満ちた
月は欠けた 時は満ちた
腹に一物 抱える人
にこりと笑う 顔の裏
怒りに染める 赤い顔
涙を溜める 腫れた目々
感情隠し せせら笑う
笑わることとは 知りもせず
偽りは 人の為と記すもの
裏を返せば それは装い
装いの裏をかき 裏の裏を読み
連鎖の頂点に 立つことを望む
策に溺れし 策士家の末路
繰り広ぐ策に 翻弄さるる
幸を招く手は 幸を逃し
策略に染まる手は 腐り落つ
落つ手を餌とする 鬼は笑む
あれこれと 裏かき表かき
業を描く脳髄 とろとろろ
溶け落つ脳漿 点点点と道標
後付く者も 道連れに
行き着く先は 鬼の餌
それらは 夜目覚む
枕を手放すことなかれ
枕から出て 遊び出す
恐怖も悪夢も 許される
夜に輝く 夢語り