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初めての投稿です。
下手だとは思いますがよろしくお願いします。
窓の外から聞こえてきた鳥の鳴き声で、レイティア・サウゼンは目を覚ました。
ゆっくりと何度か瞬きする。
起き上がらずに時計をちらりと見ると……
…………残念ながら、そろそろ起きる時間のようだ。
しばらく迷っていたが、結局体をベッドからゆるゆると起こした。
二度寝という誘惑に打ち勝ち、布団を体の上から退ける。
ふぁぁと気の抜けたあくびをひとつ。誰もいないので全く気にしない。
ずるずると億劫そうに足を運んで、とん、と床に下りる。
カーテンを開けると、春の朝の穏やかな光が差し込んできた。
爽やかな朝。今日も良い天気だ。
……………… はぁ……
だが、眩しそうに少し目を細めたあと、レイティアの口からはその場の雰囲気にそぐわない重いため息がもれた。
理由は単純だ。
………今日も学校。
ーーーーーー入学して1週間。そろそろ疲れが溜まってきたんだろうか。体が重い。そして眠い。二度寝したいが、今寝てしまうと一生起きる気が無くなりそうだ。
自分以外誰もいない静かな部屋に少女は少し寂しさを感じながら、ぽつり、と、今度は口に出して言う。
「………………今日も学校、か……」
***
重い足取りで階段を上がり、すれ違う生徒達に僅かに微笑みながら「おはようございます」と淑やかな動作で猫を被って挨拶する。
レイティアが苦手とする、取り巻きに囲まれた見るからにプライドの高そうな貴族の女子生徒達のかたまりを避け、廊下をすたすたと歩いていく。なんだか歩き方からもやる気の無さが滲み出るようだ。
歩くたびにふわふわと揺れる、肩の少し上にある癖毛の金髪のいつもより軽快さに欠ける動きや、緑ががった眠たげな薄い茶色の瞳も、持ち主の気分を表していた。
しばらく歩いて立ち止まり、教室のドアを開ける。
近くにいた生徒達に挨拶しながら自分の机に向かう。
その時、後ろから彼女の名を呼ぶ声がした。
「レイティア」
途端に、主に女子生徒からきゃあと声が上がる。
くるりと振り返ると、レイティアの予想通りの人物が立っていた。
「…………おはよう、シルヴ」
「おはよう、君は今日も相変わらずだね」
いつ見ても綺麗だな、と思いながら挨拶を返す。
ちょっと眠そうだね、とシルヴに微笑みかけられ、うんと素直に頷いた。眠い。
「シルヴ様とレイティア様よ……」
「まぁ…………絵になりますわね……」
教室の外からも声が聞こえてくる。
集まる羨望と僅かなレイティアへの嫉妬の視線。
無理もない。こんなに綺麗なんだから、と完全に他人事のようにレイティアは考える。
白銀の髪に黒と見紛う藍色の目。
容姿端麗、性格良し、伯爵家の長男なので家柄も低くない。そんな彼ならこの人気も頷ける。
シルヴ・ホールゲイド。
その名は彼が社交界デビューして以来、少しずつ噂になり始めている。
だが、先程の『絵になる』という言葉は、シルヴとレイティア両方を指したものなのだが………そのことに彼女は全く気づかない。相変わらず。
「君は本当に相変わらずだね」
「…………………ん、ちょっと夜更かしした」
いつにも増して言葉少なく答えるレイティア。
だが、特に機嫌が悪い訳でもシルヴが嫌いな訳でも無い。
レイティアは侯爵家の長女。
貴族の家は家庭教師を雇い、子供に魔術の才能がある場合は15歳になると、大抵がこのカーマイル魔術学校に入学する。
彼女をその例に洩れず先週学校に通い始めたばかりだ。
もとから大人しい性格だったのが、初めての学校生活で疲れが出始めていて、余計静かになっている。
シルヴも幼馴染みなだけあってそれを分かっていた。
そして、気分転換をちょっとした口実に、レイティアに提案があったのだが………
彼が口を開きかけたとき、教師が教室に入ってきて、お喋りは一旦中断となった。
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