電話番号
掲載日:2013/04/29
俺に彼女ができた。
とても嬉しいことだが、さらに電話番号やメールのやりとりもしている。
幸せの絶頂期という言葉そのもののような感じだ。
だが、そんな時期は、あっという間に過ぎ去る。
幸せの後に来るのは、必ず不幸せという感情だと、その時の俺は知っておくべきだった。
1週間、1か月と付き合っていると、彼女がどんどんと遠くなっていくような気がした。
デートは月1回。
それはきっと普通のこと。
それは、俺が知っている中で、一番しゃれたカフェに、俺たちはいた。
「…なあ、俺のこと、好きか」
濃い紅茶をストレートで飲みながら、俺はミルクたっぷり砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでいる彼女に聞いた。
「もちろん、なんできくの?」
彼女は、ある意味当たり前の回答を俺に言ってくる。
「いや、聞いてみただけ」
心情は伏せておく。
それが、一番いいと思ったからだ。
だが、それは裏目に出た。
あるときを境に、プツリと電話が通じなくなった。
それに、メールアドレスも切り替えたようでメールだって送ることはできなくなった。
「最後も無しかよ……」
俺の恋は、こうして唐突に終わりを告げた。




