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コウの物語  作者: パルス


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42/67

第43話「掛ける味」



 朝。


 村道。


 リアカーがゆっくり進んでいく。


 今日はルナ牽引。


 木輪の音。


 荷揺れ。


 朝光。


 最近は、

 この景色もかなり日常になってきていた。


 シノは荷台側。


 まだ少し揺れには慣れきっていない。


 だが、

 以前ほど怖がらなくなっている。


 ルナも落ち着いていた。


 一定速度。


 一定歩幅。


 かなり安定している。


 その後。


 村外れ付近。


 前方から、

 別の荷車が見えてくる。


 最近増えた簡易荷車だった。


 木輪。


 板荷台。


 かなり粗い作り。


 しかも。


 荷が片側へ寄っていた。


 車輪も少し傾いている。


 コウは少し眉をひそめた。


「……危ねぇな」


 さらに近付く。


 車軸も少し歪んでいた。


 引いている男も、

 かなり重そうにしている。


 そのまますれ違う。


 男がリアカーを見る。


 特にルナ側。


「おお……」


 かなり視線を向けていた。


 最近。


 こういう反応も増えてきている。


 真似荷車。


 増加。


 だが。


 見た目だけ真似している者も多い。


 積み方。


 荷重。


 重心。


 その辺はまだ雑だった。


 コウは軽くルナの首を撫でる。


「まぁ、

 急に増えたからな」


 ルナが軽く鼻を鳴らした。


 その後。


 街道途中。


 少し休憩。


 水。


 荷確認。


 縄確認。


 最近は、

 この辺もかなり手慣れてきていた。


 その時。


「あっ」


 向こうから、

 見覚えのある男が近付いてきた。


 以前。


 干し肉を買った客だった。


「干し肉の兄ちゃんじゃねぇか」


 男が笑う。


「今日は痺れるのあるか?」


 コウは少し笑った。


「あるぞ」


「赤いやつもか?」


「ああ」


 横でリリアが少し笑う。


 最近。


 かなり増えていた。


 山椒。


 唐辛子。


 味指定。


 もう、

 普通干し肉だけではなくなっている。


 その後。


 簡易販売。


 葉包み。


 その場渡し。


 男はすぐ山椒掛け干し肉へ齧り付く。


「……あー、

 やっぱこれだな」


 かなり満足そうだった。


 さらに。


「赤いのもくれ」


「両方掛けると4ルクだぞ?」


「いい。

 やってくれ」


 リリアが少し驚く。


 本当に頼む客が増えていた。


 その後。


 男は一口食べる。


 少し咳き込む。


 だが。


 笑った。


「変だなこれ」


「でもまた食いたくなる」


 コウも少し笑う。


「最近そんなの増えたな」


 さらに。


「前の痺れるやつ、

 もう無いのか?」


 別の客が聞いてくる。


「ああ?」


「なんかもっと、

 肉側に匂い入ってたやつ」


 コウは少し考える。


 以前作った、

 山椒干し肉。


「あー……

 あれか」


「今回は無い」


「結構手間掛かるんだよな」


 客が少し残念そうにする。


「また作ってくれよ」


「気が向いたらな」


 コウが軽く笑う。


 横でリリアも少し驚いていた。


 以前の干し肉を、

 覚えている客がいる。


 最近。


 ただ売るだけではなく、

 好み自体が出来始めていた。


 その後。


 再び出発。


 街道。


 朝日。


 人通りも少しずつ増えてくる。


 やがて。


 フェルド外壁。


 門前。


 最近は、

 ここもかなり慣れてきていた。


 門番がこちらを見る。


「ああ、

 また来たか」


 止められない。


 確認も軽い。


 かなり顔を覚えられてきている。


 シノは少しだけ緊張していた。


 人。


 音。


 匂い。


 町はまだ刺激が強い。


 だが。


 以前ほど怯えてはいない。


 ルナも落ち着いている。


 その後。


 工房側。


 木材納品。


 荷下ろし。


 縄外し。


 最近は、

 この辺の動きもかなり早くなっていた。


 職人側も荷を見ながら話す。


「最近、

 荷車ほんと増えたな」


「だが壊れてるのも多い」


「荷崩れも見るぞ」


 さらに。


「車輪割ってる奴もいた」


 コウは軽く頷く。


「見た目だけ真似してる感じだな」


「重心おかしいの多い」


 職人も苦笑する。


 最近。


 かなり増えているらしい。


 その後。


 荷台軽量化。


 販売側準備。


 リアカーを引いて、

 いつもの露店場所へ向かう。


 葉を敷く。


 壺を置く。


 干し肉を並べる。


 最近は、

 配置もかなり固まってきていた。


 普通干し肉。


 塩干し肉。


 塩漬け魚。


 さらに。


 山椒粉。


 唐辛子粉。


 粉塩。


 最近は、

 壺側を見る客も増えている。


 その後。


 販売開始。


 最初は普通客。


 だが。


「今日は痺れるのくれ」


「赤いのあるか?」


 かなり自然に注文され始めていた。


 コウも少し笑う。


「最近変なの増えたな」


「お前が広めたんだろ」


 客側が笑う。


 さらに。


「前の痺れるやつ、

 もう無いのか?」


 別の客が聞いてくる。


「ああ?」


「なんかもっと、

 肉側に匂い入ってたやつ」


 コウは少し考える。


 以前作った、

 山椒干し肉。


「あー……

 あれか」


「今回は無い」


「結構手間掛かるんだよな」


 客が少し残念そうにする。


「また作ってくれよ」


「気が向いたらな」


 コウが軽く笑う。


 横でリリアも少し驚いていた。


 以前の干し肉を、

 覚えている客がいる。


 最近。


 ただ売るだけではなく、

 好み自体が出来始めていた。


 その後。


 塩干し肉も売れていく。


 最近は、

 塩側人気もかなり強い。


「やっぱ塩あると違うな」


「酒欲しくなる」


「分かる」


 そんな声も聞こえる。


 さらに。


 加工中側。


 少し柔らかい干し肉。


 これも意外と人気がある。


「硬すぎねぇのがいい」


「汁にも使いやすそうだ」


 コウは少し反応した。


「汁?」


「ああ。

 煮込みとかな」


 そこで。


 少し前の事を思い出す。


 塩漬け魚。


 汁。


 山椒。


 案外悪くなかった。


 その後。


 塩漬け魚側。


 少し止まる。


「これ、

 魚そのまま食うのか?」


 客が聞く。


 コウは少し考える。


「汁にも使えるぞ」


「汁?」


「ああ。

 水に入れて煮る」


「塩も出るし、

 魚の味も出る」


 さらに。


「山椒少し入れると、

 結構変わる」


「へぇ……」


 客側も少し興味を持つ。


「魚臭くならねぇのか?」


「思ったより臭くない」


「身体温まるぞ」


 客側も少し考える。


「……それ、

 結構良さそうだな」


 最近。


 少しずつだが、

 食べ方自体も変わり始めていた。


 その後。


 塩漬け魚側も、

 少しずつ動き始める。


「汁に使えるなら欲しいな」


「家でも試してみるか」


 そんな声も増えていた。


 最近。


 保存食そのものだけではなく、

 食い方自体も広がり始めている。


 コウも少し考える。


 塩。


 魚。


 干し肉。


 山椒。


 組み合わせると、

 思ったより色々出来る。


「……塩あると、

 ほんと色々できるな」


 横でリリアも頷いた。


「あれ、

 結構美味しかったです」


「ああ。

 案外悪くなかった」


 ただ。


 問題もある。


 最近。


 やる事がかなり増えていた。


 森。


 加工。


 魚。


 販売。


 運搬。


 塩漬け。


 さらに今度は汁。


 全部やるには、

 まだ人手が足りない。


 コウは少し苦笑する。


「増えすぎだな……」


「最近ほんと忙しいです」


 リリアも少し笑った。


 だが。


 悪い忙しさではなかった。


 少しずつ。


 出来る事自体が増えている。


 それはかなり大きい。


 その後。


 露店側もかなり落ち着いてくる。


 葉片付け。


 壺整理。


 売れ残り確認。


 最近は、

 販売量もかなり安定してきていた。


 シノは荷台側で丸くなっている。


 町にも、

 少し慣れてきている。


 ルナも落ち着いていた。


 その後。


 コウがルク袋を確認する。


 最近は、

 ルク袋の重さ自体が変わってきている。


 以前より、

 明らかに増えていた。


 ただ。


 その分。


 必要な物も増えている。


 塩。


 釘。


 縄。


 壺。


 最近は、

 欲しい物自体もかなり増えてきていた。


 コウが立ち上がる。


「……じゃあ、

 資金回収行くか」


「あ、はい」


 リリアも荷を持つ。


 最近は、

 薬屋側との付き合いもかなり増えていた。


 その後。


 フェルド通り。


 昼前。


 人通りもかなり多い。


 食べ物の匂い。


 鍛冶音。


 呼び声。


 以前より。


 この町へ来る事自体が、

 かなり自然になってきていた。


 コウ達はそのまま、

 薬屋側へ向かっていく。


PL(第43話終了時)


通常収支


項目増減

開始114ルク


後掛け販売


内容数単価合計

普通干し肉(通常)339

普通干し肉(山椒)236

普通干し肉(唐辛子)133

普通干し肉(粉塩)133

普通干し肉(山椒+唐辛子)144


小計:25ルク


塩干し肉販売


内容数単価合計

塩干し肉2本セット2714

塩干し肉単品144


小計:18ルク


普通干し肉加工中A販売


内容数単価合計

加工中A(通常)236

加工中A(山椒)133

加工中A(唐辛子)133


小計:12ルク


塩漬け魚販売


内容数単価合計

塩漬け魚5735


薬草販売(露店側)


内容数単価合計

薬草21.53


通常収支合計


項目増減

収入合計+93ルク

支出合計0ルク

終了207ルク


依頼関連(別管理)


木材納品


内容増減

木材40納品+40ルク


依頼関連合計


項目増減

依頼収入+40ルク


食料変動


普通干し肉(葉包み)


開始11


* 通常3

* 山椒2

* 唐辛子1

* 粉塩1

* 山椒+唐辛子1


合計8売却


残3


塩干し肉(葉包み)


開始6


* 5売却


残1


普通干し肉加工中A


開始15


* 通常2

* 山椒1

* 唐辛子1


合計4売却


残11


普通干し肉加工中B


開始10


変動なし


残10


塩漬け魚


開始7


* 5売却


残2


粉類変動


山椒粉


開始39


* 山椒2

* 山椒+唐辛子1

* 加工中A山椒1

* 出汁試食用少量


合計-5


残34


唐辛子粉


開始30


* 唐辛子1

* 山椒+唐辛子1

* 加工中A唐辛子1


合計-3


残27


粉塩


開始41


* 粉塩掛け1


合計-1


残40


薬草


開始62


* -2


残60


BL(第43話終了時)


武器


コウ携帯


* 鉄製ナイフ×1


リリア携帯


* 鉄製ナイフ×1


森拠点保管


* 剣×1

* 木槍×1

* ショベル×1

* ツルハシ×1

* 斧×1

* ナタ×1


道具


コウ携帯


* 革手袋×1

* 革靴×1

* 水筒×1

* ルク袋×1

* 背負いカバン×1

* 肩掛けカバン×1


リリア携帯


* 革手袋×1

* 革靴×1

* 葉用カバン×1

* 採取袋×1

* 水筒×1

* 普通カバン×1


森拠点保管


* ロープ×2

* 紐×15

* 塩×20(中壺)


馬用品・運搬


移動中


* リアカー×1

* ルナ×1

* シノ×1


森拠点配置


* 一輪車×1


リアカー常備


* 木箱(大)×1(馬用品保管)

* 木箱(小)×1

* 水袋(小)×2

* 水桶(大)×2

* ブラシ×1

* 蹄掃除具×1

* 飼葉枡×1

* ロープ×1

* 葉包み用葉

* 荷積み用板

* 予備袋類


リアカー積載(販売終了後)


* 山椒粉

* 唐辛子粉

* 粉塩

* 壺類

* 葉予備


※木材40納品済


リアカー本体固定


* 縄×2


フリー縄


* 縄×3


吊るし構成


吊るせる君×4組


* 柱×8

* 細縄×4

* 仮縄 使用中


魚関連


魚罠


* 稼働中×2

* 交換用×2

* 予備×1


簡易生簀


* 魚×8


食料


完成品


* 普通干し肉(葉包み)×3

* 塩干し肉(葉包み)×1


普通干し肉加工中A


* 11


普通干し肉加工中B


* 10


塩漬け魚


* 2


素材・薬品


森拠点保管


* 薬草×60

* 山椒×55

* 唐辛子×0


葉管理


* クルム葉 多数


粉類


山椒粉


* 34(小壺)


唐辛子粉


* 27(小壺)


粉塩


* 40(小壺)


すり鉢


* 山椒用×1

* 唐辛子用×1

* 塩用×1

* 小型すり鉢×1(予備)


容器・収納


森拠点保管


* 木箱(大)×1

* 木箱(小)×1


木材保管


* 長丸太×12(乾燥中)

* 薪 多数

* 枝材 多数

* 細枝 多数

* 竹 多数

* 網用細竹 作成中


布・寝具


森拠点保管


* 厚手の布×2

* 干し草×2

* 簡易ベッド×2

* 棚×1

* 鉄板×1

* 中鍋×1

* 古い大鍋×1(塩漬け・加工用)

* 小鍋×2

* 竹食器2人分

* 犬用竹皿×1

* 子犬用寝床×1


設置・稼働


* 動物罠×5(設置中)

* 簡易生簀×1(稼働中)


同行・管理対象


* リリア×1

* ルナ×1

* シノ×1(子犬・保護中)


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