#7 とある体育の時間……
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
「せっかくの昼休みなのに次の授業が移動教室かぁ~」
なんて愚痴混じりに恒一が言ってくる。
「移動教室って言っても次は体育でお前の得意なバレーだろう」
「そうなんだよな!だからめちゃくちゃ楽しみ!」
結局、嫌なのか良いのかどっちなんだよ!と思わずツッコミそうに
なりながら俺は受け流す。恒一は昔からいつもこうだ。
「それに今日は他のクラスと合同練習らしいぜ!」
意気揚々と話す恒一とは逆で俺のテンションは少し下がっている。
勉強一筋でやってきたためもちろん運動神経は皆無。
それに対して恒一は運動もそこそこできるし何なら
今回のバレーなんか得意分野でバレー部ほどの実力を持っている。
そんな彼に羨ましいなと少しだけ思う。
それから俺たちは体育館へ向かう。すると隣のクラスである二組の
担任の先生が体育の先生に話しかけていた。
「合同のクラスは二組なんだな」
恒一がそうつぶやく。俺はこくりとうなずく。
すると恒一が"あれっ"と声を発してとある人を指さす。
その指の先には一条さんがいた。そっか、一条さん二組だったんだ。
すると一条さんがこちらに気が付いたのか振り返って手を振っていた。
その様子に俺は自然と手を振り返す。
「一条さん二組だったんだな」
恒一がさっき俺が思ったことを言う。
そして合同のためいつもより少しだけあいさつが大きく聞こえた。
「さて今日は一組と二組の合同の授業だがみんなもう慣れているだろう。
ということで早速試合形式で進めていくぞ。まずはいつものチームを
組んでそれぞれ一組と二組が対戦できるようにしろ」
先生の指示でみんなが一斉に動き始める。
数分後、先生の助けなしで指示通りのことができた。
普通の中学だったらまずこんなことはないだろう。
先生が確認した後、ホイッスルとともに試合が開始された。
ちなみに俺のチームには恒一がいるため彼がほぼ無双している。
さらにすごいのは彼は無双しながらもしっかりと仲間へボールを
回しているためちゃんと一人一人が点を取れるようにしている。
さすがだ……とは言っても運動神経が皆無な俺に渡されても
ミスってしまって結局点を取られてしまうのだが……
試合が終わって対して動いていないのに結構疲れてしまった。
次は空きなので隅で休憩していると隣に恒一が座ってくる。
「はぁ~、やっぱり結構疲れるな~!」
その声の元気な様子に疲れすら感じさせない恒一。
「俺には疲れていないように見えるけどな……めっちゃ疲れた~」
俺はそう言って後ろに体を倒す。
あまり活躍できていないけど恒一は笑いながらそんなことどうでもいいと
吹き飛ばしてくれる。本当にありがたい。
少し休憩して元の態勢に戻ると目の前のコートで一条さんたちが
試合をしているのが見えた。
しばらくその様子を見ていると一条さんにボールが渡った瞬間
狙いを定めたかのようにボールは綺麗に相手のコートに着地する。
「すげぇ~」
その様子に俺は思わずそんな言葉を発する。
額に汗を浮かべていたがそんなのお構いなしと次の飛んでくるボールに
神経を集中して靴の"キュッ"という音を鳴らしながらすぐにブロックをする。
そんな迫力満点の様子に俺は目が釘付けになる。
「……お~い理久!理久!!」
恒一に肩をたたかれて俺はやっと気づく。
「向こう側で作戦会議しようだってさ、いくぞ!」
俺は少しもどかしい気持ちになりながらも恒一の後を着いて行った。
それから前のチームが試合を終え、次の試合が始まる。
俺たちのチームは作戦を考えそれを実行する。
エースである恒一がガンガン点数を取りながら半分くらいの人は
ブロックを行って相手の攻撃を防ぐ。
ブロックほぼ未経験の俺のいるが恒一の指導のおかげで
何とか少し弱いくらいのボールならブロックできるようになった。
作戦が功を奏したのかその試合ではダブルスコアという大差をつけて
圧勝した。それこそブロックでしか活躍していなかったが
こうやって勝利できるととても楽しいと思える。
まあだからと言って運動神経が良くなるとは到底思わないが。
その後、数試合を連続で行ったため完全に体力切れを起こした俺は
くたくただった。そんな様子の中、恒一がやってきて
「お疲れ、だいぶブロックの精度良くなってきてるからそのまま続けようぜ」
「ありがとう。まあ恒一が点を決めてくれるおかげで俺たちは
戦えているから恒一もありがとな」
「いいってことよ!やっぱりバレー最高!」
そんなに楽しいならバレー部に入ればいいのになんて
思いながら俺たちは教室へ戻る。
「そういえば、一条さんもバレーめちゃくちゃうまかったよな」
「そうだな。理久完全に見入っていたからな……でもフォームとかも
綺麗で出来れば相手にしたくないくらいだったからな。
もしかしたら中学の時にやっていたんじゃないか?」
その言葉に"確かに"と思いながらも着替えを行う。
かなり疲れたためろくに授業を受けることができず
俺は完全に授業に置いてかれている状態となってしまった、まずいな。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




