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恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?  作者: アオ


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63/66

#63 きっかけは勉強でした

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!

放課後、恒一と一緒に図書室へ向かおうと声をかけると

「悪い生徒会の仕事が入ったから行けんくなったわ」

そう言って図書室とは逆の方向へ向かって行ってしまった。

……生徒会は忙しいから仕方ないよなと思いながら図書室に入る。

誰もいなくて静かな図書室だった。


席に座ってから気が付いた、生徒会の仕事があるってことは

もしかして鷹宮さんも来ないってことじゃないか……!?

文乃と二人きり!?そんなことを考えると急に心臓を打つ音が

うるさくなる。いっそのこと用事があるって適当に理由をつけて

図書室から出てしまおうか。


悩んでいるうちに文乃が図書室へ入ってくる。

その姿を見ただけで俺はドキリとする。さっきよりも

さらに心臓の音がうるさい。

「お疲れ様~、鷹宮さん生徒会で来れないって」

「おっ、お疲れ……こ、恒一からきっ、聞いた」

やばい、意識しすぎてうまくしゃべることができない。


「隣失礼するね~」

そう言って文乃は俺の隣の席に座る。

ダメだ、こんなんじゃ絶対に集中して勉強することなんてできない。

「そういえばテストどうだった?」

「さっ、最悪な結果だった……九十五位」

苦笑いしながら文乃に結果を報告する。


「えっ!?うそ!?確かに難しかったけど……」

「……テストがあることを忘れててさ、それでひどい順位に」

文乃と目を合わすことができない。

「理久にしては珍しいね~、なんか一番初めの時と立場が

 逆転しているような感じだね」

微笑みながら文乃が言う……一番最初、それは紛れもなく文乃が

学年最下位井である百位を取って俺たちに勉強の助けを

求めたときのことだろう。確かにそんな感じだ。


「懐かしいな、それももう一年近く前のことなんだな」

時の流れの速さをしみじみと実感する。

「だよね、じゃあ今度は私が教えてあげようか?」

にやりと笑って文乃はテキストを取り出す。

正直、勉強をしていなかった俺には絶対に文乃に勝てない。

だからこそここはおとなしく従っておこう。

「お、お願いします」


ただ教えてもらってもやっぱりこんな状況だとドキドキしっぱなしで

内容がうまく頭に入ってきそうにない。

本当に恋愛に振り回されてばかりで完全なバカになった気がした。

数十分後、いつもは文乃に教えてばかりだったため

分からなかったが、文乃の説明はとても頭に入ってきやすい。

恋愛に振り回されている今の状況もひっくるめても少しは集中して

文乃の話を聞けて内容を理解できているような感じがする。


一通りテストの問題とその解説を教えてもらって一息つく。

勉強という別のものがあるためか教えてもらっているときは

そこまで緊張せずに話すことができたが、こうやって沈黙が発生すると

胸の音が激しくなっていくような感覚になる。


「……理久はさ、私のことどう思ってるの?」

その質問の趣旨が理解できなかった。

「えっ、ど、どう思ってるって言われても……」

なんて返したらいいのかわからず返事を濁すと文乃は追撃をしてくる。

「くっ、クリスマスの日のこと覚えてる?」

その言葉で自分の顔が一気に熱くなったのがわかった。


「うっ、うん」

「あっ、あれその……すごく恥ずかしかった」

顔を真っ赤にしながら話し続ける文乃。

「あっ、あの後……だけじゃなくて前もそうだったけど、

 ずっとりっ、理久のことしか頭になかった」

えっ……その言葉に俺は目を見張る。


「あっ、あれは事故だってわかってる……でもおっ、思い出すと

 今でも恥ずかしいしどうしたらいいのかわからない。

 そっ、それに理久はこれまで勉強一本だったから

 どうアプローチすればいいのかわからなかった。そんな時に

 あの出来事……でもその後の理久はいつも通りでそれが苦しかった。

 私だけがめちゃくちゃ意識しているみたいで、だから

 私もいつも通り接した。あの出来事がなかったかのようにして……

 でも、もう限界!理久のことが好き!大好き!

 だっ、だから付き合ってください!」


その言葉を聞いた瞬間に俺は椅子に体をゆだねた。

「えっ、りっ……理久!?だっ、大丈夫!?」

いきなり俺が椅子に座ったからびっくりしたのだろう、文乃が言う。

「大丈夫……なんかよかったって思って」

「よかった?」

「うん、ふっ、文乃がめちゃくちゃ意識しているって言ってくれて

 よかった。意識してたの俺だけじゃなかったって思って」

「えっ」


「……うれしい、文乃が俺のことをそう思ってくれていたなんて。

 さっきの返事だけど、こんな俺だけどよろしくお願いします」

「理久!!」

俺の名前を叫んだとたんに俺の体に飛び込んでくる。

「ふっ文乃!?」

その行動に一瞬戸惑う俺、倒れそうになりながらもしっかりと受け止める。


「好き、大好き!!」

そう言ってニコリと笑う文乃の顔を見ると体全身が熱くなっていく。

「おっ、俺も」

やばい、こんなかわいい顔をされたら勉強どうこうではなくなる。

「うれしい、やっと恋が実った。理久ずっと勉強だったから

 大変だったんだよ。でも勉強がきっかけで仲良くなれたからよし!!」

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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