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恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?  作者: アオ


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#56 クリスマス~前編~

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!

冬休みが始まって早くも一週間が経過した。塾や課題など勉強に追われているため

やっているときは早く時間が経たないかなと思っていたが

過ぎて行くのは一瞬のように感じた。

そして過ぎて行く時間とともに自分でも驚くくらいわくわくしていた。

まさかここまで文乃とクリスマスに過ごすのがうれしいとは。

向こうから"どこ行く?"とメッセージが来た時には勉強を中断して

即、クリスマスらしい行き先を調べていたくらいだ。


結局、クリスマスは隣町にある大型ショッピングモールへ

行くことになった。前は文化祭の時に近くの方へ行って変な噂を

立てられてしまったが今回はそんな心配がない。

……噂を立てられるのが嫌かと言われるとそういうことではないが

そんなことを文乃に知られたときの俺は絶対にいつも通りふるまえないだろう。


ちなみに恒一の方は合宿が終わった翌日である大晦日に一緒に

過ごせるようになったらしい。ちょうど塾なども休みでお互いに

都合がよかったからとのことだ。そんな恒一に付き合っているのに

ずっと順位を変わらず一位から落としていないのはやっぱり

鷹宮さんの才能なんだと思う。俺も中学の時はそうだったのにな。


高校に入ってから中学の時と比べるようになることが多くなった。

過去の栄光にすがるって言うのはまさにこのことじゃないかと思う。

確かに悪いこともあったけどやっと恒一の気持ちが分かったりと

いろいろと良かったこともあった。

そう思い返しながら勉強をしているとスマホに着信が入る。


名前を見てみるとそこには文乃の文字が……これって出た方がよいやつだよな。

でも俺、親と以外電話したことないし。テンパって変なこと言わないかな。

そう考えている間にも着信音はなり続けている。

どうにでもなれの勢いで俺はスマホを耳に当てる。

「もしもし?理久?」

一週間ぶりに聞いた声はまさに文乃だった……俺は何を考えているんだ?

「うん、どうした?」

なるべく冷静に俺は返す。心臓の音がうるさい。


「クリスマスの日さ、何時に帰るつもり?」

「特に決めてないけど」

「じゃっ……じゃあさ、かっ、帰るときイルミネーション見ない?」

文乃のその言葉に俺は言葉を失う。

「……あっ、ごめんなんでもない今の忘れて」


数秒、俺からの返事がなかったからか文乃はそう言って電話を切ろうとする。

恋愛経験なしの俺でもわかる。絶対にこれはそのままにしちゃいけない。

「いいよ!行こう!イルミネーション!」

嬉しくて思わずいつもより大きな声で返事をする。

「えっ……あっ、うんいいの?帰る時間遅くなるけど?」

「大丈夫だよ、塾もないしさ」

「あっ、ありがとう……じゃっ、じゃあ」

そう言って電話は終了した。俺は肩の力が一気に抜けるような感覚になった。


話しぶりではいつも通りだったかもしれないけど姿勢はガッチガチに

緊張していたんだろうな……え、イルミネーション行けるの!?

かなりの時差を経て俺はようやく今起きたことについて理解した。

まって最高なんだけど。今まで以上に俺は落ち着きがなくなって

結果、集中できずにその日はろくに勉強をすることができなかった。


そして迎えたクリスマス当日。いつもなら何とも感じない塾の道だが

今日だけはルンルンで塾へ向かうことができた。

午後に文乃とクリスマスを過ごせると思うと今の俺には

なんでもできそうだ……とは言ったもののやっぱり塾はきつく

朝から始まった三時間の補修は一気に疲労をためるものだった。


午後、昼食を取り終えた俺は最寄り駅に到着する。

集合場所はここで電車に乗って隣町まで向かう。浮かれすぎて集合時刻の

十五分前に到着してしまった。楽しみで俺はそわそわしている。

こんなんだったら勉強用具か何か持ってくればよかったと思った。


クリスマスだが天候は雲一つない快晴。まさにお出かけ日和だ。

それでも時々吹く風は冷たいもので何度か身震いをしながら文乃を待つ。

それから数分後、集合時刻よりも早く文乃も到着する。

ブラウンのダウンコートを羽織っている文乃はいつも学校で会う時よりも

大人びていて俺はボーっとしていた。


「ご、ごめんね。寒かったよね」

「……いっ、いや俺も今来たところだから大丈夫……」

いつもよりも文乃がかわいくて目を合わせられず視線をそらして言う。

周りには昼間なのに数組のカップルが腕を組んで歩いていた。

意識しすぎて電話をした時よりも鼓動がうるさい。


「じゃっ、じゃあ行こうか」

文乃がそう言って駅へ入って行く。緊張のせいでぎこちない感じで

歩いて行く。一年前のクリスマスの日に、"一年後のクリスマス女子と

一緒に出かけてるぞ"と過去の俺に言っても"くだらねぇ、そんなことせず

さっさと勉強して成績をあげろ"と言われそうだ。

でも今の俺は勉強なんてこと考えれるはずがない。


隣には文乃がいるのだから。電車を待っている間、俺の緊張は

最高潮に達する。お互い無言だけどなぜかこの無言の時間さえ

心地よく感じる。本当に心臓が持たないかも。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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