#55 クリスマスまでのカウントダウン
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
そんなこんなであっという間に時間が過ぎて行きとうとう冬休み直前となった。
「みんな知っての通り、明後日からは冬休みが始まる……
そして年が明けて少ししたら君たちは二年生だ。二年生からはカリキュラムが
理系文系で分かれてさらには授業時間も毎日七時間に増加する。
そのための準備ということで冬休みには希望者のみ合宿を行うつもりだ。
興味がある人はぜひ参加してみてくれ。また合宿に行かない者も課題はもちろん
自主的な勉強を怠らないように。まあ君たちなら大丈夫だと思うが」
かなりの高校ということもありその辺は結構厳しめになっている。
とくに二年生からは毎日七時間授業……塾の時間もずらす予定なので
自分で時間の管理ができないといつの間にか大きな差になってしまう。
俺は期末テストでこけてしまったためその分の埋め合わせもしないといけない。
中学の時は、全然余裕だったはずなのにこの時期になってくると
自由な時間が圧倒的に少ない。
「合宿行きたくねぇ~……理久一緒に行かないか?」
問いかけてきたのは恒一だ。
「悪い、親に塾を優先するように言われてるからきついな」
「まじかよ~、夏休みの合宿と違って希望性なのに親が行けって言うし
夏休みよりも課題の量も空気間も地獄らしいからまじで嫌だ~」
恒一にしては珍しく弱音を吐いている。
「そういえば、合宿クリスマスもはさむんだよな?」
「ああ……せっかく鷹宮さんとどこか行こうかと思ってたのに……
まあ鷹宮さんの方も塾があるから結構忙しそうだけど」
鷹宮さんは二年で受験がある三年へのステップアップの時期だ。
一年の俺たちでもこれだけ忙しいのだから同じだろう。
「Is Shinomiya there?(篠宮さんはいますか?)」
扉の方から聞こえてきた声と英語から誰かはすぐにわかった。
「what happened?(どうしたの?)」
神谷さんだ……現在様々な恋愛事に悩まされているため俺は複雑な
心境の状態で神谷さんに返事を返す。
神谷さんは首を左右に振って声の大きさを落として言う。
「Would you like to go see the Christmas lights with me?
(私と一緒にクリスマス、イルミネーションを見に行きませんか?)」
その言葉に俺は思わず息を飲み込む……でも不思議と文乃の時とは
違ってドキドキの感情はない気がする。
「Thank you for your kind invitation. I'm sorry, but I have cram school.
(せっかくの誘いだけど、ごめん。塾があるから)」
俺がそう告げると神谷さんは少しだけ下にうつむいたかと思えば
「That's right. Sorry.(そうですよね、すみません)」
そう言って神谷さんは教室を足早に去って行ってしまった。
「神谷さんが理久に用事あるなんて珍しいな。何だったんだ?」
神谷さんと入れ違いになる形で今度は恒一がやってきた。
「クリスマス、イルミネーションを一緒に見に行かないって誘い」
「ほう、で理久が出した答えは?」
「塾があるから断ったけど……もしかしたら様子的に怒らせたような気がする」
「ん~、どちらかと言えば怒らせたよりも悲しませたような気がするけどな」
俺の言葉に反対をするまでもなく恒一は告げる。
「だってあれだろ。神谷さんは理久のことが好きで勇気を出して
イルミネーション誘ったけど断られた、ショックだろうな」
恒一の言葉を聞いていると胸が締め付けられるような感覚に陥る。
恋愛に関しては詳しくないけど勇気を出したにも関わらず
断られたら確かに悲しいはずだ……それを俺はためらいもなく断ってしまった。
余計に傷つけてしまったのではないだろうか……
「……まあでも理久はクリスマス一条さんと一緒に行くわけだろ。
予定が入っていたのはウソじゃないし、それにそれで相手に
変な期待を持たせてもう一度告白して振られようものなら
そっちの方がショックは大きいと思うから理久の判断は間違って
いないと俺は思うけどな」
俺の様子を察してか恒一は珍しく気を遣った言葉を投げかける。
気持ちを切り替えて行こうと思い周りを見回すとこちらを
見ながらひそひそと話している人が何人かいた。
……結構嫌な予感がするのは俺だけだろうか。
そんな予感がするときほどよく当たってしまうもので
「そういえば理久噂になってるぞ。二股してるって」
「はっ!?二股?」
「ああ、今の神谷さんとの会話についてだったり神谷さんとは
体育祭の時にも話題になったからそれであるだろうな。
そして一条さんとの仲も俺がああは言ったものの全然
払拭しきれておらず二股してるんじゃないかって」
全然二股していないのにまさかそんな噂が流れてしまっているなんて。
中学のころは俺じゃなかったがよくこういうことがあったが
高校ではあまりないだろうと思っていたらまさか自分が当事者になるとは。
本当に俺たち高校生は様々な形で
様々な恋愛に振り回されているような気がする。
読んでいただきありがとうございました!
コメント(感想)をくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




