#54 クリスマスデートのお誘いですか!?by恒一
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
今年最後の期末テストも無事終了して俺は完全に疲れ切っていた。
理由は他でもない、テストの結果が絶望的に悪かったのだ。
テスト期間中、勉強はしていたはいたもののどうしても文乃のことが
気になってしっかりと集中できなかったのだ。
結果としてはなんと81位。入学以来最低順位を記録。親からはいつも以上に
怒られてしまった。恋がここまで集中を阻害してくるなんて。
それに対して文乃の順位は前回とほぼ変わっていなくて自分だけが
とても空回りしているような気がしてさらにショックだ。
恒一にこのことを報告したら案の定、笑われた。しかも
「恋愛ばかりに気を取られていると勉強がおろそかになると
言ったのはどこの誰だったかな~」
と煽られる始末。はぁ~……本当に最悪だ。
すでに十二月に突入していて寒さが体を襲う。
寒さにこらえながら俺はテストの解きなおしをする。
今、文乃は何をやっているんだろうな~……なんてことを
時々無意識で考えてしまう自分がいる。本当に無意識のため
怖いのだ。少し前まではこんなはずではなかったのに。
するとメッセージの通知を知らせる音が鳴る。
また違うだろうなと思いながら一瞬だけ、視線をスマホに移す。
そこには文乃の文字があった。一瞬だけのつもりだったのに
俺がスマホを手に取ってメッセージを見ていた。
"クリスマスとかって空いてる?"
俺は急いで壁にかかっているカレンダーに目を移す。
冬休みが始まって直後はひたすらに塾があり、クリスマスも塾が
入っているが珍しく午前中だけだ。
"午前に塾が入ってるけどそれ以外は空いてるよ"
少しだけドキドキしながらメッセージを待つ。
数分待っても既読も着かないため俺は気持ちを落ち着かせながら
再び勉強に戻る……いやこの状態で落ち着けるわけがない。
普通、異性にクリスマス空いてる?なんて聞くやついないだろ!
つまりそういうことではないのか、いやこの状態で断定するな。
しっかり相手の返信を見てから動かないとただのやばいやつになるだけだ。
あ~、もう恋愛をする前はこんなこと考えなくてもよかったのに。
それから十分後、やっと文乃からメッセージが返ってきた。
メッセージを見ようと通知に指をかけた……しかしそこで手が止まる。
今見て、既読が向こうに伝わったら見るの早いって思われて
なんか嫌な気持ちにさせる可能性だってある。
てことは少しだけ待った方がいい?でも早くメッセージを見たい
気持ちもある。押したいけど嫌な気持ちにさせるかも。
堂々巡りをすること五分後、俺は意を決して通知に手をかけた。
"よければどこかへ行きませんか"
たった数文字、されど数文字。胸の高鳴りが激しいのがわかる。
どういう感じで返したらいいのか。もちろんとかだとなんかオラオラ系で
俺のキャラに合ってないし、かと言っていいよだけじゃ
なんかそっけなさすぎるし。行こうじゃ元気すぎるし……
数分悩んだ結果俺が送った言葉は
"いいですよ"
……文乃がなぜか敬語で送ってきたため俺も敬語で返したのだが
見ればすごく上から目線の言い方になっている気がする。
どうしよう、送信取り消しをしようか。でもそんなことしたら
余計に文乃を不安にさせてしまうかもしれない。
よしっ、このままでいこう。
気が付けば、たった数件のメッセージをやり取りしているだけなのに
早くも一時間近くが経とうとしていた。やばい恋愛に振り回されすぎだ。
まずいと思った俺は思い切ってスマホの電源を落とす。
これでメッセージが届いたことすらわからないため気が散らないはずだ。
そろそろしっかりと集中して取り組まないと年明けのテストでも
また順位が下がってしまったらそれこそ目が当てられないのだ。
翌朝、俺はげっそりとした顔で登校している。
あの後メッセージが気になりすぎて再びスマホの電源を付けたのだが
まだ返信はなく少しだけ待ってみようと思ったらいつもの寝る時刻に
なっても寝ず結局一時間遅れで眠りについたのだ。
睡眠だけは絶対に取らないといけないとはわかっていても
あの時はやめられない何かがあったのかもしれない。
まあ今振り返れば何もなかったんだけどな。
しかもそんな睡眠時間で思考が回っていなかったのか恒一に
「なあ、異性をクリスマスに誘うってどう思う?」
と聞いてしまった。恒一の顔が二やついてやっと気がついた。
「もしかして一条さんからクリスマスデートのお誘いですか!?」
「デートっじゃないけど……どう思う?」
「それは絶対に脈ありでしょ!クリスマスなんて町中カップルだらけ。
そんな中でカップルでない男女二人組でどっか行くなんて
普通に考えたら周りの人はカップルだと誤認するはずだよ!」
力強く語る恒一に俺は若干あきれる……
「そっか、確かに考えればそうだよな……」
「で一条さんから誘われたんだろう!」
二やつきながら俺の肘をつついてきた。
「まあそんなところ」
「まじで!?こりゃあもう告白してもいいんじゃないかな!」
朝からこいつは本当にうるさい。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




