#5 メッセージ
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
その日の夜、自室でテストの直しと復習それから予習をしていると
スマホから通知を知らせる音が鳴る。
ずっと走らせていたペンを止めて通知を見ると恒一がグループの方で
"改めてよろしく!"と送っていた。既読はまだ俺しかつけていないようだ。
無難に"よろしく"と送って再び勉強の方に戻る。
それから数分後、また通知音が鳴る。見ると今度は一条さんからも
同じく"よろしくお願いします"と送られてきた。
一条さんのアイコンは飼っているネコの写真だろうか。
地面にちょこんと座っているかわいらしいアイコンだった。
そのアイコンに癒されていると今度は個人の方で一条さんから
メッセージが送られてきた。
"改めてお願いします!今少しだけ時間ありますか?"
メッセージの方でも敬語なのかと思わず画面の前で苦笑いをしながら
"よろしく、勉強してたとこだけど集中切れたから大丈夫だよ"
と送ると二分後くらいに既読が付き返事が返ってくる。
"写真のところの問題をやっているのですがどうしても計算が
合わなくて……教えてくれませんか?"
そのメッセージとともにテキストの写真が送られてきた。
"Aの部分が赤いところBの部分が青いところになってAからBを
引けば問題の答えになるはずだよ"
俺はメッセージを打ち込んで自分が書いた紙の写真を送る。
"あっ!なるほど!単なる計算ミスだったみたい……
ありがとうございます!"
途中で気が付いたのか一瞬敬語ではなくなったものの
すぐに敬語に戻っていた。それに苦笑しながら
"でも別に個人じゃなくてグループの方でもよかったんじゃない?"
なんてふと疑問に思ったことを送るとそれからしばらく既読が付かなかった。
きっと勉強に集中しているんだと思って俺も勉強を進める……
しかし早速苦手な部分につまずいてしまいグループの方で
聞こうかなと思った矢先に一条さんからメッセージが来た。
"まだ鷹宮さんが既読ついてなかったので、それと篠宮さんの教え方が
上手いのですぐに理解できるかと思って!"
"そうなんだ、今日も言ったけど同級生だからさん付けじゃなくていいよ"
"私、初対面の人だと年齢関係なく敬語を使っちゃうので……
できるだけ頑張ってなおしてみる!"
メッセージとともにネコが"お~!"と腕を上げているスタンプが送られてきた。
そのスタンプに思わず笑いながらメッセージを送る。
"一条さんが言いやすい感じで良いよ、話は変わるけどこの部分教えてくれない?"
メッセージとともに写真を添付して送る。
数分後、一条さんからの返信が来る。
"いいですよ!というか篠宮さんもさん付けになっていますよ笑"
一条さんに指摘されて気が付いたが確かに俺もなっている……
これじゃあ注意できないなと思って一人で笑う。
"そこの部分ですけど教科書35ページの公式が使えるはずですよ!"
気が付けば俺は予習の範囲をやっていたようだ。
だから自力でやろうとしても無理だったのか……
"なるほど!いつの間にか予習のところやってたみたい!
一条さんのクラスはこの部分の授業終わったの?"
"はい、テスト直前に二時間連続だったので結構進んでいますよ"
まじか……この様子だとテスト明けも授業のスピードが
とても早くてきつそうだな。
"篠宮さんは初テスト何位だったんですか?
もし差し支えなければ教えてほしいです!"
差し支えなければという文字に思わず笑う。
この高校に入学している以上、ある程度の学力はみんなあるはずだけど
まさか一条さんがここまでだとは。
"六十七位だったよ、恒一の方が若干上だったけど"
しれっと恒一の情報も暴露しながらメッセージを送る。
"平均とまではいきませんが私よりも全然高いですね、
だから教えるのがあんなに上手いんですね。うらやましいです笑"
気恥ずかしさがありながらも
"そんなことないよ、一条さんの飲み込むスピードが早いよ"
そんな会話をしているとあっという間に時間が過ぎて行った。
正直、メッセージは親と恒一以外とやり取りする機会は
ほとんどなく中学のクラスのグループも全くと言っていいほど
動いていなかったためこうやってメッセージするのは
新鮮さがあると同時に結構会話が弾むんだなと思った。
"もうこんなに時間が経っていたんですね笑
さすがに勉強に集中しないといけないので終わりますね"
そのメッセージに俺も時計に目をやる。時刻は二十二時三十分を指していた。
"俺もさすがに勉強しないとまずいな、じゃあまた明日"
俺がそうメッセージを送って勉強を再開させる。
すると数分後に一条さんから"おやすみなさい"のメッセージが届く。
どう返していいものかわからず俺は既読だけつけて
そのまま勉強の方に集中した。
その後、約四十分程度集中して勉強することができた。
会話もいいけどほどほどにしないと勉強に支障が出そうだなと思いながら
スマホの電源を落として勉強用具を全てかばんの中に詰めて
俺は寝室へと向かい、また始める学校生活のために睡眠をとった。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




