#48 文化祭二日目
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
翌日、いつものように身支度をする。
恒一と登校しているとずっと昨日の夜のことについてニヤニヤしながら
質問攻めを行ってくる。本当に恋愛好きなんだなと思いながら
「その恋愛の感情はよくわからないけどそんなに変化するのか?」
「変化するって!理久も一条さん目の前にしたら絶対にそうなるって」
"一条さん"という名前を聞くだけでわずかに反応している俺がいた。
「プッ、お前わかりやすいな。名前言っただけで反応するんだから」
何も言い返すことができず俺は黙っていた。
「いや~それにしても理久がとうとう恋愛か~、考え深いものがあるよ」
一体、恒一は何を言っているのか……
「中学の時から理久は勉強一筋って感じで恋愛なんかまったく興味
持たなかったけど、一条さんと過ごしているときの理久の
顔めちゃくちゃ嬉しそうで楽しそうに勉強するものだから
理久がいづれ一条さんのことを好きになるんだろうなって思っていたよ」
「どうとでも言え、それも結果論だろ」
「面白いね~、ずっと二人を観察しておきたいくらいだよ」
こいつ、俺が恋愛をし始めたとたんにめちゃくちゃいじるようになった。
「あっ、あそこに一条さんいるぞ」
恒一が言ったとほぼ同時に俺もその方向を見ていた。
意識していないのになんでこうなってしまうんだ。
「理久、恋愛してなかったからか。めちゃくちゃわかりやすいぞ。
これは噂がさらに信ぴょう性を増しそうだな」
ひたすらにバカにされ続ける俺はすでに朝から疲れていた。
「そろそろいいだろ、それよりも文化祭の話しようぜ」
人が多くなってきてさすがに話題を変えようと促す。
「そうかそうか、恥ずかしいのか。わかるぞその気持ち~。
でもそこさえ乗り越えれば長い間の幸せが確約されているんだぞ~」
しかし俺の努力もむなしく同じような話題を持ってくる。
これほどまでに早く学校に着いてくれと思ったことはなかった。
「それでは文化祭二日目を行います。本日は校外の方も見に来てくださるので
それぞれのクラスで全力を尽くして取り組みましょう」
HRの時間、文化祭二日目の開始を告げる放送が流れる。
もちろんこの放送を担当しているのは鷹宮さんだ。
基本、生徒が回ることはできず各クラスの運営に専念することになっている。
買い出し班だった俺はとくにやることもないかと思ったが
どうやら受付の方で人数が少ないため交代で受付をやることになった。
窓から外を見てみると他校の学生や中学生やその保護者、そして
地域の人たちや在校生の保護者などが来校していた。
文化祭が開始されてから二十分後、俺たちのクラスにはすでに
何人ものお客さんがいた。一人当たりの時間がそこそこかかるため
待機人数は他のクラスよりも出るはずだがまさかこんなに多いとは。
やっぱり有名校なだけあるのかかなり多くの人が廊下を行き来していた。
途中で使っていた段ボールの壁が壊れたりするハプニングはあったものの
すぐにそれぞれで対応できたおかげでそこまで支障が出なかった。
「文化祭ってやっぱり楽しいよな!」
そう言ってきたのは朝、あれだけ俺をいじり倒してきた恒一だ。
「だな、俺も謎解いていいか?まだ見たことなかったからさ」
「ああ、いいよ」
恒一から謎が書かれた紙を受け取って受付をしながらそれを解く。
お客さんに楽しんでいるためにわざと難易度を当初よりも
下げていたため解くのはかなり楽だった。
しかし自信がある用の人にかなり難易度の高いものを作ったのだが
それは一時間程度経ってもヒントなしでは難しかった。
「この謎、めちゃくちゃ難しいな」
「だよな。最初難しすぎる!って言われたからこれは本当に
自信のある人にやってもらおうってなったけどまだ誰も挑戦してないんだよ」
まああんな明々強い文字で"難易度MAX!"なんて書かれていたら
相当な自信家でないとやろうとは思わないよな。
「というか恒一は生徒会の仕事は大丈夫なのか?」
「ああ、昨日ずっと働いていたからそれの休みみたいなものだよ。
まあ休みをもらうなら昨日鷹宮さんと一緒に休みたかったけどな~」
本当に恒一は、隙あらばのろけ話を繰り出そうとしてくる。
そして時刻は十二時を回って出し物系統のクラスから人がだんだんと
はけてくる。とは言ったものの俺たちのクラスは時間がかかるようで
少し待機しているお客さんがいた。順番に受付を行い待ってもらう。
「あっ!理久!私もう一度やる!」
そう言って受付に来たのは文乃だった。しかもいつもと違い髪をあげていた。
「え、あっ……と」
「理久大丈夫?」
やばい、いつもなら普通に話せていたはずなのにいざ好きって意識すると
なんか気恥ずかしさが出てきてしまう……なにを言えばいいんだ。
「ふ、文乃のクラスの方はだ、大丈夫なの?」
「うん、少しだけ昼休憩をもらってるから!」
「そっ、そうなんだ」
なぜかわからないけど鼓動がうるさい。
何とか受付を済ませて俺は一息ついた。
その間、奥で見ていた恒一は必死に笑いをこらえていた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




