#43 文化祭前日
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
俺のクラスの買い出しが終わると今度は文乃の買い出しのために
スーパーマーケットのエリアへ移動する。
「えっと、袋めんにカット野菜をそれぞれ40ずつと」
その数字に思わずびっくりしたが文化祭なら確かにそれくらい必要か。
「40だとここにある分で終わるか?」
「ん~、どうだろう。とりあえず取ってけばわかる!」
さすがの量なので俺も一緒に取って行く。
半分を超えたあたりで足りなさそうだったので一度会計することに。
「ごめんね、なんかつき合わせちゃって」
「別に、もともと買い出しのつもりで来てたから大丈夫」
そう言って俺たちは別のスーパーマーケットへ移動する。
そして無事必要分を確保することができた。
「ん~重い……」
文乃の持ってきた袋にははちきれんばかりの量の袋めんや野菜が入っていた。
「持つよ」
そう言って俺は文乃の手から袋を受け取る。
「あっ、ありがとう……大丈夫?」
うんとは言ってものの結構重さがあってきついな。
その後、会話もなくお互い無言のまま帰り道を歩く。
「……あっ、あのさ。もしよかったら……文化祭一緒に回らない?」
「了解、でも恒一のやつ鷹宮さんと回るんだ~とか言いそうだな」
「えっ?」
その反応に思わず俺も"えっ"と返してしまう。
「いつもの四人で回るんじゃないのか?」
「あっ、えっと……そっ、そうだね。うん、そうなの!」
なんだか慌てた様子でうなずく文乃。
「でも文乃の方は大丈夫なのか?料理担当だろ」
「うん、二日目が基本だから一日目ならなんとか!」
「そうか、じゃあ一日目にみんなで集まるって感じでいい?」
「わっ、わかった」
「了解、恒一たちにも後で伝えておくわ」
そう言って俺たちは解散した。
その日の夜、文化祭を周ることを恒一に報告すると
"理久には悪いがそっちは二人で回っておいてくれ!
何もなければ鷹宮さんと回りたかったんだが、俺たち生徒会の仕事が
あって二日間ほぼ自由に動けない状態だからさ"
そうだった、二人は生徒会に入っているしましてや鷹宮さんは
生徒会長だ。当日が忙しくないわけがない。
"わかった、文乃の方にもそう伝えておくよ"
俺がそうメッセージを送って終わらせようとしたが追加でメッセージが来る。
"それ一条さんの方から声がかかったのか?"
"そうだけど"
"理久はモテるな~、二人から好意を向けられている状態だぞ?理解しているか?"
そのメッセージを見て半ば呆れる。
"神谷さんのはおいといて文乃は別に四人で回ろうって提案しただけだ。
別に俺のことが好きだからとかそういうのはないだろ"
"もしかして理久が勝手に勘違いしているだけじゃないか?そもそも四人でって
直接言っていたのか?鷹宮さんとも仲が良いから生徒会の仕事があるって
ことは知っていたはずだろう。もしそれを考慮するならやっぱり
理久と一緒に文化祭を回りたいって誘ったってことだろ!"
帰り道での会話を思い出す……確かに四人でとは言っていなかった。
しかし四人のニュアンスもあったかもしれないしそれに生徒会の仕事が
あるなんてこと知らなかったかもしれない。
やっぱり恒一は恋愛脳すぎるんだよな……
"わかった、別に恒一がどう思うかはどうでもいいからとりあえず伝えておくよ"
そうメッセージを送って俺は強引に恒一とのやり取りを終わらせた。
本当に、恋愛以外の要素についても考えてほしいものだよとつくづく思う。
そういえば今日は買い出しへ行っていたため全然勉強できていないな。
そう思った俺はワークや教科書を机の上に広げて課題を行う。
頼まれていた買い出しはこれで終わったしこれから特別忙しいわけでも
ないからこうやって勉強との両立にはとてももってこいな班だと感じた。
……結局、恒一は何もしてなかったな。まああいつのことだ、どっか
他の人が"手伝って"と声をかけたらすぐにその場所に向かうだろう。
翌朝、俺が学校へ登校すると珍しくいつもは話さない人が声をかけてくる。
「篠宮って一条さんと付き合ってるのか?」
「はっ?いやいやそんなことないよ。というよりなんで?」
「付き合ってないのか……週末にショッピングセンターで
買い物をしている篠宮と一条さんの姿を見たって人がいたから
てっきり付き合っているものだと思ってたんだよ」
「普通に役目が買い出しだったからそれで一緒に行っただけだよ。
もともとは恒一も来る予定だったんけど急用ができたって
行って来なかっただけで別に付き合っているわけじゃないよ」
「そうか」
それだけ言って去って行った。いくらこの高校とはいえまさか
こうやって恋愛事に絡まれるとは思ってもいなかったな。
しかし俺が否定したのもつかの間、噂はどんどんと広がっていたようだ。
それに気が付いたのは数日後の話で恒一が朝からニヤニヤしながら
"理久と一条さん噂になってるみたいだぞ"と言われたからだ。
まさかそんなことになっているとはな。
まあ文化祭もあるしいづれみんな忘れられるだろうと思って俺は放置した。
一方そのころ……
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




