#41 恋愛相談
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
それから数日、とくに何事もなく勉強をしている今日この頃。
文化祭までもう少しだけ時間があるがその間に定期テストは
もうないため小さなテストなどの勉強や予習復習がメインとなっている。
「週末初のデートへ行くことが決まった!!」
そう朝っぱらから報告してきたのは他でもない恒一だった。
恒一が鷹宮さんと付き合い始めて一週間くらいが経ったと思う。
自分のことではないので正確には把握していないがそれくらいだと思う。
「よかったな、でも予定合わせるの大変だったんじゃないか?」
おそらくこの高校に入っている全員がどっかしらの塾に
入っているため休日はあってないようなものだ。
「ああ、一か月先までの休日は全て塾が入ってるから無理だな」
恒一は塾のプリントを見ながら言う。
「それじゃあ今週末のデートはどうやって開けたんだ?」
「そりゃあさぼるしかないっしょ!」
……うすうすわかってはいたがやっぱりそうなのか。
「恒一はいいとしても鷹宮さんは大丈夫なのか?ずっと学年トップなら
塾の先生たちからも何か言われそうな気がするけど」
「大丈夫!鷹宮さんが任しといてって言っていたから!」
何をするかはわからないが鷹宮さんも鷹宮さんで相当な悪の可能性がある。
「まあ勉強に支障が出なければ全然かまわないよ」
「理久はそればかりだよな~、でも最近理久が恋愛について
考えてくれ始めているから俺的にはうれしいぜ!」
自主的にというよりはそうせざるを得ない状況だからな。
そう話していると扉の方から声が聞こえてくる。
「しっ、篠宮さん!」
慣れないような日本語を発しているため少し不思議に思いながら
視線をそちらに移すと神谷さんが扉の前で待っていた。
というかそんな大きな声で呼ばれてしまったので
クラスメイトの視線が一気に集まる……
「かっ、神谷さん。どうしたんですか?」
日本語で返せばいいのか英語で返せばいのか迷いながらも
日本語で返事をした俺は神谷さんのところへ向かう。
「は、はなし、したい、だから!」
「English is okay(英語でいいよ)」
「日本語、練習、がんばる!」
単語単語で区切りながら会話はする神谷さん。
そういえば日本語の練習をしているんだっけ。
「Is it okay to ask?(聞くのは大丈夫?)」
「うん!大丈夫、日本語、聞ける!」
そう自信満々の笑顔で言う。
その後、時々英語が入りながら神谷さんと文化祭について話す。
神谷さんが生徒会に所属していることもあり生徒会の仕事に
ついても聞かされたりする。聞いていると結構大変な感じがする。
いつも行う勉強にプラスして生徒会で行う企画の運営などがあるのだ。
いわば選挙の準備をしていたテスト週間のようなものが半年間
ずっと続くということだ。とてもではないが難しい。
その後、俺は教室に戻って一限の準備を始める。
「やっぱり神谷さんにめちゃくちゃ好かれてるね~」
ニヤニヤしながら話しかけてくる恒一。
「は、はぁ~……」
どういったリアクションをした方がいいのかわからず曖昧になる。
「うれしいとかそういう気持ちはないの?」
急にいつも通りの声のトーンに戻してくるものだからびっくりする。
「ん~、なんだろう……うれしいというよりはなんで?の気持ちがあるかも」
「なんで?の気持ちっていうのは?」
「恋愛したことないからわからないから好きっていう気持ち自体が
わからないのもあるけど別に俺じゃなくてももっと良い人は
他にいるのにどうして俺なんだろうって」
「まじで恋愛に迷っている感じがあっていいね~!
でその疑問についてなんだけど。確かに他の人から見たら
別にその人じゃなくてもいいでしょって言う人はたくさんいると思うけど
当の本人にはその人じゃないとダメっていうのがあるんだろうね!
実際に言葉にしろって言われると難しいけど俺も鷹宮さんじゃないと
いけないっていうのは多いから」
隙あらばのろけ話を入れてくる恒一に若干苦笑いをする。
「なるほどな~、なんかむずそうだな」
これまで恋愛について微塵も考えたことがないこともあって難しそうに感じる。
「確かにいつもやっている勉強みたいに問いに対する答えが必ず一つって
いうのは実際の世界においてはないからな。恋愛も同じ。
さらにいえば、その答え一つでその出来事をプラスにもマイナスにも
持っていくことができるっていうのがすごいよな」
おそらく告白されてその返事がNOなのかYESなのかという二つの解答だけで
その二人の先が決定するからすごいみたいなことが言いたいのだろう。
「なるほど。まあ自分が今幸せならそれでいいと思うけど」
いつの間にかだいぶ話がそれてきてしまっていた。
「だな!よしっ!今日は古文の小テストもあるけど週末デートだし頑張るか!」
恋愛が勉強の活力になるならそれがその人なりの勉強法の一つなのかもしれない。
そう思うとこの高校に入学して恋愛も含めて様々な出来事の見る視点を
新しく取り入れることができているのかもしれないのだ。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




