#35 体育祭の片付け
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
昼ご飯を食べ終えた後は、体育祭の名物である学問リレーだ。
全員強制参加で毎年手こずっているチームも多いんだとか……
幸いにもチームは夏の合宿のメンバーなのでコミュニケーションは
ある程度とれるので連携はしやすい。
「それでは午後の競技に移ります!学問リレー一年生の部です!」
そのアナウンスがあると俺たちは待機場所へと入場する。
トラックを縦長に使って個人個人で配られた問題の解答を書き
それを向こう側にいる先生たちに見せて正解なら無事クリアだ。
一チーム六人程度なので五チーム分あるので他のチームとの
協力も大切な要素だと先生が言っていた気がする。
「それではスタート!」
高らかな合図とともに午後の競技が始まった。
普通のリレーと違ってみんな最初は問題を解くために立ち止まるため
リレーをしている様子がないことからその光景はシュールだ。
しかしこんな時なのに俺は恋愛のことを考えるようになってしまった。
恒一の話を聞いていると恋愛には恋愛なりの難しさがあるように感じた。
まじでどうすればいいんだ……
「理久!理久!おい!!」
名前を呼ばれていることに気が付かず体を揺さぶられてやっと気が付く。
「たくっ、勉強も含んでいるんだからしっかりしろよ!」
恒一はそう言って笑かせてくる。
そしてとうとう俺たちのチームの番が回ってくる。
問題が配れて俺は即座に目を通す……これ定期テストよりもむずいぞ。
なかなか苦戦しながらもなんとか答えにたどり着くことができた。
教えあいがこの段階ではできないため完全に個人の学力が
チームの足を引っ張る可能性だってあるのだ。なんという学力主義。
まあその学力主義がこの学校の取柄と言ってもよいだろう。
全力ダッシュで先生たちのところへ向かい答えを発表する。
しかし先生は苦い表情を付けて不正解と言う。
再び全力ダッシュで解答場所まで戻って行きもう一度全員
問題を見直して答えを書き換える……
誰が間違っているかわかるだけでもだいぶ簡単になるのに……
解答を書き直している間にも他のクラスが走って行くのが見えた。
いつもは時間なんてあまり気にしていないのにこうやって
目に見えて感じたりするとだいぶ焦りが出てきてしまう。
全員が直したタイミングでもう一度全力ダッシュする。
これで合っていてくれ!……すると今度は正解と言われ無事クリアだ。
そのままの足で次のチームと交代する。
気が付けば俺たちのクラスは一つ順位を上げていたみたいだ。
その後、順調に俺たちのクラスは進み一位という記録を出すことができた。
そして二年生の部、三年生の部と続いてあっという間に閉会式となった。
競技数が少ないため総合順位などはつけられないのだ。
学問リレーを何とか一ミスでいけたのが救いだった。
開会式も終わり、各自解散という流れになった。
しかし体育祭準備を行った人はこの後、片付けも行うようで集合がかかった。
まじか……早く帰ってテストに備えようかと思ったのに。
仕方ないと思いながら言われた通り集合する。
片付けのやることは準備で行った部分のことらしい。
つまり俺たちはテントをたたむ必要があるのか。
手際よくテントをたたんだ俺はまたもや苦戦している文乃のところへ行く。
「あっ……ありがとう」
お礼を言った文乃はいつもと違う表情だった。
嬉しいのか悲しいのかわからないようなもやもやした表情。
「こ、この後時間ある?良ければ勉強教えてほしい……」
俺はちらりと時計を見て時間を確認する。
「いいよ、ただ六時から塾があるからそれまでなら」
「わっ、わかった!じゃあまた後で!」
そう言って片付けを終えた文乃はダッシュで学校を出て行った。
俺は片付けを終えた恒一と一緒に帰宅する。
「やっぱ最後の学問リレーはやりごたえがある問題だったな!」
この感じだとどうやら難しいけど何とか解けたくらいの問題が
出たのだろう。俺はかなり苦戦したためそんなやりごたえはなかった。
「羨ましいよ。そこまでやりごたえなかったし……」
「まあまあ、それよりも理久にはもっと難しい問題があるからな?」
「もっと難しい問題?」
「恋の問題だよ。理久、学問リレーの直前にボーっとしていたけど
もしかして恋愛関係なんじゃないのか?」
こいつ、人の心を見抜けるのか!?なんて思いながらうなずく。
「やっぱりな~。確かに恋愛経験ゼロの理久が一気にいろいろな
ものを見せられているわけだから無理はないよな~」
そう言いながらもこの状況を楽しんでいるのかニヤニヤしながら
恒一はこちらを見て話していた。
全く……こいつにはいつもあきれているよ。
とはいっても恋愛経験ゼロの俺から見ればとても先輩だ。
だからと言って敬うわけではないが助言はしてもらおう。
それ以前に俺の気持ちの整理をつけないとな。
家に着くと文乃から"三時にファミレスでいい?"とメッセージがあった。
勉強って言っていたけど少し騒がしいところで大丈夫なのだろうか……
俺は"了解"とだけ打ってもう一度家を出た。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




