#22 二学期
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
夜空に何百発という花火が打ちあがり、あっという間に夏祭りは終了した。
少し向こうの方でどんどん人がはけて行くのが見える。
「私たちも帰りましょうか」
「だな」
そう一言だけ言って俺たちはゆっくりとその場を後にする。
帰り道、微かに花火のにおいが鼻をつく。
「あの……今日はありがとうございました」
「どうしたの改まって?」
「いや……そのっ、ふ、二人きりだとなんか嫌じゃないかなって思って」
視線をあちこちにさせながら文乃が言う。
「まさか、そんなことないよ」
「そっ、それならよかったです……じゃっ、じゃあまた夏休み明けに!」
「うん!またね!」
そう言って俺たちは家へ戻って行った。
夏祭りが終わった翌日から再び塾の夏期講習が行われる。
本当にこの夏休みという期間は勉強漬けでさすがに苦しさが勝つ。
しかし受験を乗り越えてきたということもあって何とか夏休みを終えた。
ちなみに夏祭り後、恒一に本当に体調不良だったか怪しかったため
聞いたがはぐらかされてしまい結局真相は闇の中だった。
そして夏休みが終わりとうとう二学期が始まった。
初日から休み明け課題テストがあるため初日から疲れさせられる。
とは言ったものの、やってみると案外簡単で手ごたえがあった。
恒一も同様に手ごたえはあったようだ。
これも順位が発表されるためそれを楽しみに待っていた。
夏休み明けから数日後、先日行ったテストの結果が張り出される。
あれだけ手ごたえはあったものの前回のテストとほぼ変わらず
結果としては51位……本当に中学の時は簡単だったのにな。
自分の順位を見るついでに恒一の順位も確認する。
しかし珍しく俺と同じくらいのところにいず探すのに時間がかかった。
まさか高順位を取ったかと思ったが後ろの方を見ていると
まさかの69位に恒一の名前があった。
この順位はおそらく入学してから一番悪いのではないだろうか。
その順位に隣にいる恒一は唖然としていた。
それと文乃の方は70位で恒一の一つ下に名前があった。
入学当時こそやばかったようだが、順調に順位を上げていっている。
その日の放課後、順位が出たということで俺たちはいつものように
図書室に集まる。かなり順位が下がった恒一は落ち込みながら歩いていた。
すでに文乃と鷹宮さんがいて、俺たちに気が付くと鷹宮さんが
「二人ともテストお疲れ様、どうでしたか?」
「俺の方は前回とほぼ同じ順位でしたが、恒一の方が……」
うなだれている恒一に視線をやり目でうったえる。
「なるほどそうなのね……」
「あっ、あの鷹宮さんテストの直し一緒にお願いします!」
そう恒一は鷹宮さんを誘って二人で勉強をすることにしていた。
「そういえば文乃の方はだんだんと上がってきてるみたいだね」
「はい!ですが前回が一気に上がったため今回の上昇幅が少なくて……」
「確かに普通の高校なら不満かもしれないけどここはしょっちゅう
順位が変動するからそういう意味では停滞って強いと思うよ」
「ありがとうございます。でも今回のテスト凡ミスばかりしてしまって計算間違え
などもあったのでしっかりと見直しをしないといけないと思ったから」
「そっか、俺は夏休みに一度力尽きてたことがあったから単純に
今回は知識不足だったかもな……この部分教えてもらっていい?」
「えっ、あはい!」
そうして数分、文乃から俺が間違えた問題を教えてもらう。
「なっ、なんかこうやって私が教えてるのって新鮮!
いつもはしの……じゃなくて理久が教えてくれているから」
「無理して下の名前で呼ばなくてもいいからね」
文乃が上の名前で呼びそうになったことが面白くてわずかに
笑いながら俺は言う。
「むっ、無理してないよ!」
「あれ二人とも下の名前で呼び合うほどの仲になったの?」
俺たちの隣で恒一を教えていた鷹宮さんが口をはさんでくる。
「あっ……えっと、まあそんなところです、はい」
あっちこっちに視線を移動させながら文乃は説明する。
一方、恒一はニヤニヤしながら俺の方を見ていた。なんだこいつは……
それから二十分……一息ついたところで鷹宮さんが声をかける。
「そろそろ図書室を閉めないといけないから帰りましょうか」
ということで勉強用具を片付けて俺たちは図書室を出る。
「私さ今回の生徒会選挙に出ようと思っているの」
まさかの告白で少し驚いている様子の文乃。
「いいじゃないですか!応援しますよ!……先輩が出るなら私も立候補します!」
「気持ちはうれしいけど、大丈夫?当選した後かなり大変だよ」
「大丈夫です!先輩とならなんだって乗り越えられる気がします!」
自信満々に話す文乃の姿に心打たれたのか鷹宮さんはありがとうと一言。
「理久も俺と一緒に生徒会に立候補しないか!」
「いや、一緒にって二年生ならまだしも一年は当選って一人じゃないのか?」
「規約には基本一人だけど過去に二年生にすら勝った人がいるから可能だわ」
鷹宮さんがそうつけ足す。
「当選してこの四人で学校引っ張って行こうぜ!!」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




