#20 水族館デート~後編~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
俺も課題のレポートを水族館にすればよかったかなと思いながら
そのまま先へ進む。さっきまで暗かった空間を抜けて光が差し込む。
エリアを移動して今度は水中に様々な種類の魚が泳いでいた。
暗かったところとは違い色とりどりの魚で思わず息をのむ。
「綺麗~、いろいろな種類の魚がいますね!」
ぐるぐるとその場で回りながら一条さんが笑顔でそういう。
「だな、こういう機会がないとなかなか見ることはないしな」
いくら勉強できる学校とは言ってもこういうことは教わらない。
こういった機会を作ることでしか知ることができない。
そういう意味でもやっぱり水族館へ来て正解だったのかもしれない。
次のエリアでは大きなイルカが水槽の中を泳ぎまわっていた。
恒一と鷹宮さんは水槽に顔を近づけてまじまじと見ていた。
それを後ろで見ているとおかしくて思わず笑う。
一条さんもキラキラした目でイルカを追いかけていた。
さらにエリアを移動すると今度は少し人が多いところへやってきた。
どうやらこれからイルカのショーを行うらしい。
恒一の提案によってそのショーを見ることになった。
すでに多くの人がまだかまだかと待っておりかなり身動きがとりずらい。
ショーまで待っているとどんどん人が増えて肩を狭めないといけない。
すると隣にいた一条さんと体が触れ合う。
一瞬だけ横を見るとびくりと反応した一条さんが目をそらす。
なんだか気まずくて俺も目をそらす。
ショーが始まると飼育員さんの命令通りに動くイルカ。
あのかわいらしい見た目をしているのに人の言葉が理解できていると
思うとかなり感動する、すごいな。
イルカに夢中になっていてさっきの気まずさもなくなったような気がした……
なんか俺だけが変に意識しているのかもしれない。
二十分後、ショーは終わり次々と人がはけて行く。
俺たちも人混みから移動して周りを見回すが恒一たちの姿がなかった。
「もしかしてはぐれたのか……たくっ、あいつ……」
俺は若干あきれながら恒一にメッセージを送る。
「なんかあの、さっきはごめんね……」
「あっ、いや別に一条さんが謝ることじゃないし……うん」
こういうときになんて返すのが正解なのだろうか。
また気まずい空気になったが、すぐにスマホに通知が来る。
"話していた店のところで合流な!"
人の話も聞かずに勝手に決める恒一にまたあきれながら
一条さんに伝える。
「さっきのイルカショーすごかったね!」
合流するために向かっていると一条さんが話始める。
「だな、やっぱり人並みに知能はあるかもな」
周りは家族連れやカップルが多く何となく恥ずかしい。
「あっ!篠宮さんちょっとここ寄って行っていいですか?」
一条さんがそう言って足を止める。
そこはお土産屋で少し気が早いんじゃないか?とツッコみながら入る。
「来る前に調べていたんですがこれ欲しかったんですよ!」
そう言って一条さんはニコリと笑いながら一つの商品を指さす。
それはこの水族館限定のメモ帳だった。
「よく勉強していると些細な事を書きたくなるんですよ。
そのときに限っていつもメモ帳がないので記念と思って」
「確かに自分で考えるときもそうだけど教えるときに便利だしね。
俺も一つ買おうかな」
そう言って一条さんが取った隣にあった青色のメモ帳を手に取る。
すると一条さんがこちらを見ていた。
「え?どうしたの一条さん?」
「えっ、あっ……いえなんでもないです」
今の俺何かお怒らせるようなことしたっけなんて思いながら会計を済ませる。
そこから少し迷ったりもして俺たちが着いた時には
すでに恒一たちが待ちくたびれた様子だった。
「遅いって二人とも!もう席は用意してあるから早く行こう!」
なんて言う恒一だがとてもうれしそうな表情で店へ入って行く。
おそらく鷹宮さんと二人きりの時間を過ごせたことがうれしかったのだろう。
恒一に続いて俺たちも入店する。水族館の中にあるレストランということで
周りには水槽が数多くあり様々な魚を見ながら食事をすることができる。
「ここのレストランすごいですね!何時間でも入れそうです!」
一条さんが目を輝かせながらあたりを見回していた。
食事をしながら俺たちは話始める。
「合宿の後で大変かなって思ったけどみんな大丈夫そうだったね」
鷹宮さんがスパゲッティを食べながら言う。
「いやいや合宿も結構疲れましたよ、最終日なんか動き回っていましたから」
苦笑いしながら恒一が言う。本当に運動と勉強は分けてほしい。
「私も疲れましたけど勉強以外でこうやって皆さんと過ごせて楽しいですよ!」
「皆さんとじゃなくて理久とじゃないの?」
恒一だけかと思っていたがまさかの鷹宮さんまでそれを言ってきた。
「ちっ、違いますよ!篠宮さんも含めて皆さんとですよ!」
「一条さんレポートの方は順調?」
「はい!それぞれの解説をしっかり見たおかげで結構
いろいろなことが書けそうです!」
「そうだった一条さんはそれが目的だったな」
そう言いながら恒一は笑っていた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




