#2 天才たちの集団
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
入学式の翌日から早速、七時間授業が開始した。
もちろん他の高校と同じ五十分授業に休憩十分という形だが
まさかの初日からこんなマックスで授業がスタートするなんて……
まあ気持ちを切り替えないとなと思いながら授業の準備をしていると
「いきなり七時間とか辛すぎるって……」
と俺に愚痴混じりで恒一が言ってきた。
「仕方ないだろ。そんな愚痴言わずにさっさと準備しろ」
周りを見ると半分くらいの人が俺たちと同じようにしゃべっていて
もう半分くらいの人たちはもう予習をしているのが見えた。
「……そうだけどよ、って周りのやつすごいな。ガチの天才の集まりか」
その中に恒一も入っているにも関わらずそんなことを言う。
俺は若干あきれながらも
「その天才集団の中に恒一も入ってるんだろう。それがわかったら
周りと同じように予習してみたらどうだ?」
俺は予習用のテキストを出しながらそういう。
恒一はこのクラスの中では若干浮いているがそれでも学力は高い。
ただその性格というか努力があまり見えないためなぜ
恒一がこんなに学力がいいのかは少し不思議だ。
まあおそらく裏で必死に努力しているのだろう。
そんなことを知らずに他の奴らが口を出すことはできない。
そしてとうとう高校初めての授業がスタート。教科書などは
あらかじめ配られておりすぐに普通の授業が始まった。
ただ公立中学から入学した俺たちは想像以上に授業が早く進む。
一授業五十分なのは中学と同じはずなのに進む速度は
二倍いや、三倍くらい早い気がする。
案の定、授業が終わると恒一が俺のところへ来てしゃべる。
「この授業のペースはきついって……他の人なんか普通って感じで怖い」
「だな、私立は中学からこのペースだったんじゃないか?」
「予習をする暇がないかも、帰ったらすぐ塾だし……全然遊べない!」
本当に学年トップ層を争っていたのかと少し疑問になるくらいだが
充分に学力が高いため本当にどうしてこの性格なのか不思議だ。
それから何とか一日が終わる。正直なところまさか一日が
終わるのがここまで苦痛だったと思ったことはこれまでなかった。
下手したらこれ受験勉強よりもきついぞ……このままもう少ししたら
テスト週間に入るけど大丈夫なのか。
そんな不安を抱え込みながら家に帰宅した。
あっという間に時は流れていきとうとうテスト週間に入った。
「えー、皆さん知っての通り今日からテスト週間に入ります。
皆さんならすでに勉強を進めているため心配していませんが
これからより気合を入れて取り組むようにしてください。
またテストの順位発表は廊下に張り出されるのでお願いします」
……まさかこの学校、プライベートの"プ"の字もなかったとはな。
おそらくだが、全員が見れるようにしてそれぞれのやる気を高めようと
しているのだろう。現在も続いているということは
もちろんそれが成功している印なのだろうが
先生のその言葉に教室内は一瞬だけざわついた。
不安にかられながらテスト週間がスタートした。
そして一人でもくもくと勉強すること一週間、だいぶ授業のペースにも
慣れてきて何とか着いて行くことができるようになった。
それでもテストに対する不安は大きくなっていくばかりだった。
中学でトップ層を維持していたとはいえそれを当たり前に
こなしてきた人たちが集まっているのだ。
テスト当日、いつもより少し早く教室に入るとすでに
クラスの大半の人がおりこの状況も当たり前のようだった。
クラスの半分が他の人と話しながらテスト勉強
もう半分の人たちがもくもくと勉強をしているのが見えた。
やっぱり人によってテスト直前の過ごし方は変わるのだろう。
「おはよう……この時間は中学と同じで少し安心したよ~」
そう安堵の声をもらすのは恒一だった。
「おはよう。油断だけはするなよ」
「もちろんだよ。結果が出たらまた勝負しようぜ」
「のぞむところだよ」
俺は意気揚々と恒一の提案に乗る。しかしその様子とは反対に
本心は不安が大半を覆っていた……いやこんなときこそメンタルを
安定させないといけないじゃないか、しっかりしろ!
自分自身に言い聞かせてテスト勉強を行う。
それからチャイムが鳴ってとうとうテストがスタートだ。
テストが始まったとたん俺は、深呼吸を行う。
定期テストがあるときにはいつもこのルーティンをしている。
こうやって自分を落ち着かせているのだ。
落ち着いた俺は静かに目線をテスト問題に落とす。
まず序盤は基本問題で俺の予想に反してすいすいと解くことができた。
これなら上位狙えるのではないかと思っていた矢先に起きた。
大問三から中学では百点阻止問題のようなものが出てきたのだ。
時間を使って必死に考えるが、考え方がまるでわからない……
くそっ、残念だがこの問題はあきらめるしかない。そう思って次の問題を
解き進める。しかし思った以上に手ごたえは悪いものになった。
……最悪だこれじゃあトップ層はおろか上位層すら狙えているか
不安になるほどだった。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




