#17 夏休み勉学合宿~後編~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
合宿が始まってから早くも数日が経った。
いつものように勉強をほぼずっとしているだけということもあって
あまり学力が向上した気はしない……ただ地道な積み重ねが大切だ。
「今日の課題はこれとこれか……とりあえずやるか」
しかしここまで勉強に縛られていると結構やる気をなくす。
もちろん、自由時間などではトランプやカードゲームで遊んでいたし
夜には毎日のように恒一が恋バナをしようとしてくるため
止めるのがとても大変だった。
「今日の夜は各班ごとでカレーを作れって先生から。
そのために誰か一人食材を取りに来いって」
班長会から帰ってきた恒一がみんなに言う……しかしみんな課題が
終わっていないようで自分から名乗り出ようとしない。
「仕方ない、理久頼んだ!」
「なんで俺?」
俺もまだ課題が終わっていないからなるべく他の人に頼んでほしいのだが。
「みんな課題やってるし、今日まで働いてないだろう?」
……俺を含め全員課題をやっているし今日まだ働いていないんですけど。
まあそんなこと言ったって恒一の指示は変わらないだろう。
「わかったよ、取ってくるから調理とかはなるべく負担を減らしてくれよ」
「もちろんだぜ!サンキュー!」
ため息をつきながら恒一に言われた場所まで向かう。
その場所に着くとすでに数人の生徒が先生たちから食材などを
受け取っている姿が見えた。
「あっ、篠宮さんおはよう!食材を取りに来たの?」
「一条さんおはよう。うん、恒一が行けって言うから仕方なく」
「そうだったんだね、にしても大変だねこの合宿」
「だな、課題の量もそこそこだけどいつもの授業以上にやることが多いし」
「ほんとそうだよね~……時間があったらでいいけど勉強教えてくれない?」
「全然いいけど、班の人たちに教えてもらった方が早いと思うけど?」
「……みっ、みんなわからないって頭抱えちゃっててさ~
篠宮さんならわかるかなって思って」
「班の人がわからないなら無理かもしれないけど自由席集合でいい?」
「うん!食材おいてきたら行くね!」
嬉しそうな顔をしながら食材を受け取って部屋へ戻って行く一条さん。
俺も食材を受け取って部屋へ戻る。もう一度、外へ行くときに
恒一に何か言われた気がするが無視してきたためよくわからない。
待ち合わせ場所にした自由席は合宿中、他の班の人たちと自由に
勉強ができるフリースペースのような場所だ。
全体の半分らくいの人たちがわいわいと勉強をしていた。
部屋以外で唯一この空間は笑顔が多い場所のような気がする。
「えっとここなんだけど……」
二人席に座るとすぐに一条さんは課題を開いて指を指す。
「この部分は下線部の前後の分と添付されている表や図のこの部分を
見て後は習った知識を使えばすぐに解けるはずだよ」
そんな感じで一つずつ丁寧に説明していく。
一条さんも恒一と同じで飲み込むスピードが早いため
一度わからない問題が解けさえすれば同じようなタイプのものは
どんなものでも解けるようだ。
そのおかげもあってか思ったよりもすいすいと進んだ。
そういえば、一条さん合宿前までは敬語も混じってて変な言葉に
なることがあったけど今は全然そんなことないな。
合宿ということもあって班の人と話していたら自然と
敬語もとれたのかな、なんて思いながら一条さんを見守る。
「ん?どうしたんですか?」
偶然、一条さんが顔を上げて若干上目遣いような感じで見上げてくる。
「なっ、なんでもない……」
……一体、俺は何をやってるんだ。とりあえず俺も課題をやらないと。
数分後、ふと隣を見ると一条さんの顔がこくこくと上下に動いていた。
その姿はまさに寝落ち寸前のところだった。
「ちょっ、一条さん大丈夫?」
俺が小声で話しかけると少し首を傾けて
「ごっ、ごめん。課題が多くて……寝付け、なくて」
「眠いなら無理に課題やらなくていいから、とりあえず部屋戻って
今日はゆっくり寝た方がいいよ。荷物は持つからさ」
さすがにこの状況で課題を進めさせるのはやばいと思った俺は
持っていた手提げに荷物を全て入れて一条さんを部屋まで送る。
「ごっ、ごめんね……ありがとう、大丈夫だから」
部屋の前で俺は一条さんに荷物を渡して分かれる。
自分の部屋へ戻る途中、一条さんのクラスの担任に会ったため
事情だけ説明していおいた。先生は苦笑いをしながら
「やっぱり課題が多かったのかもしれないね……ありがとう。
君も無理せずにでもしっかりと合宿をやり切ってね」
「はい、もちろんです!」
俺が部屋に戻ると恒一たちは課題が終わったのかトランプをしていた。
「おっ!おかえり、遅かったな。何やっていたんだ?」
「一条さんに勉強を教えていただけだよ、それよりも課題をやらないと
まずいからちょっと待っててくれ」
絶対になんか恒一から言われると思った俺はすぐに課題を広げて手をつける。
「ちょっ、課題をやり始める前に本当にそれだけか?
本当にそれだけなのか?何かあったんじゃないか?」
その言葉に俺は無視をした。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




