#12 テスト週間明け
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
テスト返却がされた日の放課後、俺たちは図書室へ向かう。
テスト週間ではなくなったためかなり人が少なくなっていた。
「鷹宮さんお疲れ様です!」
恒一が図書室へ入った瞬間に見つけた鷹宮さんにそうあいさつをする。
「二人ともお疲れ様です。テストの結果はどうでしたか?」
「前回よりも良かったですよ!これも鷹宮さんのおかげです!」
自信満々に報告をしている。俺も苦笑いしながら
「俺も前回よりも良くなりました」
「それはよかったわ、私も何とか維持できたけど危なかったわ」
「えっ!?そうなんですか!?自分優先で良いですからね!」
鷹宮さんから結果を報告されると恒一は驚きながらそういう。
「教えていたからダメだったっていうわけじゃないけど
期末テストになると教科が増えるからどうしても手が回らないのよ」
確かに鷹宮さんの言う通りで実際、一条さんが教えてくれていたから
何とかなったがもしそれがないと思うと結構きつそうだ。
「それにこの高校では二年から超特進クラスが設けられるからきついわ」
確か入学説明会の時に二年からそんなのが設けられると言っていたな……
「そんなクラスがあるんですね」
「ええ、ただ学年上位十人しか入れないクラスでみんな必死なの。
かくいう私もそのクラスにあこがれを持っていてね、それが
やっと叶ったのはうれしいけどテストがある度にこのクラスだけ
クラス替えが行われるから結構やばいわよ」
「でもどうしてみんなそんなクラスに行きたがっているんですか?」
「正直、大半がその肩書欲しさだと思うわよ。めちゃくちゃ頭が良い高校の
さらに上位層なんてまさに"夢"だと思うわ。まあそれ相応の
勉強の多さが待っているけどね。毎日七時間授業+それから二時間程度の
補習、さらには土日の半日授業からの二時間補習。
もちろんテスト週間にはそれに加えて各自で勉強するわよ」
その大変さに思わず"ひぇっ"と声をあげてしまうほどだった。
そう話をしているとニコニコの笑顔で一条さんが図書室に入ってきた。
「皆さんお疲れ様です!って篠宮さんなんでそんな表情なんですか!?」
「今鷹宮さんの超特進クラスについて教えてもらっていたら
思った以上にやばい場所だったからつい……」
「なっ、なるほど……それによりも聞いてくださいよ!
前回よりも上がってなんと七十五位になりましたよ!」
「えっ!?前回よりもめちゃくちゃ上がってるね!すごい!」
さっきまでのテンションとは打って変わって鷹宮さんのうれしそうな
声が図書室に鳴り響く。いつもは"静かにしてください"って言ってるのにな。
「これも教えてくださった皆さんのおかげです!本当にありがとうございます!」
「よかったな理久。俺たちも無事前回よりも良くなったぞ!」
「本当ですか!?良かったです!」
「ああ、特に体育に関しては一条さんが教えてくれたおかげで
体育分野は満点で保険分野で少し落としたけど九十四点を出せたよ」
そうなのだ。苦手な体育でここまでの点数を出せるなんて自分も驚いた。
「よかったです!……あの、これからも勉強を教えてくれますか?」
少しもじもじしながら一条さんたちは俺たちを見回しながら言う。
「もちろん!私たちがずっと教えてあげるよ!」
鷹宮さんが俺たちを代表して一言。
「ありがとうございます!じゃあ早速、間違っていたところを
教えてください!」
そう嬉しそうな表情で勉強用具を広げる一条さん。
高校に入学してつくづく思うことがある。
最初は"勉強"ただ一つのためにこの高校の入試に挑んだ。
もちろん、今のような生活が待っていることは全く知らずに。
でもこうやって恒一が声をかけてくれたおかげで文字通り"切磋琢磨"
出来ていることがとてもうれしい。
恒一には感謝しかないが、やっぱり恋愛と結びつけてしまう
こいつの性格は少しくらいなおってほしいものだ。
「ここなんですけど……」
そう言って一条さんは俺の隣に座って返却されたテスト用紙を見せる。
「抜き出しに関しては大体は下線部付近にあるのは大丈夫?」
「はい、そのことに関してはもちろんです!」
「……言いにくいんだけどもう一度探してみて」
俺がそう言って一条さんは真剣にテストの問題を見つめる……
それから一分後、顔を赤くしながら一条さんが言う。
「あっ……あの、この部分ってことですか?」
「そう……おそらく見落としていたみたいだから」
「すっ、すみません……あぁ~、めちゃくちゃ凡ミスで落としちゃった」
分からないところが凡ミスだと気づくと一条さんは肩を落としていた。
「まあ俺もよくやることだし、次につなげれるって形だから大丈夫だよ」
「……そうですね、気を取り直してここもお願いします!」
それから数分後、完全に一条さんは撃沈していた。
あれからずっと凡ミスが続いていて些細なミスばかりしていた。
おそらくそれがなければ十数点は上がっていただろう。
案外一条さんって凡ミスするんだなと思いながら
"どんまい"と声をかける以外なかった。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




