#10 期末テスト
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「恋愛を成功させるには勉強を教えるのが一番です!?」をどうぞ!
帰り道、鷹宮さんがそう尋ねると恒一が勢いよく
「もちろんです!結構人がいたのに静かでびっくりしました!」
「私も同じです、勉強の成果が無事に出ればよいのですが……」
恒一に続いて一条さんがそう話す。
「大丈夫ですよ、一条さんならいけるわよ!前回よりも!」
鷹宮さんがそう言うが、それは元気づけているのだろうか?
少々疑問に抱きながら俺も話す。
「俺もしっかりとできましたよ、一条さんにも教えてもらいましたし」
「それは良かったです!」
「鷹宮さん俺もわからないところがあるので教えてくれませんか?」
チャンスだと言わんばかりに恒一は鷹宮さんにそう話す。
「いいですよ、この部分は……」
そう言って二人は少し前で並んで歩いていた。
自然と俺と一条さんが後ろで並んで歩く。
「なんかあそこの二人面白いですね」
「面白いというか……まあ面白いな」
少しだけ迷って言いそうになっていたことを止めた。
まあ"面白い"もそうだけど恒一はとても幸せそうな顔だ。
「篠宮さんたちと勉強しているとかなり集中できるんですよ、
中学の時、友達とこうやって一緒に勉強をしたことがなかったから
わからなかったけど楽しいし集中力が上がるんだよね」
「……俺も一条さんと同じだよ、"学校は勉強をするところ"だと自分の中では
思って通っていたからこういうことはなかったけど
一条さんや鷹宮さんたちと会って一緒に勉強するとなんだか
俺の根本的なことが間違っていたように感じたんだ」
俺がそう言うと一条さんはクスクスと笑い始める。
「すみません、篠宮さんってめちゃくちゃ真面目っていうか
言葉のセンスが面白いなと思って」
一条さんのその言葉に俺は苦笑いをする。
「それを言うなら一条さんだってまだ敬語のクセ抜けてないよ」
「それは仕方ないで……」
また敬語を言いそうになって必死に自分を抑える一条さん。
その姿が面白くて今度は俺が笑う。
そしてなぜか知らないけどその笑いが連鎖して一条さんも再び笑いだす。
ひとしきり笑い終えると一条さんが言う。
「テスト週間中で家でも学校でも結構ぴりついていたんですけど
バカみたいに笑うとそんな気持ちがかなり和らぎました」
「だね、また敬語になってるし」
少しだけ笑いながら俺は言う。勉強じゃなくてこの時間も楽しいものだった。
それから一週間後、とうとう期末テスト当日になった。
当日となので、朝から鷹宮さんと一条さんと恒一と一緒に登校することになった。
まあ当日はいっても恒一が鷹宮さんと一緒に登校したいだけだろうけど。
俺も思っていることは当たっていて恒一はずっと鷹宮さんと話していた。
もう何度目かこの光景に俺たちはだいぶ見慣れてくる。
そろそろ一条さんにもバレるのではないかと思っていたが恋愛系には
一条さん結構、鈍感のようでバレていなかった。
登校の時間はそれぞれで問題を出し合って復習をしていた。
「それじゃあ、みんな頑張ってください!」
鷹宮さんはそう言って俺たちのところから去って行った。
「よしっ!今日はもう乗り切れそうだ!」
恒一の言葉に苦笑いする。
「鷹宮さんも言っていた通り、俺たちがやれることはやったんだ。
ケアレスミスをなくして前回より順位を上げよう!」
場の雰囲気を整えようと思い俺は二人を見ながら言う。
「そうですね!お互い頑張りましょう!」
一条さんはそう言いながら最後の最後まで復習のために
教科書を読んでいた。熱心だなと思いながら教室に入る。
中間テストの時と同じで話している人と静かに勉強をしている人は
半々というところだった。
テストの準備を行って一限目が始まる。
チャイムが鳴ると一斉に名前を書き始める音が全方向から聞こえる。
落ち着いて勉強したことを思い出しながらやって行けばとれるはずだ。
そう自分に言い聞かせて早速、問題を見始める。
中間テストでは自分に自信がありすぎたことが敗因の一つだった。
だから今回はそれがないようにしているのだ。
自分を疑い、さらに疑うことだ。
三十分後、テストの残り時間が半分を切ったタイミングで俺は一通り終わらせた。
一教科目は、思ったよりも手ごたえがある。
確かにわからない問題も数問あったが、前回よりも圧倒的にできている気がする。
自信が湧いてきたが落ち着かせながらわからなかったところを
もう一度解きなおしてみる。
テストの終了を告げるチャイムが教室に鳴り響く。
何とかわからない問題を一問だけ解き切ることができた。
結構、疲れたがまだまだテストはここからだ。休み時間は
少しだけ体をほぐしたのちに軽く復習だけ行う。
恒一を見ると俺と同じで上機嫌だった。おそらく前回よりも
出来が良いのだろう……ただ油断は禁物だ。
そうして、一日目の科目のテストは全てが終了した。
「一日目なんとか終わったな!」
帰り道、恒一が伸びをしながら言う。
「ああ、お疲れ様。全体的に前回よりもできた気がするな」
「だよな!この調子で二日目も頑張ろうぜ!」
「ああ、このままいけば順位も期待できそうだ」
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




