#1 プロローグ
あけましておめでとうございます!アオです、今年もお願いします!
さて今回は新たな連載ものをスタートします!もちろん今まで通り
更新し続けていくのでお願いします!それではどうぞ!
「新入生入場!」
少し声の太いのは教頭先生だろうか。マイクを通してその声が
体育館中に広がると扉が大きく開き新入生を除く全校生徒
およそ200人が集まっている中に俺たちは入場する。
演台のところにはこの高校の校章が描かれている。
やっとこの景色を見ることができた……この景色のために必死に
受験を乗り越えてきたのだ。
中学では学年のトップ層を維持し続けてきた俺、篠宮理久は第一志望としていた
この高校に入学することができた。この高校は俺が住んでいる県の中で群を抜いて
高い学力を持ちいわゆる"エリート校"と呼ばれていた。
それ相応の学力を持つ者が集っているため入試などの難易度も
他の高校に比べて格段に高いのだ。
そんな高校に入れてうれしいという気持ちの半面、
多少の緊張をもって勉学に励むことになる……学校では
基本勉学をする場所。この高校では恋愛などあってないようなものだ。
そんなこんなであっという間に入学式は終わり各自教室へ戻る。
ぴかぴかの教室は去年三年生の人が使っていたという。
「さてまずは入学おめでとう。今日は大いに遊んでもらって構わない。
君たちに与えられたこの二時間で好きなように自己紹介などを
行ったもらう。もちろん先生はトラブルが起きたときにだけ動こう。
それでは各自で始めてもらって構わないよ」
みんなの学力がとても高いことは先生も知っている。
だからこそこうやってのびのびとやらせても困ることは
何一つ起こらないのだろう。改めて中学と比較してみると
えらい違いだなと思いながら周りを見渡す。すると
「こんな形で入学初日が始まるなんて思ってもいなかったよな~」
と俺に話しかけてくる人物がいた。
彼は俺の幼馴染である白川恒一だ。唯一、俺と同じ中学の出身で
この高校に入学できるくらいの学力は持ち合わせている。
中学のころはよく恒一とテストの順位で競っていた。
勝率としては五分五分で毎回、学年二位から三位を争っている。
たまに学年トップになることがあるので、その時はかなり喜んでいた。
「まあ周りも天才のようだからな……学校は勉学のための場所とはいえ
少しくらい友達を作らないと孤立しそうだな」
「……また言っているよ。何が"学校は勉学のための場所"だよ。
確かにこの高校は勉強一本だけども恋愛も大事だろう!」
はぁ~、入学初日から恒一は中学から言っていることを何回も言う。
中学のときは、俺は友達の人数をそこそこに部活と勉強の両立を
頑張ってきた。それに対して恒一は友達の人数が多いながらも勉強をして
時には恋愛をしていたりもした。
その姿が羨ましいという気持ちを生んだことはないが
彼の幼馴染だ。恋愛の部分は"勉強に気をつけろ"と助言をしながら
応援をしていた。そのかいもあってか彼は過去に一回だけ付き合ったことがある。
しかし高校受験のシーズンに入る直後に彼から振ったそうだ。
それまでは彼に会うたびにのろけ話を聞かされていたわけだから
その報告を受けたときにはもちろんびっくりした。
ただ彼曰く"志望校を絶対に落としたくない"という意思がまさかの
恋愛の意思よりも強かったらしい。
……ただ今は恋愛が上のようだが。
そして恒一との会話も切り上げて席近くの人たちに声をかけて
自己紹介をする。出身中学を聞いているとほぼ全ての人が私立の中学で
俺たちのような公立出身は少なかった。
やっぱり小学校のころからこの高校を目指していたのかもしれない。
自己紹介をしているとあっという間に時間が過ぎて行った。
しかし結局のところ"友達"と呼べるほど仲の良い人がすぐに
見つかるわけもなく少しだけ落胆していた。
「理久、一緒に帰ろうぜ!」
中学が一緒ということは自然と帰る方向も同じになるのだ。
断る理由もなく俺は恒一の案に二つ返事で承諾する。
「恒一はもう友達作れたのか?」
「ああ、すでに何人かな。連絡先も交換してグループも作ったぜ」
まさか初日からそこまでガツガツ攻めることができるとは……
彼の顔の広さに驚きながらも俺は言う。
「すごいな。お前やっぱりコミュ力が高いよな」
中学の時からずっと思っている。友達の人数も多くて初対面の人とでも
気軽に話せるし相手も打ち解けているような感じがする。
「まあな、でも理久だって良い友達作れるはずだぞ。それに
高校は三年間もあるんだ。彼女の一人くらい作れるはずだ!」
コミュ力が高いという点では羨ましいとは思ったが
また恋愛の話を持ち出してくるのか……
ため息交じりに俺は言う。
「はいはい、何回も言っているが学校は勉学を行う場所だ」
「……何回も聞いてるよ……でもそうだよな理久に恋愛の話しても
なんかそっけないし、ましてや好きな人なんかもいないだろうし」
恒一の言う通りで生まれて十五年、好きな人を作ったことがない。
恋愛経験がないのだ。
「まあ別に恋愛しようと思っているわけじゃないからな」
「なんだ、その俺をバカにするような言い方」
そんな会話をしながら俺たちは帰り道を歩いてた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




