閑話2.補佐官愚痴パーティー
3柱達の補佐官の愚痴パーティーです。
閑話というよりは本編に組み込めなかった会話文ですので、なんとなくキャラを思い浮かべながらご覧下さい。
メレル「えぇ~~もう聞いてくださいよぉ~~~!!今日もミーティア様ったら魔法で空間を引き裂いて空間ごとお掃除しちゃったんですぅ♡♡♡」
澪「あぁ、なるほど。それであなたの部屋まで一緒に吹き飛んだわけですね?」
メレル「うぇぇぇ~~~~ん!!!大事なミーティア様のマグカップがぁぁぁ!!!」
グレイ「……泣かれても困るんだよな。うち、マグカップとか毎週割れてるし……」
メレル「えっ?あの勇者様、そんなに……」
グレイ「『ドカーン!!』ってやって、机ごと無くなるからな。経費申請、もう“勇者破損枠”ってできてる」
澪「それはそれで問題なのですが……」
メレル「でもでもでもでも! 澪さんだって大変じゃないですか!?セファル様、すーーーぐ“書類に逃げる”っていうか“埋まってる”っていうか……」
澪「“意図的に壁と同化して気配を絶とうとした”こともありましたね」
グレイ「俺のとこのバカも似たようなもんだ。“今日は山籠もり訓練だー!”つって山そのものを更地にして帰ってきた」
メレル「それ訓練っていうか……戦争ですぅ」
澪「ちなみに私は今日、“書類に埋もれていたセファル様を掘り出す”という業務が最初の1時間でした」
グレイ「それ、まだマシ。こっちはカイン様に“道に迷って渓谷に落ちた”って連絡来たから、ワープで拾いに行ったら“あ、帰れるから”って言われてさ……」
(沈黙)
メレル「それって……」
澪「捜索時間、返してほしいですね」
グレイ「もう諦めてる。俺の命もたぶん、勇者の半分くらい使われてる」
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メレル「……わたし、実は……プリンを量産して“名前をつける”のが趣味で……」
澪「それ、ミーティア様から嫌われる要因のひとつでは?」
メレル「うぇええええん!!!うぅぅぅ“魔力回復☆やみかわ黒ごまあいすぷりん”は駄目ですかぁ~~!?!?」
グレイ「……かわいそうに」
澪「私は……紅茶をいれる時間が唯一の癒しです。魔力の波に合わせて、香りを整えるのです」
メレル「かっこいいっっ……!!」
グレイ「俺は……風呂場で“俺は頑張ってる”って呟くタイプ」
メレル「それ泣くやつじゃないですか!!!」
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澪「そういえば、セファル様の“本の自動生成機”がまた暴走して、書庫が1000冊増えました」
メレル「ミーティア様、“宇宙の時間を1分止めて昼寝”してましたぁ♡♡♡」
グレイ「…あのバカ、俺の弁当勝手に食って“これうまいな”って言いながら投げた」
澪「……一番ひどいのでは?」
グレイ「……でもまあ、なんだかんだ、あいつらのこと嫌いじゃないんだよな」
メレル「うん……ミーティア様の寝顔、かわいかった……」
澪「……まったく、手がかかる人たちです」
全員「……ほんとに、まったくね」
そのうち補佐官と一緒に3柱の設定も書きますのでお楽しみに。