神様お願い
中学の硬式野球チームでエースをしていた八村昌吾は、全国大会出場を決める試合で、勝利を掴んだ。
その日の投球に納得のいかなかった昌吾は、試合後自主練を行った。しかし、突然肘に痛みを覚えた。痛みに耐えて家に帰り、母親に救急車を呼んで貰った。
医師から下された診断結果は、肘のじん帯を痛めているとの事だった。手術をするも、普通の生活は問題無いが、以前のような矢のような投球はもう出来ななくなると昌吾にとっては死刑宣告に近いものだった。
野球でメジャーを目指すという目的を失った昌吾は絶望し、自ら命を絶とうと考えた。濁流に身を投げようとした直前で失敗する。
人生の目的を失い、命を絶つ事も出来なかった昌吾は、路地裏でレターセットを手に入れる。それは願いが叶う不思議な道具だった。
昌吾は願いが叶う条件を模索し、自分の人生の軌道修正を行う事になる。
更に、自分と同じく不思議なレターセットを手に入れた仲間と出会う事になった。自分の検証では分からなかった条件を彼等から学び、昌吾は思い通りに人生を変えていった。
使えきれない財産。
完璧な家族。
仕事上での成功。
人間として考えられる限りの幸せを手に入れた昌吾。
しかし、愛した妻は些細ないさかいで、子供達は自分の思い通りになるように、友達は自分に都合が良くなるように変えてしまったので、胸に穴が開いたかのような虚しさに襲われる事になった。
どうしても上手く回らくなっていく人生を見つめ、昌吾は100枚あった最後のレターセットを使った。その直後、自分が取り返しのつかない事をしてしまった事、自分が行使していた力は“神”から与えられた褒美ではなく罰であった事に。
その日の投球に納得のいかなかった昌吾は、試合後自主練を行った。しかし、突然肘に痛みを覚えた。痛みに耐えて家に帰り、母親に救急車を呼んで貰った。
医師から下された診断結果は、肘のじん帯を痛めているとの事だった。手術をするも、普通の生活は問題無いが、以前のような矢のような投球はもう出来ななくなると昌吾にとっては死刑宣告に近いものだった。
野球でメジャーを目指すという目的を失った昌吾は絶望し、自ら命を絶とうと考えた。濁流に身を投げようとした直前で失敗する。
人生の目的を失い、命を絶つ事も出来なかった昌吾は、路地裏でレターセットを手に入れる。それは願いが叶う不思議な道具だった。
昌吾は願いが叶う条件を模索し、自分の人生の軌道修正を行う事になる。
更に、自分と同じく不思議なレターセットを手に入れた仲間と出会う事になった。自分の検証では分からなかった条件を彼等から学び、昌吾は思い通りに人生を変えていった。
使えきれない財産。
完璧な家族。
仕事上での成功。
人間として考えられる限りの幸せを手に入れた昌吾。
しかし、愛した妻は些細ないさかいで、子供達は自分の思い通りになるように、友達は自分に都合が良くなるように変えてしまったので、胸に穴が開いたかのような虚しさに襲われる事になった。
どうしても上手く回らくなっていく人生を見つめ、昌吾は100枚あった最後のレターセットを使った。その直後、自分が取り返しのつかない事をしてしまった事、自分が行使していた力は“神”から与えられた褒美ではなく罰であった事に。