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オッサンメッセージ

 突然、私のスマートケータイさんが、けたたましく音を立てた。


スマートケータイさんを開くと、エスエヌエスさんへメッセージが来ていて、開封すると、見知らぬオッサンからメッセージが来ていた。


「わい、オッサン。今、日本に居るの。」


気味が悪いので、私は速攻で消去して、何事も無かったフリをして歩き出す。


すると、すぐにスマートケータイさんが、けたたましく音を立てる。


「わい、オッサン、今関東に居るの。」


私はすぐに消す。だけれども、すぐにメッセージはやってきて。


「わい、オッサン。今 心小町に居るの。」


消しても、


「わい、オッサン。今 心小町一丁目に居るの。」


すぐにメッセージはやってきて、


「わい、オッサン。今 あなたの前に居るの。」


ついにオッサンは私の目の前に居ると言い出した。


正面を見ると、確かに不気味なオッサンはそこに居て、フヒヒと鼻息荒くコチラを見ている。


メッセージを連続で送ってくるような男性にろくな人は居ない。


この男性も、例外ではなくキケンな香りを醸し出している。


そして、オッサンが私に歩み寄ろうと、足をピクリと動かしたその瞬間。


「どっせーーーーい!!」


大きな声と共に一人の、ブルマを履いたガチムチで半裸の男が走りよってきた。


そのままガチムチ男は、オッサンにラリアットを食らわせると、がっちりオッサンを組み抱えて、筋肉バスターを食らわせた。


オッサンは速攻で気絶してしまって、そしてブルマを履いたガチムチ男はニッコリ笑ってコチラに歩み寄ってきた。


「やぁ、コロちゃん。小学生ぶりだね。」


「コチラこそ、助けてくれてありがとうチョコレート仮面。」


「ふふふ、いや私としては光栄な限りだよ。と、ところでコロちゃん。今私は特定したばかりの君のエスエヌエスさんに、今ここに居ると伝えたばかりなのだが、見てくれたかな?」


ふいに聞いてくるチョコレート仮面の問いかけに私はハッとなってスマートケータイさんをチョコレート仮面にかざした。


「ま、まさかさっきから執拗にメッセージを送ってきた相手は・・・・。」


「ふふふ、僕さ。驚いたかい?」


チョコレート仮面はしたり顔でニッコリ笑う。


驚きすぎた私は、そのまま振り返りざまに逃げ出した。


駆けている私のスマートケータイさんは、その間何度も受信をし続けた。

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