ティッシュ2枚重ね
ああ、鼻水が出そう。鼻水が出てしまいそう。
私はダッシュでティッシュ箱の前に行くと、しゅぴっと素早くティッシュペーパーを取り出した。
ひらり
ティッシュはひらりと舞い上がると、2枚重なったペーパーは、ひらりと2枚に離れてしまった。
「あなた、もう私達終わりよ。分かれましょ。」
ティッシュの片割れが言う。
「そ!そんな!い、いや、僕も君には色々とうんざりしていたんだ!潤いのない乾いた紙質をしている君に!」
ティッシュの片割れは言う。
「あ、あなたもでしょう!ウェットティッシュになれなかった事を私に当り散らすの!?」
ティッシュの片割れは言う。
「ああ!そうだとも!」
ティッシュの片割れは言う。
「なによ!」
ティッシュの片割れは言う。
私はそれを鼻をむずむずしながら眺めていたけれど、もうとても我慢できなくなって、ティッシュを2枚ぱっと付かんで重ね合わせた。
そして くしゅーーーーー!!!!
私はおもいっきり鼻をかんでやった。
「や、やだ!離れられない!体と体が絡んで!」
「な、何がおきたって言うんだ!そ、それに、なんだか体に潤いが・・・。」
「・・・・ねぇ。」
「・・・ああ。」
ティッシュ達は騒いでいたが、すこしずつしおらしくなり、
「私達、やりなおしましょ?」
「ああ、俺たち、ずっと一緒だ!!」
ティッシュは私の手のひらで、イチャイチャし始めたので、私はぽいっとちり紙をゴミ箱に投げ捨てた。