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エンドレスストーリー

 夢の世界から、魔法のオジサマは現れた。


魔法のオジサマは、右手に真っ赤なりんご、左手にはサクサクのクッキー、足元には色とりどりのキノコが生えている。


「やあ、お嬢さん。私は夢の世界から来たおじさん、麗しいお嬢さん、あなたにこの真っ赤なりんご、魔法のクッキー、そして色とりどりのキノコをあげよう。」


そう言って、オジサマはりんごを私に手渡し、そしてクッキーを掲げ、そしてお辞宜をした。


「ふふふ、でもお嬢さん、この真っ赤なリンゴ、魔法のクッキー、そして色とりどりのキノコは、絶対に食べてはいけないよ?大変な事が起きてしまうからね。」


そう言って、オジサマはフフフと笑った。


「ご忠告ありがとう。オジサマ。大丈夫、食べたりしませんよ。」


私はそう言って、ニッコリ笑った。


「そう、絶対に、絶対に食べてはいけないよ。」


オジサマもニッコリ笑う。


「絶対に食べませんよ。」


私はニッコリ笑う。


「そう、絶対に食べてはいけないよ。」


オジサマもニッコリ笑う。


「・・・・。」


「・・・・。」


私達は無言でニッコリ笑いあう。


「早く食べて…、いや、絶対に食べてはいけないよ?」


オジサマはニッコリ笑う。


「ええ、食べませんわ?」


「・・・。」



私達は、ずっとずっとニッコリ睨み合った。



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