感情さん
私の名前は心。10年近く放置され、小学生だった私は、高校生になった。
そんな私が街を歩いていたとき、感情さんは目の前に現れた。
「やぁ こんにちわ、お嬢さん。」
「こんにちは、貴方は誰ですか?」
「私の名は感情さん。私の心は何時も イエス で ノー 。ノー であり、イエス。」
「私の感情は流星雨のように留まりなく輝くコスモ。さぁお嬢さん、私の感情を理解出来るかな?」
そう言うと、感情さんはお腹をさすると、ぐぅ~っとお腹をならした。
「お腹がすいてるのかな?」
「イエス」
「コンビニまで一緒にくる?」
「イエス」
私たちはコンビニへ一緒に歩いた。
コンビニへ入ると、感情さんはおにぎりをじっと見ている。
「おにぎりが食べたいの?」
「イエス」
私はコンビニのおにぎりを手にとって会計を済ますと、感情さんにそっと手渡した。
感情さんはそれをサッと奪い取ると、はぐりとカブりついた。
「美味しい?」
「イエス」
私はそんな感情さんをじっと見つめながら
「ねぇ 感情さん、感情さんっの感情って、とってもわかりやすいね?」
私がそう言うと、感情さんは急に無表情になりすっと立ち上がると、
「ノー」
と一言答えてどこかに消えてしまった。