自転車通学
私が朝起きたのは8時すぎだった。
普通は学校についているような時間に起きてしまった私は、大急ぎで荷物を整理し、ランドセルにしまいこむと朝ごはんも食べずに家を飛び出した。
そして私は禁止されている自転車にまたがると、一気にこぎだした。
さすが自転車、すいすい走り、いつもなら時間のかかる通学路をすいすい走り抜けた。
顔にあたる風がとても心地よく、少し心の大きくなった気がした。
そんなときだった。
「こら~~~~!自転車通学は禁止されているはずだぞ~!」
聞いたことのある声が後ろから響いた。
「げ、森先生!」
森先生が後ろから車に乗って追いかけてきた。
「先生!なんでこんなところにいるんですか!」
私は先生に逃げならも質問を投げつけた。
「ばかもん!生徒の不祥事は言わずとも感じるのだ!さぁ、自転車を降りてもらおう!」
そういって先生は車を私に近づけた。
なんだか心が大きくなっていた私は引き離そうとどんどんスピードをあげた。
「ヘーィ!ティーチャーカモーン!」
私はそう言って先生を挑発した。
「こ~ろ~~!お前はいつからそんな生徒に・・・!」
先生は怒りをあらわにしてスピードをあげた。
私はそのまま交差点を左右確認を無視してつっきる。
後ろから来た先生の車も、私同様に突っ切ろうとしたときだった。
ゴシャッ
交差点で車と車が衝突した。
私はそれを尻目にして口笛をふきながら学校へと向かった。
私は遅刻をすることもなく学校に到着することができたが、今日1日森先生の姿はなかった。
「やりすぎたかな・・・。」
私はちょっぴり反省をした。