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強化日本異世界戦記  作者: 関東国軍
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第3話 接触

第4話 接触


「しかし、転移ですか・・・まさかおとぎ話が実際に起こってしまうなんて本当に人生はわからないですねぇ」


そう言ったのは護衛艦ながと型「ながと」の艦長である河上竜平大佐であった。

その発言に外交官である山下竜舞が苦笑いをしながらそれに答える。


「ですねまったくなぜこんなことになってしまったのか・・・この国交開設はなんとしても成功しなくてはなりませんね。資源は何とか解決の目処が立ちましたが。」


「あー確か東京から南東あたりに少し離れた場所にある島が凄いのだとか?」


河上の疑問に山下外交官が答える。


「はい、なんでも石油やらリン鉱石やニッケル等が豊富らしいですよ。お陰で企業は大騒ぎですよ。」


そう東京から南東へ80キロメートル程離れた場所に四国より少し大きい島が発見されそこに調査団を送ったさい海岸から程近いところに油の臭いがし少し掘っただけで石油が噴出しさらに島から300メートル程離れた場所には大量の海鳥達がおり、そこの地表には長い年月をかけて溜められた農業の化学肥料に欠かせないリン鉱石が大量に発見され、四国らしき島の内陸部にはニッケル、アルミ、銀、硫黄など大量の鉱物資源があり、行政部や企業らはその報告を聞き大変喜んだそうである。



石油に関してはまだ予想埋蔵量は判明してないがそれでも少し掘っただけで噴出したことから膨大な量だという可能性が高く一刻も早い開拓をすることになった。


もちろんまだ足りない資源であるゴムや鉄、銅などは発見されなかったが沖縄方面や北方領土方面にも島が発見されたため希望は見えてきた。


この島は秋津島と名付けられ、大規模な開拓団が送られ現在も開拓をしている段階である。


「しかしそんな都合のよい島があるとは・・・まぁ異世界転移する時点であり得ない状況なんだからそこまでは驚きはしないがやはり例のあの大陸にも魔法が確認されていて、しかもその内の国は広大な農地を持っているとか?」


「えぇ、私たちはまずそこの国と国交を結びその国経由で他の国と国交を結ぶ予定です。言葉の壁があるため言語学者や秋津島にも動員した細菌学者など大規模なものですよ。」


「ははは、確かに少し規模がいささか大きいですね。まさか巡視船だけじゃなくこのながとまで動員するとは。」


そう、今回の使節団では巡視船1隻と護衛艦2隻さらに輸送艦「おおすみ」そして豪華客船など5隻の艦隊で向かっていた。相手の技術力を考慮すると砲艦外交になってしまうが国際法のないこの世界では安全のためにこの規模になったのだった。


転移する前の日本は史実よりも強化されており、憲法9条も20年前に廃止することになっていた。


その理由は中国・ロシアとの緊迫が理由である。中国との圧力により現状の戦力では在日米軍がいても抑止力にはならないと考え戦力増強する方針となった。


そして2007年に小規模ながらの中国との紛争が起こってしまった。その半年後に終結したが結果は日本の負けであった。


中国は空母を中破したが日本は護衛艦である「こんごう」大破し日本の航空機であるF-15の5機が撃墜され日本の敗けであった。


この紛争以降日本は急激に増強され階級も変わりイージス艦である護衛艦も6隻から22隻体制になり原子力空母「あかぎ」を1隻を保有しヘリ空母も四隻、さらに陸上自衛隊も38万人になり主力戦闘機も200機から800機へと爆撃機も40機を保有することになった。


さらに日本の国家予算も180兆円になっており、防衛費も10兆円に拡大されている。



「しかし、いくら国難とはいえ領空侵犯をした国に対して歓迎をしてくれるのか、不安ではあるな。」


「そのために贈品等を送り少しでも好印象を持ってもらうんですよ。まぁ外交に関しては我々にお任せください。」



アルシンダ王国海軍50門級戦列艦


艦長であるノームは1ヶ月前から度々来る鉄の飛竜の警戒のために哨戒をしていた。


「艦長! 右舷より灰色と白の船が見えます!」


「灰色と白の船?何処の国のだ?」


すると見張り員は困惑した様子で答えた。


「それがわからないです。見たことのない国旗でして海賊にも見えないです。」


「見たことのない国旗?一体どんな旗だ!」


「白い旗に真ん中が赤丸の模様です!」


それを聞いて船長も困惑した。そんな単純すぎる旗などどの国にも海賊にも見たことがないからだ。

旗というのは大抵のものはカラフルでデザインにもこだわっていることが多いのでそのようなシンプルなのは初めてのことで混乱してしまう。


「しょうがない、接近して臨検をする。帆を上げろぉ!」


その数十分後にお互いに近づいたのだが、ノーム船長側はあまりの大きさに声を出せなかった。


「な、なんなんだあの艦隊はどの船も我々のよりも倍以上の大きさじゃないか。」


だが艦長は己を奮い立たせ仕事に取り掛かった。

すると灰色の船からはしごが下ろされてきた。


「あそこから登れということか・・・よしっファームとリゲルは着いてこい!他の者は残っていろ。」


ノーム艦長は優秀である2人を連れていくことにした。そして登りきった時には黒い服をきた男とその隣には逆に真っ白の服を着た男がその後ろには学者のような雰囲気の集団が待機していた。


「我々はアルシンダ王国海軍所属の者だ。貴殿らは何者か?そして何の用で来られたのか、教えて頂きたい。」


すると男達は驚いたような顔をしたが、その反応にノーム艦長は首をかしげる。そうすると先頭に立っていた黒服の男が発言をした。


「我々は日本国から来たものであり私は外交官の山下竜舞そして彼はこの船の艦長河上竜平と申します。貴国らとは国交開設に来ました。また貴国らに領空侵犯をしてしまいその謝罪に来ました。」


「ニホン国?そして領空侵犯?・・・まさか鉄の飛竜とは貴国の所有しているということか?」



「はい、大変申し訳ないことですが国難のために貴国に何度も領空侵犯をしたのは我が国なのです。しかし我々は貴国と対等な関係を築きたいと考えております。」


その言葉にノーム艦長は眉を潜める。最近になって噂に聞くようになった謎の飛行体が国内を飛び回っている件の存在が目の前の国から来たということに警戒心をだす。


「ふむ成る程・・・承知した。だが、この件は私の権限を越えているため一度魔信で報告させていただく。」


すると外交官と名乗る男が困惑した様子で聞いてきた。


「失礼ながら魔信とはなんでしょうか?」


「なに?魔信を知らない?」

(これ程の巨大船を持つ国が?)


少し腑に落ちないが質問に答える。


「魔信とは遠距離でも通話ができる魔法のことだ。我々はそれを使い遠距離でも交信をしている。」


そういうと山下は納得したような様子で答えた。


「なるほど、魔法ですか。・・・よくわかりました。よい返事を待っています。」


「此方もだ。」



その後報告を聞いた王国上層部は直ぐ様使節団を歓迎しその船の巨大さに驚くのはまた別の話。

両国が懸念していたよりも友好的に終わりお互いに安堵したのであった。

そして日本はアルシンダ王国と友好条約を結び高度な魔法技術で作られた膨大な食糧を得ることに成功。逆にアルシンダ王国は日本の高度なインフラ技術を貰い両国は発展することとなる。


更にアルシンダ王国の仲介で隣国であるメルニア王国・バードン共和国・モルスブンテ連合国とも国交を結ぶことに成功した。


メルニア王国とはゴムをバードン共和国とは鉄と銅をモルスブンテ連合国とは石炭・金そしてモルスブンテ連合国の地下にあった天然ガスを手に入れることに成功した。


どうも後半、ちょっと省略しちゃったのですが会談あたりを読みたい方がいたら教えてください。

気が向いたら書いてみます。


あと資源とかチートじゃね?と思ったらすみません。秋津島ないとちょっと設定が面倒なのでつい。


自衛隊の階級について艦長が大佐ってうのは不自然ですかね?自衛隊の階級ってあまり分からないので分かりやすい方にしましたが大佐であってなかったら教えてください。


それではありがとうございました。


次はこの世界の国とかアルシンダ王国とかのスベックとかの説明を乗せたいと思います。


たぶん日本の国力もそこに書くとおもいます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >「我々はアルシンダ王国海軍所属の者だ。貴殿らは何者か?そして何の用で来られたのか、教えて頂きたい。」 言葉が通じる事に驚かないのに違和感がある
[一言] 海上自衛隊での階級の呼び方は 大佐クラスなら一等海佐ですね まぁ、憲法9条の廃止に伴って呼び方を変えたでも通ると思います
[気になる点] >さらに日本のGDPも180兆円になっており 現代日本のGDPは大体500兆円台ですから、これだと実際の日本の三分の一ほどの経済力になってしまうはずですが…
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