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強化日本異世界戦記  作者: 関東連邦
第2章 列強国の対立
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第26話 第1主力艦隊VS第7艦隊

遅れました!!


本当にすみません!

第26話 第1主力艦隊VS第7艦隊


レムリア海軍


レンモネス大陸から60キロメートル程南下すると、レムリア海軍がいた。合計20隻ほどの艦隊が、この海域に待機していた。


レムリア海軍 旗艦 「オンダラ」


「艦長・・・本当によろしかったのですか?」


参謀長が艦長に聞く。


「言いたい事は分かる。だが、上からの命令だ。従うしかない。」


「しかし!ノムファ閣下の敵なのですよ!上は何故、同胞を殺した連中を無視するのですか!?」


「それ以上は止めとけ。何処に奴等の目があるかわからん。」


艦長の言う奴等とは、レムリア連邦政府直属の秘密警察の事である。


彼等は主に、政治犯罪者の取り締まりや敵の重要人物の護送や監視などを行っている。


彼等は至る所に潜伏して政府に反感を感じている者を探していると噂されているのだ。この艦にもいる可能性がある為、艦長は注意したのだ。


「総議長には総議長なりの考えがあるのだろう。第1陣と第2陣の部隊が壊滅したんだ。警戒するのは当然だろう。」


「ですが、オーマバスは友好国ですよ!列強国が列強国との協力関係を一方的に無視しては、他国から腰抜けと罵られます!!挟撃するつもりも無いなら、我々はとんだ恥さらしです!」


「総議長はひょっとすると、それより日本と戦った方が恐ろしい事になると考えたのかもしれん。兎に角、今は待機だ。そろそろ落ち着け。」


艦長からの言葉と睨みに参謀長は、まだ言いたそうであったが口をつぐんだ。


だが一方で、艦長は、追加命令で挟撃の指示が来てもいいように、準備をするよう参謀長に伝えた。





日本国 首都 東京


ここ日本最大の都市に、ドバラキ公国からの使節団が訪れていた。


正確には上空にいる。隼に乗って首相官邸に向かっていた。官邸で総理と会談するためだ。


大使であるメニア公女らは、東京の超高層ビル群やスカイツリーを見て驚愕していた。


「な、なんと・・・あれは一体何なのですか?」


メニア公女からの質問に、近くに座っていた外交官が答える。


「ん?・・・あぁ、あれは東京スカイツリーですね。日本最大の電波塔ですよ。あそこは観光名所にもなっており、多くの観光客が訪れる場所でもあります。」


「あれが電波塔!?・・・なんという大きさだ。」


メニアだけではない。他の使節団員も、窓からの景色に目を丸くしていた。


「あれ程までに高いビルがあるとは・・・」


「パースミニア王国のビルでもあそこまで高くないぞ。」


「お、おい!下を見ろ!あれはまさか・・・全部車なのか!?」


「な!?・・・本当だ!」


そう使節団が驚いている間に首相官邸に到着。


使節団の乗った隼はヘリポートに着地。使節団は、外交官の案内のもと官邸内へ入った。


使節団が来るため、首相官邸は厳重な警戒体制がしかれていた。外には警官と完全武装した機動隊、内部は特殊作戦群とSPが警戒していた。


首相との会談には、大使メニア公女と副大使、書記官、そして護衛としてハーリカの4人が参加する。


しばらく官邸内を歩くと、外交官はある扉の前で足を止めた。


「私の案内はここまでです。この先に総理がお待ちです。」


メニア公女は外交官に感謝の言葉を言い、入室した。


室内には多くの人がいた。部屋の中央に黒檀のテーブルがあり、その前後にソファーがあった。そして部屋の奥側のソファーの前に、3人の男性が立っていた。


その3人とメニア公女、副大使がそれぞれのソファーに腰を下ろす。書記官とハーリカはメニア公女の背後に立ち、待機した。


日本側の自己紹介によれば、中央の男性が総理大臣で、右側の男性が外務大臣、左側の男性が防衛大臣だという。


メニア公女らも自己紹介をし、感謝の言葉と軽い雑談の後、本題に入った。


「今回皆様には、我が国に強い興味をお持ちいただいて大変光栄に思います。部下から聞きましたが、我か国に軍事支援を要請したい、とのことでしたな?」


総理からの言葉にメニア公女が応ずる。


「はい。我が国は現在、メンリルバス教同盟国によって苦しめられております。そんな中、貴国について聞きました。貴国は現在、オーマバス・レムリアのの列強2ヶ国を相手に戦っておりますね?」


「えぇ、確かにそうです。ですが、我々は別の勢力との共闘をしております。」


「別の勢力・・・ですか?」


「はい、我が国の同盟国でもあります。戦況は我々が優勢です。オーマバスの海軍は、間も無く壊滅状態になりますよ。」


「なるほど・・・貴国らの力は、やはり我々の予想以上なのですね。しかし、我が国らと共闘すれば、貴国らとの負担も幾らかは軽減するのでは?」


「ふむ・・・確かにそうかも知れませんね。では、貴国らはどのように我々と共闘するのか、計画は立てているのですか?」


その質問に副大使が答える。


「オーマバスは、ヨンバハーツ大陸の至る所に基地があります。我々はそれらを攻撃します。更にメンリルバス教同盟国らに、貴国の邪魔立てをさせないように牽制し、貴国らにオーマバスの魔法技術について教える事が出来ます。」


「しかし世界情報通信会社の発表では、貴国らは確か・・・オーマバス陸軍に攻撃を受けておりませんでしたか?その状態で基地の攻撃や、メルリンバス教同盟国の牽制ができるのですか?」


防衛大臣がそう質問する。その質問に副大使が答える。


「ご心配いりません。我が国もパースミニア王国にも、余力はまだあります。それに貴国が多数の軍艦を沈めてくれたおかげで、オーマバス海軍には余裕が無いのですよ。あの状態ならば、我々の海軍でも彼等を倒す事が出来ます。メンリルバス教同盟国相手にも、牽制をする程度には派兵できます。そして、何よりもオーマバスの魔法技術には油断ならない物もあります。」


「魔法技術については、ありがたいですね。我々としても興味がありました。貴国の魔法技術は高いと聞きましたが、オーマバスの魔法技術についても詳しいのですか?」


「えぇ、そうです。オーマバスの技術は我々の物より旧式が多い為、貴国に情報をお渡し出来ます。」


「ではそれらと、列強国への口利きを対価として、我が国に軍事支援を要請すると?」


「はい。ですが、既に貴国がオーマバスを攻撃してくれた為、要請の必要は無くなりました。ですので、我々と貴国らでオーマバスに大規模攻勢をしたいのです。」


「なるほど。しかし、今頃は恐らく同盟国がオーマ島に上陸をしているでしょう。」


その言葉にメニア公女が反応した。


「そういえば、その同盟国とはどのような国なのですか?貴国程の大国が他にもあるのですか?・・・もしかすると転移前の同盟国なのですか?」


その質問には総理が答える。


「その国は、主に我が国に残っていた外国人が中心になって建国した国です。転移前に同盟を結んでいた国の国民が多いため、自動的に同盟関係を結んでいるのです。軍事力だけならば、我が国並の力を持っていますよ。」


総理の言葉にメニア公女らは目を見張る。まさか日本以外にもそれ程の国があるとは。その事実に驚くことしかできない。


「それはとても頼もしいです。しかしオーマバスは長年列強の地位に君臨し続けた国です。我々の情報は必ず有効活用できるかと。」


「ふむ・・・具体的にどのような情報があるのですか?」


メニア公女は言うべきか迷う。こちらのカードを使うべきなのか悩むのだ。そう考えていると、隣の副大使の声が聞こえた。


その声は口から発したものではなく、脳に直接声を伝える魔法によるものだった。彼は高度な魔法を使えるため、このような芸当が出来るのだ。


(殿下、ここは言うべきです。日本に恩を売る為にも、出し惜しみはしない方が良いです。)


メニア公女は副大使と目を合わせ、了解の意図を送った。


「具体的にですが・・・我々列強国の使う魔法には、体内に宿る魔力を使う方法と、魔法石という資源から魔力を得る方法の、2種類があります。」


初めて聞いた単語に外務大臣が反応する。


「魔法石?初耳ですね。」


「それは当然かと。列強ないし準列強以外の国には、基本的に、魔法石を使える程の技術は有りません。無闇に技術が流出しないよう、列強側が制限しているのです。」


「なるほど。オーマバスは同盟国であるメールニア帝国にも伝えなかったと。つまり、それ程までに重要なのですね?」


「はい、魔法石は科学文明の使う石油よりも埋蔵場所は限られていますが、石油よりも長持ちし、強力な力が籠められている為、それを使う国を制限しているのです。」


「では、オーマバスやレムリアはその魔法石を使った兵器を持っているのですか?」


「正解ではありませんね。レムリア連邦は科学文明国です。オーマバスは魔法文明ですが、魔法石は強力過ぎるが故に、兵器に使える程の技術をまだ持っていないのです。最近になって魔動式戦車を開発したばかりですので。」


「・・・軍艦などの大型の兵器に組み込むには、まだ危険過ぎて出来ないと?」


「そうです。ですが、上位列強国や超大国はそれを使う技術を持っているので、強力な軍事力を持っています。特に超大国クラスは、魔法石を使った転移門を開発したという噂があります。」


「転移門!?」


メニア公女の衝撃発言に総理が反応した。総理だけではない。外務大臣や防衛大臣は勿論のこと、周りにいた秘書やSPも内心で驚いていた。


「あ、さすがに国を転移させる程のものではないと思います。1部隊を転移させる程度だと思います。まぁ、それでも十分に凄いですけどね。それにまだ噂に過ぎませんので。」


「な、なるほど・・・魔法という物は凄いですね」


「私達から見たら貴国の科学も充分に凄いですよ」


「・・・しかしそうなると、アメリカ側に連絡した方が良さそうですね。今頃はオーマ島に上陸する頃でしょう。」


その通りだった。彼等が話している頃、オーマ島付近の海域では、地球連盟国海軍がオーマ島の西海岸に上陸しようとしていた。


時は少し戻る。






オーマ島より西に150キロメートル程の海域に、地球連盟国艦隊がいた。


地球連盟国艦隊


揚陸指揮艦 1隻


防空能力強化型イージス巡洋艦 3隻


ミサイル巡洋艦 3隻


BMD駆逐艦 4隻


ミサイル駆逐艦 2隻


強襲揚陸艦 2隻


ドック型輸送揚陸艦 3隻


掃海艦 3隻


原子力潜水艦 3隻


給油艦 2隻


貨物弾薬補給艦 3隻


そして、多数の兵士を乗せた貨物船が7隻ほど追従していた。


さらにその後方には、日本の第1護衛大群と輸送艦隊がいた。また日本も、自衛隊を収容している貨物船を12隻動員していた。


これらの貨物船に多数の人員と戦闘車両を乗せ、彼らはオーマ島に向かっていた。


この大艦隊は現在、西側方面のオーマバス海軍が壊滅したので、こうして大規模な輸送艦隊を連れていた。


だが、この地球連合艦隊の行く先には、オーマバス海軍の最精鋭である第1主力艦隊がいた。 





オーマバス海軍 第1主力艦隊


弩級戦艦 12隻


巡洋艦 9隻


駆逐艦 24隻


潜水艦 10隻


今回、第3主力艦隊が全滅したので、急遽付近にいた軍艦も加えて編成した。


この艦隊はオーマバス海軍の最後の砦であるため、政府も軍人たちも必死であった。





第1主力艦隊 旗艦「ファーケニ」艦橋


「第2に続き第3艦隊までやられるとは・・・なんたることだ!奴等はどんな技を使った?」


この艦隊の司令官がそう呟く。それに参謀が反応する。


「魔信による報告では、光る矢でもなく、海中から目に見えない攻撃を受けたと・・・」


「そんなもの、全く参考にならんではないかっ!」


司令官がそう叫んだ時、部下から報告がきた。


「偵察機から、北西50キロ先に敵艦隊を発見したと報告が有りました!しかしその後の応答が無いため、撃墜されたと思われます!」


「近いな、敵の攻撃が来るぞ!対空戦闘用意!」


「了解」


「・・・異教徒共め調子に乗るなよ、我々が皆殺しにしてやる!」


第1主力艦隊は光る矢や魚雷攻撃に備えた。





地球連盟国海軍 旗艦「ブルーリッジ」


地球連盟側の旗艦では、司令部のメンバーが敵の艦隊について話し合っていた。


「司令官、偵察機を撃墜しましたが、報告はされたでしょう。そろそろ攻撃を開始しては?相手には、魔法という不可思議なものが有ります。後手に回っては危険かと。」


この艦隊の副指令官がそう進言する。


「確かにな、そろそろ攻撃を開始するか。付近に海獣はいないのだな?」


「ソナーに反応はありません。その他の探知機にもそれらしい物は無く、潜水艦がいる程度です。それもかなりの音を出してます。」


「そうか、ではミサイル発射だ。敵には航空機も無いんだ、遠慮はいらん。」


「了解!ミサイル発射!」


司令官の命令により各艦の対艦ミサイルが発射された。さらに潜水艦も魚雷を発射した。


距離は約50キロメートル、すぐオーマバス艦隊の元まで届くだろう。






オーマバス海軍 第1主力艦隊


この艦隊では司令官の命令により、対空戦闘の用意をしていたが、光る矢が本当に来るのか疑問に思っている兵士が少なからずいた。


「・・・なぁ本当に光る矢って来るのか?距離は50キロもあるんだろ?ここまで届くのかよ?」


「俺もそれは気になるが、本国の連中が言ってるんだ。それを信じるしかねぇよ。実際かなりの数の仲間が殺られたんだ。」


「はぁ~何でこうなったのかなぁ?」


とある駆逐艦の乗組員がそう話していると、突然北西に光る物体を確認した。それを見た見張り員はすぐさま報告する。


「北西に光る何かを確認した!恐らく日本の光る矢だと思われる!」


その報告は、すぐ旗艦の司令官まで届いた。そしてその頃には、各艦は既に対空射撃の準備を終えていた。


「司令官!」


「うむ、やはり来たな。このまま全速力で向かえ!敵艦隊を撃滅した後に輸送艦隊を攻撃する!」


司令官がそう発した瞬間、外周にいた駆逐艦と巡洋艦が大爆発した。


トガアァァァァァン!


「駆逐艦4隻と巡洋艦3隻が被弾!あぁ!そのまま傾いていきます!」


「こちら「メラハ」敵の攻撃により火災発生!ダメコンも間に合わない!総員退艦命令を出した!救助を頼む!」


「バカな!ここまでの威力だと!?」


続いて、艦隊の反対側でも駆逐艦3隻と巡洋艦5隻が被弾。そのまま炎上しつつ沈んだ。


「糞っ!速く撃ち落とさんか!」


「駄目です司令官!あの矢は速すぎて、全く当たりません!!」


ドガアァァァァァン!!


炎上していた艦の幾つかが、大爆発を起こし沈んだ。火薬庫に引火したのだろう。その衝撃波で、近くにいた艦の対空砲用員が数人、耳をやられて悶絶していた。


「うわぁぁ!耳が!痛ぇ!」「ひぃぃぃ!」「お、おい!しっかりしろ!!」


「何なんだよ!?あそこまでだなんて聞いてないぞ!?」


度重なる攻撃に、さすがの精鋭艦隊も大混乱だった。


そして更に、北西の上空から光る矢が飛んで来た。その数は16はあった。


「更に敵の攻撃だ!阻止しろ!急げ!!」


「ちっ!速く砲塔をまわせよ!」「今やってんだろ!!」「弾の補給を急げ!!」


ミサイルが距離8キロメートル程まで近付いた頃、艦隊の対空砲が火を吹いた。


ドガガガガガガッ!!


数十もの艦が対空攻撃をするが、どの艦も当たらない。


「何で当たらない!?」「おい!こっちに飛んでくるぞ!?」「うわぁぁ!逃げろ!!」「おい!待て!」


ミサイルの1発が、唯一生き残った巡洋艦に突っ込む。乗員達は急いで逃げるが、間に合わず主砲の根元をミサイルが直撃、そのまま火薬庫に引火して大爆発した。


ドガアァァァァァン!!


さらに駆逐艦14隻が被弾、大爆発して轟沈。


旗艦では、この余りに残酷すぎる現実に大混乱だった。


「駆逐艦6隻がたった今傾き始めました!更に巡洋艦2隻が完全に沈みました!!」


「糞っ!一刻も速く敵艦隊の元へ向かえ!このまま撤退しても一方的な追撃を受けるだけだ!!」


「了解!!」


一方、深度120メートルの海中では、オーバマスの潜水艦が10隻行動中だった。だが、どの艦もまるで通夜状態であった。


「・・・更に爆発音、船が沈んだ音もします。また爆発音を確認しました。」


「酷過ぎるぞ!幾らなんでもこんな事が・・・」


潜水艦の乗員達は、浮上していなくて良かったと心の底から感じていた。もし浮上して航行していたら、自分達もあの地獄を味わっていたはずだからだ。


そう考えていると、ソナー員が何かを探知したようだ。


「ん!?艦長!魚雷を探知しました!このままでは直撃コースです!」


「何?遂に敵の潜水艦が来たのか。右に逸れろ!他の艦にも知らせろ!」


艦長の指示により、潜水艦らは各々の方向へ逸れ、魚雷を避けようとした。


だが、続くソナー員からの報告に乗員達は驚愕することになる。


「な!この音は!・・・艦長!あの魚雷は音波を発しています!しかも方向を変えてこっちに向かってきます!」


「な、なんだと!?音波を発する!?しかも追尾式の魚雷なんぞ聞いたこともないぞ!!」


「し、しかし!確かに聞こえるのです!それよりも速く進路を変えて下さい!!このままでは直撃です!」


「右に逸れろ!!い、急げ!」


しかし手遅れだった。魚雷の直撃により潜水艦は轟沈した。大音量の爆発音を残して。



旗艦「ファーケニ」


「し、司令官、潜水艦の反応がすべて途絶えました!魚雷を確認したとの報告から一切こちらの魔信に応答しません!」


「な!?全滅したのか!?そんなバカな!!」


「なんて事だ・・・潜水艦まで全滅とはっ!いかん敵の雷撃にも備えろ!!」


「報告!!北西から光る矢を確認しました!数は15!」


「っ!えぇい!こんな時に!!」


司令官がそう言うと、外周にいた戦艦が突如、爆発した。その舷側に、水柱が立っているのが見える。つまり雷撃を受けたのだろう。


ドボオォォォォォォン!!


「せ、戦艦「マットキ」が被雷!傾いていきます!!」


「糞っ!遂に戦艦もやられたか!」


更に残っていた駆逐艦にもミサイルが命中、大爆発を起こす。


ドガアァァァァァン!!


訃報は更に続く。旗艦の近くにいた戦艦が、またもや雷撃を受けたのた。


ドボオォォォォォォン!!


「らっ!!雷跡は見えないのか!?」


「付近にそれらしきものは見当たりません!!」


「第3主力艦隊の時と同じか!!えぇい!回避行動が出来るように距離をとれ!」


その命令後にまた、戦艦3隻が爆発した。


「またか!一体何処から撃っているんだ!?」


ミサイルに続き魚雷攻撃も加わったので、艦隊は完全に大混乱だった。戦艦は見えない魚雷により、他の艦はミサイルにより、次々と大爆発を起こす。


ドガアァァァァァン!!


ドボオォォォォォォン!!


「うわっ!!」「糞っ!戦艦がまたやられたぞ!」

「こっちにも光る矢が来るぞ!!」「ひぃぃぃ!もう止めてくれぇ!!」






地球連盟国海軍 旗艦「ブルーリッジ」


「司令官、第5波の準備が出来ました。発射しますか?」


「うむ、発射しろ。・・・だいぶ減らしたな。」


度重なる攻撃により、オーマバス第1主力艦隊は壊滅的打撃を被っていた。



オーマバス海軍残存艦隊


戦艦 7隻


駆逐艦 5隻


もはやオーマバス海軍の誇る大艦隊は殆ど残っていない。全滅も時間の問題だろう。


その後、5発の対艦ミサイルが発射され駆逐艦に全弾命中した。これによりオーマバス側は戦艦だけになる。


「司令官、残りは戦艦のみとなりました。魚雷でこのまま攻撃しますか?」


「対艦ミサイルはあとどれくらい残っている?」


「まだ50発は残っています。それを使いますか?」


「・・・いや、潜水艦に任せてもいいな。潜水艦以外の艦はこのままオーマ島に向かう。」


「了解」





第1主力艦隊 旗艦「ファーケニ」


「そんな!戦艦だけしか残っていないのか!?」


司令官は絶望していた。あれだけいた大艦隊は今や戦艦7隻しか残っておらず、戦闘など出来ない状況だった。


「司令官、いかがなさいますか!?」


「・・・ひとまず生き残った者を救助しろ。これでは戦闘は出来ん。警戒しつつ撤退だ。」


「了解っ!」


そんな中、戦艦の1隻が、救助のため停止しかけた瞬間に爆発した。


ドボオォォォォォォン!!


「やはり、見逃してくれんか!!急いで反転しろ!逃げるんだ!!」


だが、旗艦の横にいた戦艦も爆発し、傾き始めた。更に周りにいた戦艦も被雷する。傾き始める艦ばかりだった。


「ひぃぃぃ!」


艦橋にいた1人が腰を抜かす。


「しっかりしろ!馬鹿者!!」


だが、その直後、とうとうこの旗艦にも魚雷が命中した。激しい揺れと同時に大きな爆発が起こる。


「うわっ!!」「損害報告!!」「駄目だこの艦は持たない!」


「司令官!総員退艦をするべきです!どの戦艦も持ちこたえることは出来ませんでした!逃げ遅れる前に退艦命令を!!」


この艦の艦長がそう進言する。


「わかった!総員退艦だ!急いでこの艦から逃げろ!!」


総員退艦の命令はすぐさま伝えられ、乗員達は急いで艦に取り付けてあるボートに乗り込んだ。


だが、予想以上に浸水が激しく、逃げ遅れた者も少なからずいた。


ボートに乗れた者達は良かったが、艦内に取り残された者、そしてボートに乗れず海に飛び込んだ者がいた。


特に海に飛び込んだ者は不運だろう。戦艦が沈む際の渦に巻き込まれ、海中に引きずり込まれる。ボートに乗っていた仲間が浮き輪を投げて助けようとするが、それを掴む前に渦に巻き込まれ溺れ死んだ。


こうして、オーマバス海軍の誇る最精鋭、第1主力艦隊は全滅した。



日本・地球連盟国の連合艦隊にとっては、敵の邪魔者が完全に居なくなった。安心して、輸送艦隊をオーマ島の海岸に送る。



オーマ島の海岸には、11万の兵士と数百の戦車やゴーレムが待機していた。


それに対するは、地球の最新鋭装備に身を包んだ数万の陸軍。その大部隊が、列強オーマバス神聖教皇国を占領しに向かっていた。



これで今年最後の投稿になります。


皆さんここまでありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします!


それでは良い年越しを!

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― 新着の感想 ―
[一言] 先日書き込みましたが、潜水艦に搭載できる魚雷の数は、そう多くはありません。 旧式とはいえ戦艦12隻を撃沈しようと思ったら、魚雷が少なくとも30~40発は必要。 つまり、ロサンゼルス級の原子力…
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