第2話 大陸の混乱
第2話 大陸の混乱
日本から北西へ150キロメートルほど離れた場所にある大陸 エルミハナ大陸にあるアルシンダ王国の港湾首都アルシンダの王宮では現在会議が行われていた。
「・・・つまり1ヶ月前から確認されている未確認の鉄の飛竜についてはいまだ何の解明もされていないというわけか?」
アルシンダ王国代7代目国王のサーム・ウェーン・ドルフ・アルシンダは軍務卿であるカーミラー伯爵に対してそう発言した。
「誠にお恥ずかしい話でありますが、現在竜騎手達での捕縛をしようにも我々の飛竜を遥かに上回るだけではなく高度も竜騎手達にはとても届かないようでして・・・現状では度々ここに来る鉄の飛竜には調査をすることはおろか撃墜すらも困難を極めます。」
軍務卿の発言に今回の会議室にいる大貴族らも困惑の空気を出してしまう。
「ふーむ・・・鉄の飛竜については確か上位列強国が使っているという話を聞いたことがあるが、それに似たようなものだろうか?」
この言葉に外務卿が説明をする。
「確かに上位列強国や超大国と呼ばれる国ではそういった人工の飛竜を使用しているのを見たことはありますがあれらは先頭に薄い板のようなものが高速で回っておりまたあの未確認の飛竜ほど早くありませんでした。しかし上位列強国でのパレードで少し見ただけですので詳しいことは分かりませんでしたがもしあれも人工の飛竜だった場合列強国の新兵器だという可能性が高くなります。」
「列強の新兵器か・・・今はメールニア帝国との緊迫状況であるのに、面倒なことになってしまったな。」
この世界には数多くの国があり、その規模や技術力も大きく異なっている。
中小国 < 大国 < 上位大国 < 高度文明大国 < 準列強国 < 列強国 < 上位列強国 < 超大国
という風にわかれており中小国~上位大国からはそこまで技術の面では変わらない中世ヨーロッパ程度だが国力では大きな差があり、高度文明大国~準列強国からが地球での産業革命レベルでの技術力を持っている。
そして列強国からが少なくとも第一次世界大戦時代の技術力を持っている。
そしてメールニア帝国は高度文明大国であり、上位大国であるアルシンダ王国とは明確な技術格差があった。さらにアルシンダ王国は農業魔法技術が極めて高いが軍事技術では同じ上位大国の中では下の方に位置するのであり、戦争になれば厳しい状況になるために現在アルシンダ王国は隣国との軍事同盟を結び対抗していた。
会議室内で重苦しい空気になる中、外務卿の部下が入室し外務卿に耳打ちをした後外務卿が発言をした。
「先ほど入った報告によりますと、この都市の近くにて鉄の飛竜の所有国でありニホン国と名乗る鉄の巨大船に乗った外交官と海軍のノーム艦長と接触したそうで国交開設と領空侵犯の謝罪に来たと言っているそうです。」
「なに?ついに接触をしてきたのか。」
その後国王は直ぐに会議を取り止め、外務卿と軍務卿らも国交開設のために準備をするのであった。
残った貴族らも自身の部下に調査をさせどのような国なのかを探らせるのだった。
時は少し前に戻るのである。
内容大丈夫かな?
ちょっと不安な作者です。
嫌に説明口調だったり会話が不自然だと思ったら教えてください。
注意して書きますので
読んでくれてありがとうございました。




