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強化日本異世界戦記  作者: 関東国軍
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第10話 講和会議

第10話 講和会議


メールニア帝国 帝都 ガッパギア


この都市には現在陸上自衛隊2万4000人とアルシンダ王国・バードン共和国・メルニア王国・モルスブンテ連合国の選抜された2000人ずつの合計8000人の騎士団らが帝都を占領していた。


本来なら命令の複雑化を懸念し陸上自衛隊らだけで占領したかったが現状ではこれ以上の派遣は厳しくさらに2万4000人だけでの占領維持は厳しく、各国からの要請で支援を名目にした増援を送られたという形になった。


メールニア帝国皇帝の降伏の声明から1ヶ月が経過した現在は襲撃時の混乱は落ち着いたが、未だに帝都の建物や道路には戦闘の後が生々しく残っていた。


さらに「世界情報通信会社」や列強国らの報道会社が未だに修復されていない皇宮の門付近で取材をしていた。


皇宮の門付近の立ち入り禁止区域ではこれ以上入れないように立ち入り禁止テープが貼られており完全武装した自衛官が等間隔で警備していた。


その前では「世界情報通信会社」の本部から持ってこられた魔動式テレビカメラを設置している3人のドワーフがおり、その後ろにはディレクターらしき男性が腕時計で時間を確認していた。また、アシスタントらしき者達も複数おり、それぞれ準備をしていた。


カメラの前には立ち入り禁止テープを背にしてキャスターらしきエルフ女性が緊張した様子でマイクをもち待機していた。


周りを見てみると「世界情報通信会社」以外にも列強国の報道会社らもテレビカメラの準備をしており、中には既に取材を始めている所もあった。


その後ろには帝都の住民らしき者達が野次馬として集まっていた。


彼らが何故こうして集まっているかというとアルシンダ王国より日本国を筆頭にした対メールニア帝国連合らとメールニア帝国との講和会議が今日行われるとアルシンダ王国外務卿が発表したからだ。


そのため各国の報道機関が謎の国日本の情報を集めるために派遣されていた。報道機関以外にも当然のことながら各国のスパイも潜伏していた。


しばらく時間が経ってから「世界情報通信会社」の取材班も放送の時間になってきたため準備をした。


ディレクターらしき男性が腕時計を見ながらエルフキャスターに伝えた。


「もうすぐ時間だ。準備してくれ。」


「分かりました。」


エルフキャスターは自分の身嗜みを確認し、台本を読み返して万が一の失敗がないようにしていた。


そのすぐ後に腕時計を見ていた男性が腕を挙げカウントダウンをしていた。


「本番10秒前ー・・・5、4、3、2 ッ!」


男性は腕を振り下ろしその合図でエルフキャスターが話始めた。


「こんにちは、こちらはメールニア帝国支部より情報をお届けしています。現在のメールニア帝国帝都ではご覧の通り噂の日本国の兵士達が警備をしています。また、日本国以外にもエルミハナ大陸南部のアルシンダ王国らの騎士団も警備しています。アルシンダ王国外務局からの発表では本日の昼頃にメールニア帝国との講和会議が行われる様で厳重な警戒がされています。」


そこでエルフキャスターは皇宮の建物上部を指差した。


「あちらをご覧ください。」


ドワーフのカメラマンがカメラをアップする。

そこには「雷鳥」が攻撃したと思われる破壊跡があり屋根が大きく崩れていた。


「何があったのか不明ですが皇宮の屋根が崩れており非常に激しい戦闘が起こったのは間違いが無さそうです。また、ここ以外にも建物が崩れていたり帝都内にあった軍事基地らしき場所は地面が大きく抉れており建物にいたっては徹底的に破壊されておりどれ程激しい戦闘が起こったかご想像できるかとおもいます。」


その後も取材は続き他の報道機関もカメラの前でリポートをしていた。


しばらくしていると門付近で警備をしていた自衛官が無線で何かを聞くと今まで取材していた報道陣らの元まで歩み寄り道を開けるように促した。


「道を開けてください!この道に関係者らが通りますのでご協力ください!」


「もっと下がってください!」「ちょっとそこ!中に入ろうとしないでください!」


自衛隊が動き出したため野次馬や報道陣らは道を開けた。するとその数分後にアルシンダ王国らの外務卿やそれに準ずる者を乗せた馬車が見えた。


「ご覧ください、各国の外交官らを乗せた馬車が今この皇宮内に入ろうとしています。・・・あっ!あれは・・・あっちにカメラを向けて!!」


何かを見つけたエルフキャスターが上空を指差した方向に慌ててカメラマンが上空にカメラを向けた。向けたその先の光景にカメラマンやディレクター、野次馬達も目を見開いた。


その先には日本の全権大使を乗せた「隼」とそれを護衛する「雷鳥」4機が皇宮内に向けて飛行していた。


「あ、あれは!?もしや日本国の乗り物なのでしょうか!非常に大きな乗り物が飛行しており我々の知る飛行機とは違う形をしております!」


エルフキャスターは懸命にレポートをしているが野次馬達は騒然とした。


「お、おい!あれはあの時の奴じゃないか!?」


「久々に見たがやっぱり大きいな!」


「あんなに大きな物体が乗ってるなんてっ!」


「い、一体何体いるんだあれは!?」


すると皇宮の門から出てきた自衛隊の隊員が門の前で警備していた自衛官と話したあと報道陣らに声を出した。


「もうすぐメールニア帝国との講和会議を行います!報道陣の皆様は身体検査をした後、中に入り取材をすることが出来ます!取材したい方々がいらっしゃれば身体検査を受けて許可を得てからお入りください!」


その言葉に各報道陣らは顔を見合わせた後、我先に集まり身体検査を受けた後中に入った。


「どうやら、我々報道陣らを中に入れてくれるようです!ですので我々も中に入りより正確な情報をお送りしたいと思います!」


「世界情報通信会社」の取材班も例に漏れず検査を受けて中に入った。




その頃皇宮の中で最も広い謁見の間ではこれから行われると講和会議の準備をしている最中であった。


「しかし、またこうしてこの国にくるとはな。それもこんな形で」


そう呟いたのはメールニア帝国と国交開設の際に来た全権大使である高田渡であった。


「ええ、まったくですよ。まさか私もこうして再び来るとは思ってませんでした。まあ、覚悟はしていましたどね。」


そう言ったのは同じく一緒にいた山下竜舞であった。


「だが、こうなったからには仕事に全うするだけだ。気を引き締めてやるぞ。」


「えぇ。勿論ですとも。」


そう言うと準備をしていた自衛隊の隊員が歩み寄り、高田に用件を伝えた。


「大使。まもなく始まりますので準備をお願いします。あと、報道陣もまもなくこの部屋まで来られますので、ご注意ください。」


「む、そうか分かった。ありがとう。」


「いえいえ、では私はこれにて、」


高田に伝えた自衛官は敬礼をし、去っていった。

あと数十分後に始まるだろう。







メールニア帝国帝都 皇宮 謁見の間


「時間になりましたのでこれより始めたいと思います。」


高田渡全権大使の開会の言葉を合図に講和会議が開始された。


メールニア帝国側には上等下等それぞれの外務局局長とそれを束ねる外務局局長が、そして皇族を代表してカリーナ皇女とサファリナ補佐官、軍を代表して陸軍大将と海軍大将の7人が、そして日本国を代表して高田全権大使と副大使の山下が、あとはアルシンダ王国らの外務卿または軍務卿が参加していた。



そしてその周りを囲むように各報道者がカメラとテレビカメラを向けて取材していた。特にテレビカメラを持ってきている報道者はリアルタイムで放送してキャスターが熱心にリポートしていた。



手を挙げて発言権を得たバードン共和国の外務卿が発言した。


「我が国はメールニア帝国に侵略を受けてモイリーン砦とその周辺の農地や鉱山を略奪され兵士達にも被害が出ている。そのためメールニア帝国に賠償金と領土を求める。」


その言葉を皮切りに各国もメールニア帝国に賠償金や領土を求める要求をした。


この状況にメールニア帝国は顔をしかめることしか出来なかった。


すると日本国全権大使の高田が手を挙げて発言をした。


「我が国としてはメールニア帝国に以下の事を要求します。今からその書類を見せます。」


そう言うと側に控えていた、高田や山下とは別の外交官が参加していた者達にメールニア帝国に対する要求書を見せた。その内容は以下のようになる。




第1 メールニア帝国は今は属国となっているファ            

   ンローム王国・メヤーダ国・ランマナ帝国を       

   解放すること。


第2 メールニア帝国は宣戦布告した国々に正式な

   謝罪をすること。


第3 メールニア帝国は奴隷制を破棄すること。


第4 メールニア帝国皇帝は全ての政治的・軍事的

   権力を放棄し君主制を破棄して民主制に変更

   すること。


第5 日本国はメールニア帝国皇帝を象徴としての 

   在として認める。


第6 日本国に対する関税自主権を4年間放棄すること。なお

   それ以降は両国との協議により関税を決めること

   とする。


第7 メールニア帝国は宣戦布告したアルシンダ王      

   国らに対してそれぞれ各国通貨の金貨20万枚

   を支払うこと。

   

第8 メールニア帝国内にある鉄・銅・金・銀・錫

   石炭・鉛以外全ての金属の採掘権を日本に譲 

   ること。


第9 メールニア帝国は今後如何なる国に対しての

   侵略行為の一切を禁ずる。また戦力は歩兵は

   20万以下、海軍は25万以下とする。そし      

   て今までの不平等条約は全ての無効とし今後

   においても不平等条約を結ぶことを禁ずる。


「以上の9つからなる条約を貴国に課します。なおこれのうち1つでも破るような物であれば条約破りと見なしそれ相応の対応をさせて頂きます。」


日本国の要求にメールニア帝国の代表らは目を見開き慌てて発言した。


「し、失礼ながらこの要求は幾らなんでも無茶苦茶です。まだ賠償金はまだしも属国の解放や奴隷制の破棄、ましてや皇帝陛下の権力の剥奪などとても認められません!」


「では、いかがなさるのです?それが無理ならば我々は貴国に対して戦費の回収のために貴国にメロス金貨5000万枚を賠償金として要求するしかありませんよ?」


「な!?5、5000万枚!?」


高田全権大使の金額にメールニア帝国だけじゃなくアルシンダ王国らや報道陣らも驚く。


メロス金貨5000万枚は日本円で5000億円でこれはメールニア帝国の6年分の国家予算に相当する。


日本の通貨とメールニア帝国の通貨を単純比較してもしかたないが、それでもメールニア帝国にとって莫大な金額なのは間違いない。


「そ、それは幾らなんでも・・・」


「であれば最初の要求を飲むべきでは?その為に我々も協力しますよ。5000万枚も要求されればそれこそ貴国は破綻しますよ?」


高田の言葉に何も言い返せなくなった帝国代表達は苦渋の顔を浮かべた。


「ちなみにですがこの金額は我が国の年間国家予算の1割にも満たない金額ですよ。」


「な!?そんなバカな!!」


帝国の陸軍大将がそう反応した。彼だけでなく他の各国の代表や報道陣らも言葉を失くした。あのカリーナ皇女もあまりの衝撃発言に目を見開いていた。


「し、しかし関税自主権放棄だけじゃなく鉱物資源の採掘権までは少し・・・」


「ご安心ください。それに書いてある通り貴国らが使っている鉱物資源以外の鉱物資源ですので、それに関してはそこまで、影響は無いでしょう。関税もそこまで極端に安くするつもりもありませんし、皇族の存続ももちろん認めます。ただ皇帝の権力を剥奪するだけです。我が国が認めれば皇族の方々のある程度の権力も認めます。」


「う、・・・分かりました。皇帝陛下や皇族の方々の存続は認めて下さるのならばこれで同意します。それで良いですね?カリーナ皇女殿下。」


「あ、ああ私も異論はない。」


外務局局長の確認にカリーナ皇女も同意した。


「なるほど、ではアルシンダ王国らの方々もこの内容でよいですか?領土は得ることができませんが。」


「うむ、私に異論はない。今回の戦争は貴国あっての勝利です。」


「我が国としてもこれだけの賠償金を頂けるのらば問題ありません。」


「我が国はそこまで直接の被害は無いので賠償金さえあれば我が君も納得するでしょう。」


「我が国も今後メールニア帝国の侵略の脅威が無くなるなら構いません。」


各国の同意の言葉に高田は満足したように頷く。


「分かりました。それではこちらの書類に署名をお願いします。」


同意書にメールニア帝国、そして戦勝国としてアルシンダ王国ら日本の各大使が署名をしそれをカメラを向ける報道陣らに公開して調印式は終わった。


ここに一方的なメールニア帝国との戦争が終わった。


また、メールニア帝国の属国らも解放され奴隷達も自由国民となり短期間ではあるが生活が安定するまで日本が保護することになった。


メールニア帝国の一方的な敗北そして辺境の国に列強国並みの技術を持つ国の存在に列強国だけじゃなく超大国らの目にもとまることになった。


日本国に関する報道は世界中に放送され、連日日本国に関するニュースが放送された。





オーマバス神聖教皇国 首都 シンメネリア


ここ列強国の首都シンメネリアの政治家達が会議する部屋ではつい先ほど発表されたメールニア帝国降伏に関しては話し合っていた。


「やはり、メールニアは負けたか・・・まぁ高度文明大国ごとき負けるのは不思議ではないがな。」


そう呟いた教皇国宰相は不機嫌そうな顔だった。


「確かにあの程度ならば、日本国に負けるのは仕方ないがもう少し時間稼ぎをして欲しがった。首都にあっさり侵入されおってっ!」


情報大臣がそう怒鳴る。本来ならばもう少し戦争が長引いて欲しかった。そうすれば、スパイを放ちメールニアと戦っている日本の姿を確認させたかったが、結局スパイが到着する前に降伏したので録な情報を得られなかった。


「もう少し詳しい情報が欲しいが・・・連中は口が固いようだな。」


そう発言したのは軍務大臣であった。


「ええ、かの国の兵士達は報道記者からの取材に応じず思ったよりも得られませんでした。」


「うーむ、末端の兵士達にも教育が行き届けられているか。」


教育大臣がそう呟く。


「そのため、情報局は日本と交流の深いアルシンダ王国に向かわせ情報を向かわせます。他の列強国もそうしているでしょう。」


「そういえば、レムリア連邦からの返事は来ましたか?」


教皇からの質問に外務大臣が答える。


「はい、どうやらレムリア連邦も日本に脅威を感じており必要があれば何時でも支援するとのことです。」


その発言に他の大臣らもほくそ笑んだ。2か国の列強国での共同戦線ならば日本とも有利に事が進めれるからだ。


「そうですか!それは素晴らしいことです。では近い内に日本に接触をしましょう。」


教皇の言葉に同意を示し彼らは夜遅くまで日本の対応策を論じあった。





     世界情報通信会社本部


本部にある会議室では世界情報通信会社の幹部達が座っており日本国に関する話をしていた。


「うーむ、そうかやはりあの国は列強国並みの国力を持つか。」


「はい。彼らの持っていた武器は連発式の銃らしく、戦車や飛行機も確認しました。」


「あの国の兵士達の取材は出来なかったのだな?」


「ええ。彼らは情報保持を徹底しているらしく些細な質問にも答えませんでした。」


「となれば、早急にあの国に支部を置きたいな。あの国に関する情報を得ればそれだけで他社の報道会社との差別化になる。」


「はい。その為アルシンダ王国外務局経由で現在交渉をしていますが、反応はよくありません。」


「やはりな、根気よくやってくれ、我々も何か策を講じよう。」


「畏まりました。」


「では、次の議題に移る。どうやら超大国であるアトランティス帝国がまた音速機の新型を開発したことに関して・・・」









日本国 首都 東京 首相官邸


ここでは総理含む各省庁の要人らが集まって今後の方針について話し合っていた。


「今回の戦争についてやはり国民からの反発が激しいです。」


法務大臣が最初にそれを報告する。


「やはりか・・・」


総理がそう呟き頭を押さえる。


「はい、特に今回の戦争に使ったクラスター弾の批判が激しくあれを使う必要はあったのかと野党からも追及されています。」


「だが、あれが無ければより高価なミサイルを使うことになり、自衛隊らの危険も増す。だから使用を許可した。そうだな防衛大臣?」


総理からの質問に防衛大臣が答える。


「はい。そうです総理。あれが無ければ対地ミサイルを大量に使うことになり、時間が掛かるため首都占領作戦の遅延そして前線で戦う自衛隊の危険性そして負担の増加を考慮し、在日米軍から入手したのです。」


「うーむ、しかし国民は納得をするかだな。」


「総理、それも重要ですが私から懸念していたこたがあります。」


防衛大臣からの提案に総理は反応する。


「なんだ?これ以外に何か問題があるのか?」


「はい。まずは此方を御覧ください。」


防衛大臣はそう言い正面の大型スクリーンに映像を写した。それには首都占領作戦時の皇宮突撃班に装着していた小型カメラの映像だった。


「こっちの道であってるのか!?」「分からん!・・・っ!おい!危ない!!」


そう言った隊員の前方にいた、隊員は隠れていた近衛兵からの攻撃に反応できず殺された。


「続いては此方の映像です。」


大臣らが顔をしかめるなか防衛大臣はそれに構わずに次の動画を見せた。


「はぁはぁ・・・っ!おい!あれは!?」


そう言った隊員の前には魔術師らしき者達が並んでおり攻撃の準備をしていた。すると魔法が隊員らに向けて放たれた。


「っ!糞!避けろぉ!」


そう言うが避けきれずに被弾した隊員が出た。


ボオオォォォォー!


「ギャアァァァァー!!熱い!熱いよ!!」


「助けてくれぇ!!?」


数人の隊員が魔法に当たり苦しんで死亡した。


「以上で映像は終わりです。」


「ふむ、それで何が言いたいんだ?ただ自衛官が死ぬのが見せたいだけではないだろ?」


「はい。私が言いたいのは自衛隊の室内戦の弱さです。確かに自衛隊は強く室内戦でも威力を発揮しますが、それでも死角からの攻撃そして魔術師らの攻撃にはどうすることもできません。ですので新たな装備を装着した特殊部隊の設立を認めて頂きたいのです。」


   「「「新たな特殊部隊?」」」


総理・官房長官そして財務大臣がそう反応する。


「ええ。現代の装備よりも死角に対しての戦闘そして魔法耐性を考慮し、毒ガス対策や生半可な銃弾を弾く強度の装備を着けた特殊急襲制圧部隊を設立したいのです。既にその試作品は出来ております。」


そう言い鞄から書類を机の上に置いた。恐らく試作品に関する情報だろう。


「・・・なるほど。言いたいことはわかった。それは室内戦だけでなく野戦等にも使えるか?」


「はい。特にゲリラ戦闘や都市部での戦闘には比類なき戦闘能力を有する可能性は高いです。」


「よし、わかった。財務大臣!予算を確保しといてくれ」


「分かりました。もう少し説明が欲しい所ですが、まぁ確かにその懸念はありますね。実際この世界は物騒すぎますな。」


「よし、ではこの話は一旦終了だ。次に外務大臣頼む。」


「はい。実は先日、アルシンダ王国外務局経由で世界情報会社より支部の設置を・・・」



日本国も今後の方針について夜遅くまで論じあった。彼らの気が休まる時は何時来るのかはまだわからない。



はい、投稿が遅れてすみませんでした。


あと、ついに超大国の一角が現れましたね。お楽しみにまっていてください。


あと、次のお話は多分戦争後のお話です。最後で会話が途切れた世界情報通信会社の支部の設置もそこで話すと思います。

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