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16話:助けた女の子は・・・

更新が遅れてすみません。

現在新作のファンタジーを用意しており、その方に集中していたため、更新が出来ないでいました。

次の更新は来週になると思います。


新作のファンタジーが読みたい!って人は作者ページで『お気に入り登録』をお願いします。

そうすれば「公開したよ」って情報が行きます!


それでは本篇をどうぞ!

 カフェに入った俺と華ヶ崎さん。


「雰囲気がいい店だね」

「そうなんですよ。私のお気に入りです♪」


 そう言って微笑む華ヶ崎さんに、俺は思わず見惚れてしまう。


「水瀬さんって高校生、ですよね?」

「そうだね。〇〇高校ってところの二年だけど、華ヶ崎さんは?」

「えっ!?」


 高校名を聞いた華ヶ崎さんは驚きの声を上げた。

 もしかして……


「もしかして……」

「はい。私も同じ〇〇高校です。まあ、一年生なんですけどね」

「その反応はもしかして、と思ったら同じだったのか」

「じゃあ先輩ですね。――蒼太先輩♪」

「ちょっ、いきなり名前で呼ぶのかよ……」


 俺の反応に華ヶ崎さんは「嫌でしたか?」と尋ねてくる。

 嫌なわけがない。寧ろ――ゴホン。なんでもない。


「大丈夫だよ華ヶ崎さん」

「……先輩も」

「え?」

「蒼太先輩も私の事を名前で呼んでください!」


(い、いきなり名前呼び!?)


「待て待て、いきなり名前で呼ぶっていうのは……」

「ダメ、ですか……?」


 うっ……


「嫌じゃなければ琴葉さんって呼ばせてももらうよ」

「……違います」


 顔を見ると、ムスッと頬を膨らませていた。

 何か気に食わなかったらしい。


「えっと……」

「琴葉です。さんは要りません」


 どうやら「さん」付けだったのが気に食わなかったらしい。


「……こ、琴葉……これでいいのか?」

「はいっ、先輩♪」


 そう呼ぶと、琴葉は満足そうに頷いた。

 こんだけの美少女だ。同じ学校にいたら名前を聞くはずなのだが……


 考えていると、俺はふと思い出した。それは新学期が始まって悠斗が俺に何か話しかけてきたことだ。


 ◇ ◇ ◇


『蒼太聞いたか?』

『何をだ?』

『今年の一年に物凄い美少女が入学したらしいぜ』

『そうなのか。何ていうんだ?』

『華ヶ崎さんって言ったかな。珍しい苗字だからすぐ覚えたよ』

『そうなのか』


 俺は興味なさげに教室の窓の外を見た。


『なんだ? 興味無いのか?』

『生憎と興味無いな。どうせ俺とその子が関わるなんて一生ないし』

『ちぇっ、つまんないやつ』

『俺はつまらい人間ですよ~だ』


 ◇ ◇ ◇


 そんな会話をしたのを思い出した。


(そうか、琴葉は噂の新入生だったのか。こんな形で出くわすとは……)


 急に静かになった俺に、琴葉が心顔を覗き込む形で話しかけてきた。


「あの、どうしました? 急に静かになって……」

「えっ?! 何でもな――」


 言葉に詰まった。だって俺の顔の正面には琴葉の顔があったから。


(ち、近い……)


 自分でも顔が熱くなるのが分かる。


「?」


 不思議そうな表情をする琴葉に、俺は何とか口を開いた。


「何でもないよ! にしても少し熱いな~」


 手で顔を仰ぐ俺。


「そうですか? 今日は涼しいと思いますけど?」

「そ、そうかな? はっはっ」


 それからしばらくしてこの状況になれた俺は、琴葉へとふと思ったことを尋ねた。


「そういえば、どうして一人であんな場所にいたんだ?」

「それは、友達との約束があったんですけど、急に用事が入ったからって断られちゃって。何しようか考えていたらあの二人に絡まれてしまって……てへっ♪」


 舌を出して「やらかしちゃった」、的な態度をする琴葉に俺は溜息を吐いた。


「てへっ、じゃないだろ……俺が助けなかったらどうなっていたか」

「……すみません」


 しゅん、と落ち込む琴葉だったが……


「そういえば蒼太先輩こそ一人で何を?」

「俺か? 暇つぶしの散歩していただけだよ」

「……本当ですかぁ? 実はナンパをしに来たとか……?」

「本当だって。嘘言ってどうする。それに俺がナンパをする奴に見える?」

「見えないですね」

「だろ?」


 それから琴葉と暇人同士話していると、気が付けば外は茜色に染まっていた。


「もうこんな時間か」

「速かったですね」

「そうだな。そろそろ行こうか」

「はい。では約束通りここは私が」

「そうだったな」


 それから店を出た俺と琴葉。琴葉の家は駅の近くらしいので、家の近くまで送っていくことにした。


 ◇ ◇ ◇


「近いのでここまでで大丈夫ですよ」

「そうか。それじゃあまたどこかで」


 帰ろうとする俺に琴葉は声をかけた。


「あのっ」

「ん? どうした?」

「連絡先、まだ教えてもらってないですよ?」

「え?」

「いいから交換しましょうよ!」

「お、おう……」


 流れるままに連絡先を交換する琴葉。


「それじゃあ明日学校で!」

「ああ、また学校で」


(まさか学校の四大女神の一人と出会ってさらに連絡先を交換するとは……そうだ! 好感度!)


 振り返り確認すると、70%になっていた。元が分からないが、これは結構な好感度だ。恐らく助けたのが起因しているのだろう。


 俺はそのまま家に帰宅するのだった。



『面白い』『続きが気になる』『ワイも好感度が見えるようになりたい』って人は、下の★★★★★の『評価ボタン』と、『ブックマーク』をしていただくと作者が喜んじゃいます。


既存作である、

『学校一美少女の聖女様が実は泣き虫だった件』

もよろしくお願いします。

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