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14話:再び屋上で

おようごっざいま~すっ!!!!

最後に宣伝があったりするかも?

 昼休み。

 天気が良いのでいつものように屋上で昼食を食べようとすると、そこには四ノ宮の姿があった。一人屋上から、遠くを見ていた。


「「……」」


 当然屋上に入ってきた俺と目が合うも、気にすることなく弁当を広げ食べ始めようとした。


「何も言わないのかしら?」


 食べようとする箸を止め、俺は四ノ宮を見て口を開く。


「何か言ってほしいのか?」

「ええ」


 めんどくせー。そう思いながらも、何を言うかを考える。考えに考え抜いた結果、俺から出た言葉は……


「もう昼ごはんは食べたのか?」

「……食べたわ」


 四ノ宮の反応を見る限り、こんな言葉を言ってほしかったわけではないようだ。


「他にも言う言葉はあるんじゃないかしら?」

「例えば?」


 前回、四ノ宮のせいで昼休みが無くなりそうだったので、俺は弁当を食べながら四ノ宮と会話をする。


「例えば――私が綺麗なことに付いてとか」

「……」


 俺は無視して弁当食べ始めた。


「あら、無視かしら?」

「前にも言ったが、普通言うか?」

「ええ、だって私、モテるもの」

「仰る通りで」

「だから、言うことがあるのではなくて?」


 いいから食べさせろよ! と喉元まで出かけた言葉を飲み込む。だってそれを言ったら四ノ宮の好感度が下がるからである。現在は28%のまま変化は見られない。

 ここで少し上げておこう。


「なら言わせてもらう、四ノ宮さん」

「なにかしら?」


 四ノ宮は俺の方を見つめる。美人な四ノ宮に見つめられると少し照れてしまう。


 何故だ……まさか、俺の美人耐性がないからなのか?


 まあ、それはどうでも良いとして、ここで四ノ宮へという言葉を俺は知っている。


「今日も天気がいいな」

「……」


 ――好感度が3%下がった。


(ごめん。流石に適当過ぎたわ)


 俺は続けて言葉を放つ。


「こんなにも天気が良いと昼寝したくなるよな?」

「……」


 ――好感度が1%下がった。


(って、うぉい!? 下がりまくりやん!!)


 現在四ノ宮の好感度は24%。適当に言ってこれ以上は下げたくない。


「ああ、今のは済まなかった」

「わかってくれたなら良いわ。それで、言う言葉は?」

「今日も綺麗だよ」

「そう、それで良いのよ。良くできたわ水瀬君。それで昨日、朝比奈さんと何があったのかしら?」


 ギクッ


(それをここで聞くか!?)


「相談に乗っただけだよ」

「相談?」

「ああ、結局は大丈夫だったらしいけど」

「そう。水瀬君。朝比奈さんとはどういった関係なの?」

「関係? あいつと俺は幼馴染だよ。幼稚園の頃からのな」

「そうなの。あなたは朝比奈さんのことをどう思っているの?」

「ああ、いいやつだよ。それに俺とは正反対で明るくて友達は多い」

「確かにそうね。私も彼女を見ていて少し眩しいわ」


 明るいからか、夏姫は男女ともに人気がある。

 俺から見ても夏姫は超が付くほどの美少女だ。四ノ宮が『美人』と考えると、夏姫は『可愛い』の方だ。


 幼馴染の俺から見たって夏姫は可愛い。何故か俺に対してツンツンしているけど……

 それから俺と二、三言葉を交わした四ノ宮は、「じゃあ」と言って屋上から去って行った。

 去り際に好感度を確認すると、25%になっていた。


 俺はこの好感度というシステムについて、どういった基準で上がり下がりするのかを考える。分かっている点と言えば、この好感度というシステムは人の機嫌を損ねると下がるということだ。

 好感度を上げるには、その人の機嫌を損ねる逆の事をする。つまりは機嫌を良くさせることだ。


 それが恋愛とどう関係するかは定かではない、だが、好感度を上げればなんかしらは起こるだろう。


「まあ、頑張って好感度を上げてラブコメするしかないよな」


 自分なりにやっていければいいや、と考えるのであった。






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既存作である、

『学校一美少女の聖女様が実は泣き虫だった件』

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