第1話
時計 《ピピピピピピピピ》
ヒロ「うーん…」
《俺の名前は佐久間ヒロ!ほんとになにもなーいただの平凡な高校生のはずだった》
ヒロ「なんじゃごりゃゃゃゃゃゃゃゃ」
《ある一部屋に甲高い声が鳴り響く》
ヒロ「俺のアレがねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
麻理「ちょっとお兄ちゃんなに騒いでるの!?」
《こいつは1個下の妹の麻理、両親がどちらも出張のうちにとっては唯一の一緒に住んでる家族だ》
麻理「ってあんた誰!?」
ヒロ「お兄ちゃんだよ!?」
麻理「は?」
《それもそのはず、麻理の前には超絶美少女がお兄ちゃんのベッドで寝てたのだから》
麻理「いやいや待って無理無理無理無理無理!?なに!?なんでこんなとこいるの!?まず誰!?」
ヒロ「待って本当にお兄ちゃんだから!!
信じて!!」
麻理「本当にお兄ちゃん?本当の本当に?好きな食べ物は?」
ヒロ「鯖の味噌煮!」
麻理「嫌いな食べ物は?」
ヒロ「麻理の作った料理!」
麻理「◯ね!」
麻理「でも本当にお兄ちゃんだぁ」
麻理「待ってじゃあなんで女なの!?」
ヒロ「わからない!」
麻理「わからないって…」
インターホン《ピンポーン》
ヒロ「げ、和樹だ、どうしよう」
麻理「和樹さんでしょ?話してきなよ理解してもらえるよ」
ヒロ「えぇ…行ってくる……」
ガチャ
和樹「ヒロ、遅いぞまた遅刻す…」
和樹「あ!すいません!僕ヒロくんの幼馴染でヒロくんいますか!?」
《こいつは幼馴染の和樹。保育園、小学、中学、高校と同じでなんどこいつに勉強を救われてきたか。。。》
ヒロ「和樹、俺がヒロ、ヒロはここ」
和樹「は?」
ヒロ「お前もか…とりあえず上がってくれ…」
和樹「じゃあ朝起きたら女になってたと?」
ヒロ「そう」
和樹「いや漫画やアニメじゃないんだし…」
ヒロ「いやでも本当に女だせ?見る?」
和樹「見ねーよ!女になったなら恥じらい持てよ!」
ヒロ「いやいや幼馴染のお前に今更だろ?」
和樹「お前はそうでもこっちが恥ずかしいんだ」
麻理「でもお兄ちゃんこれからどうするの?」
ヒロ「うーん、とりあえず学校は行けないしなあ」
和樹「ヒロ、お前今日学校放課後までに行かないと留年じゃなかったか?」
ヒロ「ああああぁぁぁぁそうだった!!やべぇ!」
和樹「とりあえず学校行く用意したらどうだ?」
ヒロ「そうだな!」
《いきなり服を脱ぎ出した!》
和樹「待てってもう!」
《和樹は頬を赤らめて部屋から出る》
ヒロ「麻理ーーーーー!!!!」
麻理「どうしたのお兄ちゃん?ってあーあ」
和樹「ヒロ、どうしたんだ?ってん///」
《そこにはダボダボの制服に胸が見えかけのヒロがいたのだ》
《和樹はまた慌てて部屋から出る》
和樹「なんで俺がこんなことを…」
麻理「はいお兄ちゃん!麻理の冬服貸してあげる!」
ヒロ「貸してくれるのはありがたいが今夏だぞ…」
麻理「じゃあ服着ないで学校行く?」
ヒロ「お貸しいただき誠に感謝であります」
麻理「よろしい」
ヒロ「おおーぴったし!」
ヒロ「和樹見て見て!」
《ヒロはスカートを翻しながらその場で一回転する》
和樹「似合ってると思うぞ…」
ヒロ「なにお前気持ち悪い」
和樹「はあ?ふざけんなよ」
ヒロ「でもありがとう」
和樹「それじゃあ学校行くぞ、ヒロ、遅刻だ。麻理ちゃんも」
ヒロ麻理 「はーい」