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73話:ポンポコ&ヤスの誕生日、バトル中盤

UNO1回戦。俺が赤の6を出した所だな。


俺の持つカードは赤の1、3。黄の2、3。青のドロツー、緑のリバース。


勝敗の付け方は、3位まであがった時点で終了。持ち札の数の少なさで順位を決定し、同じ枚数の場合は特殊カードの多いほうが負け。

それでも順位がつかない場合は同着だ。


その後順々に出していき、俺の左隣がポンポコさんだ。

ポンポコさんが出した後に、俺の番になる。


「私はこれを出そうか」


「くっ、リバースか……」


これで俺の番が遠ざかる。当分俺の番が来ないじゃん!


「ふふふ、その程度で焦るなんて、ヤスはまだまだ初心者だな」


「焦ってなんてないさ、ポンポコさん、見てろよ!」


「そこ、2人で盛り上がってないで、もっと全体でしゃべってよね!ヤス兄は特にポンポコさんに敵意を向け過ぎ!」


サツキの叱責が飛ぶ。すみません。熱くなってました。

そして1周回ってやっと次は俺の番、右隣の二さんが出したら俺の番になる。


「じゃ、俺はこれ」


「スキップ!?勘弁してくださいよ二さん。さっきから出してないっすよ俺」


「まあ、戦略の1つって事で」


くそう、色々考えたって、自分の番が回ってこなきゃどうしようもないじゃないか。


「次はこれ」


お、よかった。緑の9だ。リバースカードが出せる。


「ほい、リバース」


ふふふ、これでポンポコさんの順番はまた中々回ってこない。


「んじゃ俺も」


二さん!?そこでリバースなんてあり得ないっす!!しかも緑じゃ何も出せません。


「くそう……」


俺は山札から1枚取る。


「ふむ、せっかくのチャンスなのに、運がなかったな、ヤス」


悔しいなあ、余裕の表情のポンポコさん。

その後、少しずつ枚数を減らしていったのだが、


「ほい、あがりだな!」


やばっ!ポンポコさんのお父さんがあがってしまった。


「やった、私もあがり!」


くっ、サツキもあがったか。


「後1人だな……」


「ああ、俺があがってやる」


一二三四五兄弟がすごいやる気だ!

俺も負けられん!


今の俺の手持ちは、赤の1、青のドロツーの2枚だけだ。

次のターンにアオのドロツーが出せれば、UNOを宣言できる!


「ここでワイルドをだすぞ、色は青でよろしく」


隣の二さんが宣言した。青に変えてくれたおかげで俺はドロツーを出せる。


「二さんありがと!俺はドロツーを出してUNOだ!」


これでポンポコさんにも2枚余分に持たせれるし、俺の有利は動かない!


「馬鹿だな、ヤスは」


ん?ポンポコさんがなんか言ってるが……。


「ヤス、君は今日ドロツーを1回でも見たか?」


「いや、そう言えば見てないけど?…………ってもしかして?」


「そうだ、私もだが、誰もがドロツーを出せない状況に追い込まれていたのだ、誰かがドロツーを出すまで場は動かない状態だった……ドロツーを何枚も持っている人もいて、動いたヤツが負けやすいという状況だったのに……勝つとしたらドロフォーを出すしかなかったのに、まさかドロツーとはな。ヤスは今一枚しか持っていない、すなわちそのカードは特殊カードではありえない……君の負けは決定したな」


くっ、正論か?まだ分からない!途中でドロツーを持っていない人が現れる可能性がある!


「わずかな希望をも打ち砕いてやる。ドロツー2枚だ。ついでにUNOだな」


ポンポコさん、2枚も持ってたの!?


「私もドロツー」


ポンポコさんのお母さん、やめて!?


「俺もドロツーだな」


「俺はドロツー3枚だしするぞ」


三、四止めてくれ!誰かこの流れを止めるんだ!特に四、ドロツー3枚だしって何考えてんの?


残りは一、五、二の3人か。今、ドロツーは8枚でたから、もうドロツーはないはずだ。


「ふぅ、これだけドロツーが出たら、もう大丈夫だろ。3人そろってドロフォー持ってるなんて馬鹿な事あるわけないし……」


にやりと3人そろって笑いましたよ!?


「ヤス、気付かなかったのか?途中、一や五は全然カードを出さず、山札ばかり取っていたのを。あれはドロフォーを探してたんだ」


枚数を減らす事より強力な特殊カードを集める戦略!?そんなアホな戦略するの?途中で3人あがったらアウトなんだよ!?


「ふふふ、俺と五は今回は最下位を逃れる戦略を選んだのさ、とりあえず誰かにドロフォーをあてて枚数を増やさせれば、自分の最下位の可能性は下がるからな」


くっ、そんな戦略があるとは……。UNOって意外と奥が深いな。

立て続けに一と五がドロフォーを出した。残りは二さんだけなんだが……。


「お前はもう死んでいる……血の赤でいこう」


そう言って、ドロフォーを出した。どうして北斗の拳なんだろうなあ……。


「ヤス兄、ヒデブとか言わないの?」


「うるさい、へこんでるんだ。ドロツーが8枚にドロフォーが3枚……28枚!?まじありえん!」


「今日は誕生日なんだし、ノリノリでいこうよ!ヤス兄!」


「ちょっとまって、山札だけじゃ足りないからと……これで28枚か。全部で29枚になってしまった……」


はぁ……あほじゃね?この枚数…………。


…………。


「まだまだ!こっから挽回してやる!」


「ふむ、あがりだ」


「……あおおえへげえっ!!!!!」


「ちょっとタイミングが遅いな、ヤス兄。タイミングが遅れて死んじゃう秘孔を突かれたんだね」


29枚、ダントツの最下位だ……。

モノポリーを初めてやった時も最下位だったし……こういうアナログゲームは好きなはずなのに、何で勝てない!?


「ヤスは普通にやっても弱いのだな。罰ゲームなしでやれば勝てると言っておきながらこのザマとは……情けない……」


ポンポコさんに言い返せん……。


「まだ1回じゃん!これから何度もすれば絶対に勝てる!総合順位でも勝ってみせるさ!」


「ふむ、言ったな……そこまで言うのだから、今度こそ私に負けたら来週一週間顔に落書きしてネコミミつけて語尾に「にゃあ」をつけてもらおうかな」


「くっ、さすがにそれは……」


「本当にヘタレなのだな、ヤスは。この程度の状況すら受け入れられんのか?」


ヘタレでいいですよ。1週間ネコミミ&にゃあって何さ!?長すぎっすよ!


「……ヤス、君はいつもリスクばかりを考えている。なぜ勝った時のリターンについて考えないんだ?」


リスクを考えんのは大事なんだぞ!


「確かにノーリスク、ハイリターンが一番望ましい。しかし現実にはそんな状況は滅多に起こりえない。ならば、ハイリスクハイリターンを覚悟する勇気が必要じゃないのか?」


「ローリスクローリターン、見返りが少ない代わりに危険も少ないという考えもあると思うんだが……大体、ポンポコさんの方は負けたら何をしてくれんのさ!?」


「ヤスが決めていいぞ、よほどの物じゃない限りは受け付ける」


…………。


この完全アウェーな空気の中、俺に決めろと?

めちゃ、ポンポコさんの家族が睨んでますよ?

眼鏡を外した顔を見せてって言ったくらいで一二三四五兄弟が殴り掛かってきそうなんだけど……。

ましてや、ネコミミとか落書きとか言ったら……。

しかもやる事決定になってしまった!


「えと……」


「何もないのか?つまらないな」


「あ、じゃあ、どっかの1週間で、長距離の方のマネージャーさんをやるってのでどうでしょうか?来週は突然すぎるので、どこでもいいからさ」


「ふむ、それでいいのか?他のに変えてもいいのだぞ」


「いや、それでいい!むしろそれがいい!!」


それ以上のお願いをしたら、本当に一二三四五兄弟が怖い。これだけのお願いなのに、睨みが鋭くなってるじゃん!


「……了解した。それでいこう」


自分が決めたから文句は言えないんだが、ハイリスクローリターンな気がするのは気のせいかなあ……。


「総合順位とはどうやってつける?全部やった時の順位の平均でいいか?」


「OKっす」


絶対に勝たないとなあ、負けたらネコミミ&『にゃあ』か……。

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小説内で使わせていただきました。ありがとうございます
カカの天下
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ええじゃないか
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